Blizzard Entertainmentが、アクションシューティング『オーバーウォッチ』で導入予定の新システム“ロールキュー”についての開発動画や公式記事を公開した。

 ロールキューは、各プレイヤーがまずプレイしたいロールを選んでからマッチングを行い、ヒーロー構成がタンク2名/サポート2名/ダメージ2名の比率になるように割り振るという仕組み。

 PC版のテストサーバー(PTR/パブリックテストリージョン)ではすでに公開中で、一般への導入は2019年8月14日より9月2日まで2週間にわたって行われる“ロールキューベータシーズン”でまずテストし、9月2日のライバル・プレイのシーズン18開幕より正式導入となる。

 なお逆に自由なロール比率で遊べるモードとして、アーケードモードに“クイックプレイ クラシック”が用意されるとのこと。

足りてないロールにはインセンティブも

 ロールキュー方式ではその名の通りロールごとのマッチング列(キュー)に並ぶことになるため、マッチングされてからチームバランスを取るために不慣れなロールを選ぶハメになったりしない一方、待機時間もロールごとに異なることになる。

 そこでできるだけバランスを取るために、需要の高いロール(=並んでいる人数の少ないロール)を選んだ場合の報酬が用意されるという。例えば「DPS(ダメージ)やろうと思ってたけど、報酬くれるならサポートでいいや」って人は、そちらに並べば待機時間は短く報酬まで貰えるわけだ。

『オーバーウォッチ』ロール別に待機してタンク2名/サポート2名/ダメージ2名固定でマッチングする“ロールキュー”制を8月14日よりβ導入_01

ロールごとのスキルレート

 またロールごとのレーティングが算出されるようになり、ライバル・プレイではロールごとに1から5000までの数字で示されるスキル・レート(SR)と、そのレートに応じたクラスが割り当てられるようになる。

 これに応じてスキル認定マッチもロールごとの実施となり、3ロールですべてでそのシーズンのSRを得たい場合は各5試合の合計15試合をこなす必要がある。

『オーバーウォッチ』ロール別に待機してタンク2名/サポート2名/ダメージ2名固定でマッチングする“ロールキュー”制を8月14日よりβ導入_02

 一方、シーズン終了時のライバル・ダスト報酬はスキル認定マッチを完了したロールごとの支払いとなる。1ロールあたりで貰える量自体は減っているのだが、仮に3つのロールで同じぐらいの結果を出せれば結果的に従来よりも多くのライバル・ダストが貰えるような数字に調整されている(例えばプラチナでは従来が500なのに対し以降は200となり、3ロールで合計すると600となって100多い)。

 そしてトップ500ランキングの算出も、各ロール別と3ロール平均で出す総合ランキングの4カテゴリーへ。ロール別ランキングにランクインするには25試合以上をプレイしている必要があり、総合ランキングにランクインするには3ロールすべてでこれをクリアーしている必要がある。

『オーバーウォッチ』ロール別に待機してタンク2名/サポート2名/ダメージ2名固定でマッチングする“ロールキュー”制を8月14日よりβ導入_03

ブリギッテはヒーラー寄りの調整に

 ロール比率が固定となることによる影響を織り込んだバランス調整も進められており、タンク要素を持ったサポートヒーラーであったブリギッテは、耐久度を引き下げる一方で回復力を高めたヒーラー寄りのバランスに。しばらくはロールキュー導入に合わせた調整が入りそうだ。