こんにちは。ライターの斎藤充博です。みなさん、どんな“姿勢”でゲームをしていますか?

 PCゲームをしている人は机とイスを使えばいいですが、プレイステーション4やNintendo Switchなどの家庭用ゲーム機は、リビングのテレビに接続している人が多いと思います。

 リビングの環境は人それぞれ。ソファを使ったり、クッションを使ったりしている人も多いでしょう。また、床に直に座ってゲームしている人も少なくないと思います。しかし長くゲームをしているとやっぱり疲れてきますよね。

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ホリ公式サイトより引用。

 そこで注目したいのが座イス。2020年11月5日にはゲーム用に作られた座イス『ホリ 禅 フロアチェア』が発売されました。メーカーはゲームの周辺機器で有名な、あのホリです。言わば“ゲーミング座イス”。サンプルをお借りして、さっそく使ってみました。

 僕はライターでありながら、人々の疲労を癒やす“指圧師”でもあります。その観点からもレビューしてみたいと思います。

3ヵ所がリクライニングし、背部は42段階の調整が可能

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 ソファの前に置いてあるのが『ホリ 禅 フロアチェア』です。パッと見たところは、一般的な座イスとほとんど同じです。派手な色をしていたり、ピカピカ光ったり、“見た目でのゲーミング要素”はありません。フロアに違和感なくなじんでいます。

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ホリ公式サイトより引用。

 では、どこにゲーミング要素があるのか。『ホリ 禅 フロアチェア』は、頭部、背部、脚部の3ヵ所がリクライニングします。

 頭部と脚部は14段階、背中は42段階と、細かい調整が可能です。実際に動かしてみると“42段階”という調整は細かすぎて、ほぼ“無段階”のような感覚です。

 ただし、「このあたりがちょうどいいかも」と思って調整しようとしても、うっかり通り過ぎてしまうこともしばしば。この細かさには少し好みが分かれるかもしれません。

 もっとも、3ヵ所の可動部と細かいリクライニングは単に細かいだけではありません。ゲームする姿勢にあわせて、さまざまな形にすることができるのです。

さまざまな形になる座イス

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 上記はもっともスタンダードな形です。あぐらをかいてゲームをするのに最適。座面が広めになっているので、あぐらをかいても足元が窮屈に感じません。背中も安定していていい感じですね。

 とはいえ、このままでは一般的な座イスとそこまで変わりありません。『ホリ 禅 フロアチェア』はここからがおもしろいのです。

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 足のギアを曲げた形です。太ももから膝にかけて上がっていくことで、骨盤がほどよく自然と後傾します。腰はしっかりとした背面部が支えてくれます。これにより、腰がかなり楽に感じられるはずです。

 また、お尻が滑らないのもいいですね。安定してゲームができます。

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 頭のギアを曲げて、逆向きに座ると、ちょうど頭部が肘置きのようになります。

 コントローラーを持ち上げる動作はどうしても腕の筋肉を使うのですが、肘おきを使うことで腕から肩の疲労が大幅に軽減できます。『スプラトゥーン2』など、パッドの角度がプレイに関わるようなゲームはよりシビアに腕や手首の筋肉を使うことになります。肘おきがあると腕が楽になり、対戦も有利になるかもしれません。

 また、ゲームで集中してくると、どうしても前傾姿勢になってきてしまうもの。前傾のままで動かないでいると、肩、首、腰などに負担がかかって痛くなってくることがあります。

 この形なら背もたれが体の前から胴体をしっかりと支えてくれますので、過度な前傾にはなりにくくなっています。

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 完全に平たくした形で、仰向けになって寝転がってゲームをしています。

 座ったままの姿勢を続けると、上半身を立てて保持するために、腰や背中がどうしても疲れてくるものです。うつ伏せでゲームをしたくなるのは、無意識のうちに同じ姿勢による腰や背中の疲れを回避しようとしているのです。

 もはや座イスという雰囲気でありませんが、こういう姿勢にも対応してもらえるのはありがたい。

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 ちなみにゲーム関係なく、ふつうに昼寝するのにもかなりいいです。

