執念すら感じる圧倒的配慮

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、2020年6月19日発売のプレイステーション4用ソフト『The Last of Us Part II』について、PlayStation.Blogにて、60種類以上にも及ぶアクセシビリティ機能の詳細な情報を公開した。

 アクセシビリティ機能とは、操作やUIなどを、プレイしやすいように細かく設定できる機能のこと。本作はデフォルト設定のまま遊んでも十分に快適にプレイすることができるし、多くの人はこの機能の存在を意識することもないかもしれない。しかし、適切に設定すれば、操作やUIのちょっとした違和感をすべて解消し、このうえなくゲーム体験に没頭できるようになるだろう。

【ラスアス2】『The Last of Us Part II』「絶対に最後まで遊んでほしい」そんな開発者の執念を感じる“アクセシビリティ”情報が公開_01
画面は海外版のもの。日本語版ではもちろん日本語のわかりやすい設定画面になる。

 設定項目は、ざっくりまとめると以下の通り。

・アクセシビリティプリセット
視覚、聴覚、運動のサポートに適した3つのアクセシビリティプリセットを利用可能。それぞれ細かく設定することもできる

・カスタム操作
すべてのコマンドを任意のコントローラ入力にマッピングできる

・画面拡大と視覚支援
HUDのサイズ、色、コントラストを調整するカスタマイズができる

・カメラと酔い対策
カメラの揺れ、距離、視野、モーションブラーなどを細かく設定できる

・ナビゲーションと移動
ナビゲーション機能を強化したり、移動をアシストする機能を設定できる

・テキスト読み上げと音響キュー
映像による情報を音や振動でも伝えるように設定できる。

・音声ボリューム
効果音、音声、音楽など項目ごとにボリュームを細かく調整できる

・戦闘アクセシビリティ
戦闘に関して細かく設定できる。“照準時スローモーション”、“敵が回り込まない”などのオンオフが可能

・HUD
HUDで表示する情報を設定できる。音のみによる情報を視覚的に表示させることもできる

・字幕
状況別に字幕オンオフを設定できるほか、文字の大きさ、色なども細かく設定できる

・ゲームの難易度
ゲーム全体の難易度は5段階で設定可能。自分や敵、仲間の強さや隠れやすさ、資源の量も細かく設定できる

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ハイコントラストモードでは敵味方の視認がしやすくなる。どんな条件の人でもプレイできるような配慮がなされている。※写真は海外版のもの。
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記者としてはゲーム中にボタン連打をするのがしんどいタチなので、連打操作を長押しに変更できる機能はたいへんにありがたい。※写真は海外版のもの。
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敵兵どうしの会話も、よく聞くと物語がより深く楽しめる。大きく目立つ字幕にしてひと言たりとも見逃さずに進めたい! ※写真は海外版のもの。

 設定項目に関するより詳細な情報は、PlayStation.Blogを参照してほしい。ゲームが苦手な人はもちろん、視覚や聴覚、運動機能にハンディキャップを持った人に対しての配慮も、これまでのゲームで見たことがないほどに徹底されている。非常に重く、深いテーマの物語が描かれる本作だが、プレイするすべての人になんとしても最後まで遊んでほしいという、開発者の強い思いが、とてつもなく充実したアクセシビリティ機能にあらわれていると言えるのではないだろうか。

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