 価格は9980円[税別]。若干の割高感はあるのですが(一般的な座椅子は3000円から5000円程度)、クッションがとても分厚く、座り心地は悪くありません。体のことを考えると、使ってみる価値はありです。

日本のライフスタイルには座イスがマッチしている

 『ホリ 禅 フロアチェア』は便利ではありますが、それにしてもなぜ“座イス”を作ったのか。開発を担当されたホリの西村貴弥さん(文中は西村)に話を聞いてみました。

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――世の中に“ゲーミングチェア”は浸透しつつありますが、ゲーミング座イスというのはまだ少ないように思えます。なぜ座イスなのでしょうか。

西村 日本ではゲームというと家庭用ゲーム機がまだまだメジャーな存在です。大抵の人がリビングでゲームをしているはず。それなら大きなチェアよりも“座イス”のような形のほうがフィットするのではないか、と。

――僕もゲームをするときはやっぱりリビングですね。一般的なゲーミングチェアを置く余地はないです……。

西村 そうですよね。私も家では床に座ってゲームをしています。既存の座イスの販売データも分析して、やはり日本では座イスのニーズが高いのではないかと考えました。

 ちなみに、座イスの形にたどり着くまで、かなりの試行錯誤をしているんです。最初はふつうのゲーミングチェアを試作したりもしました。しかし、どうしても先行している他社との違いを出せなかったんです。

――他社からもゲーミングフロアチェアは出ていますが、回転する台座が付いているものが多いようです。そのためかなり大きくて、『ホリ 禅 フロアチェア』のように気軽に移動できたりするような形ではないですね。

西村 座イスのなかでも日本のリビングにあうことを優先して考えました。デザインや色合いも落ち着いたものにしています。シンプルな形ですが、開発には2年はかかっています。

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企画段階のデザイン画もお見せいただいた。

実際にゲームをしながら開発した

――さまざまな姿勢を取れるという独自のコンセプトは、どのような経緯で思いつかれたのでしょうか。

西村 実際に座椅子を使ってゲームをしながらデザインを考えました。「ここに支えがあったらもっとよくなりそうだな」と……。

――実際のゲーマーの方が開発されているのは心強いですね。

西村 私がよく遊ぶゲームは『リーグ・オブ・レジェンド』や『ウルトラストリートファイター4』です。格闘ゲームをやるときはあぐらをかいて、アケコン(アーケードコントローラー)を膝のあたりにおいてプレイしていました。もちろん快適にプレイできています(笑)。

※編注:『リーグ・オブ・レジェンド』の最高ランクはダイヤモンドIIとのこと。だいたい上位0.5~0.6%くらい。

――がっつりゲームに集中したい人にはとくにオススメですね。

西村 開発が終わった時点で試作品を会社に返さなくてはいけなかったのですが、すっかりこれに慣れてしまったので名残惜しかったです。一般発売されたタイミングで私も購入するつもりです。

座イスって(なめられがちだけど)けっこういいのでは?

 正直なところ、最初“座イス”と聞いたときにそこまで期待してはいませんでした。なぜかはわかりませんが“ソファ”や“チェア”などの家具に比べて“座イス”ってちょっと軽く見られるような傾向があるのではないでしょうか。僕もちょっと座イスをなめていました。

 しかし、日本では和室はもちろん洋室でも床に座る生活をしている人は多いと思います。そんなところに“いい座イス”がひとつあると、疲れがかなり違ってくるでしょう。

 ホリは今後も“ゲームをする周辺環境”を改善するような製品をどんどん出す予定があるそうです。まだ決定はしていませんが、周辺機器メーカーとは思えない商品も検討しているとか。

 今後はどんな“ゲーミング○○”が出てくるのか。楽しみです。

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当選発表

2020年11月19日(木)以降に、ファミ通.com公式アカウント(@famitsu)から、当選者へDM(ダイレクトメッセージ)を使って通知します。

※DMを送るため、発表まではファミ通.com公式アカウント(@famitsu)のフォローを解除しないでください。
※当選者にお送りするDM内に、賞品発送先の登録フォームのURLを記載しますので、2020年11月28日(水)23時59分までに必ずご登録ください。期限までに登録が確認できなかった場合は、当選権利が取り消されます。

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