2019年4月14日に、東京ミッドタウン日比谷にて、“NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”のオープン戦が行われた。イベントの様子と、選手への簡単なインタビューをお届けする。

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_01

 “NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”とは、『スプラトゥーン2』を使用したプロ野球12球団対抗のeスポーツ大会。キャンプは、NPB(一般社団法人日本野球機構)が後援する“第4回 スプラトゥーン甲子園”の出場チームのうち、参加希望チームの中から、ドラフト会議を経て選ばれた12チームが球団の代表としてナワバリバトルで競い合った。

 プロ野球と同じく、オープン戦ということで、“NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”としては初めての、観客を動員してのイベントとなる。会場には、多数の応募の中から抽選で選ばれた観客が詰め掛け、終始大盛り上がりだった。選手と観客の距離が近く、真剣勝負の場ではありつつも、イベントとして楽しいものとなっていたようだ。

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_02
抽選で選ばれた観覧希望者が多く駆けつけていた。抽選の倍率は5倍以上だったようだ。
本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_03
カメラを向けられるとサービス精神旺盛な選手たちも、バトル中の表情は真剣そのもの。
本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_04
本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_05

 まずは、初めて『スプラトゥーン2』に触れる人のために、育成枠の選手によるデモンストレーションからスタート。ゲームのルールや画面の見かたなどを解説しながら対戦が行われ、そのあとにいよいよオープン戦が開幕! オープン戦ということで、本大会での総当たりリーグ戦では対戦しない別のリーグのチームと2試合を戦い、1勝1敗となった場合は引き分けとする特別ルールで行われた。試合の結果は下記の通り。また、2019年4月3日にVer.4.6.0が配信され、ゲームバランスの調整と新ブキ12種類が追加されたこともあり、使用ブキなどを中心に試合後の選手たちに短時間のインタビューを行ったので、併せてお届けする。

 なお、試合の模様はニコニコ生放送やOPENRECなどで配信されていたので、まだ見ていない人はそちらも併せて見てほしい。

※ニコニコ生放送(https://live.nicovideo.jp/gate/lv318591365
※OPENREC.tv(https://www.openrec.tv/live/kdr77ok3erj

第1試合

千葉ロッテマリーンズ 1-1 阪神タイガース
(5年☆組~あしんとらず学級~)VS(ぽぽじろう学園高等部3年A組)

千葉ロッテマリーンズ(5年☆組~あしんとらず学級~)

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_06

――バッテラストリートを選んだのはなぜでしょう?

あしん 甲子園のときから3ステージ減って、5ステージ増えたですが、新しいステージがやり慣れていないこともあって難しくて。いちばんやり慣れているバッテラを選びました。

――現在の環境はマニューバーが減っていますが、スパッタリークリアを使っている理由を教えてください。

あしん 楽しいからです。

raz トーピードも刺さるので。あしんさんは、もともとスパッタリーを使って相手を倒す役だったので、トーピードもあるということでスパッタリークリアを使っています。

――いまのところ使い心地はいかがですか?

あしん 正直なところ、まだ使いこなせてなくて限界値がわかっていないです。ただ、楽しさというのはモチベーションにつながるので、チームとしていちばん相手を倒さなきゃいけない役割として、ふだん使っているスパッタリーで前で暴れて、ほかの3人に支えてもらうというのがやりやすいです。なので、いまのところ使い心地は最高です。

――最後に本大会に向けて意気込みをお願いします。

raz オープン戦は引き分けだったので、もっと勝てるようにこれから練習して、どこのチームにも勝てるようにがんばっていきたいと思います。

阪神タイガース(ぽぽじろう学園高等部3年A組)

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_07

――プロモデラーPGが4人という編成で会場がどよめきましたが、使うことにした経緯を教えてください。

あまり プロモデラーPGが強いということになり、誰が持つかとなったときに、監督が「全員持っていけるんじゃない?」と言ったことがきっかけでやってみたらハマった感じです。それまで対抗戦とかでぜんぜん勝てなくて、いま強いと言われているスプラスピナーを持つのもいきなりだと難しくて。そのときにプロモデラーPG追加されて、サブもスペシャルも強いということでやってみた感じです。

――今日の試合でもナイスダマの後にクイックボムで追い込み漁のような感じで戦っていましたね。

きのこ クイックボムが多いほうが強いということで、最終的に4人にしようとなりました。

――でも、クイックボムを連携して当てるのは難しくないですか?

あまり そうですね。いつも立ち上がりが悪くて、バッテラストリートは相手のブキが立ち回りやすいステージだったので、自分たちがバラバラに動いてしまってクイックボムが当たらなかったのが敗因でした。2戦目は自分たちが勝率が高いスメーシーワールドを選択しました。相手の編成を見て、相手の塗りが弱ければ最後に相手陣に入って塗りまくれば勝てるので、思い通りに戦えたと思います。

――作戦通りに動けたわけですね。最後に意気込みをお願いします。

あまり 本大会までにはブキ編成は変わると思いますが、それでも強い編成を探してがんばります!

第2試合

北海道日本ハムファイターズ 2-0 中日ドラゴンズ
(ばぼにゃんず†)VS(私を闘会議に連れてってネオ)

北海道日本ハムファイターズ(ばぼにゃんず†)

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_08

――ガンガゼ野外音楽堂を選んだ理由はありますか?

ばぼ 練習で勝率が高かったからですね。いまになって思えば、ほかのステージでもよかったかなと思っています(笑)。

――スプラスピナーやプロモデラーPGなど、ブキの編成が変わってきていると思うのですが、そのあたりについて聞かせてください。

あきうー もともとの編成だと塗り負けしちゃうんです。相手に塗りブキが増えていて、こちらも対応しないとダメかなと。

わらびずむ† 最初の紹介の(わらびずむ†選手とみすと選手の)前衛、中衛が逆になっているんですよね(笑)。

――前は倒すことに特化したケルビンを使ってましたよね?

ばぼ 使ってましたね(笑)。あのころはチームに塗りブキがいなくて、相手を倒して圧倒する作戦でしたね。ただ、最近はナイスダマの登場もあって。

わらびずむ† あとは、スプラスピナーが強化されたのもあって、結果的にクイックボム×3とエクスプロッシャーという構成が組めるようになったのもあります。

――クイックボムの連携はやっぱり強いですか?

ばぼ 強いです。本番に強いのがいいですよね。細かいエイムがあまりいらないので。

――直撃できなくても、だいたい35ダメージは与えられますよね。

ばぼ 3人で投げて3ストライク、バッターアウトみたいな(笑)。

――最後に本大会に向けて意気込みをお願いします。

ばぼ 強豪が多いパ・リーグなので、1%でいいので全チームに勝っていければと思います!

中日ドラゴンズ(私を闘会議に連れてってネオ)

※ポチ産選手は欠席

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_09

――バッテラストリートを選んだ理由を聞かせてください。

きょう オープン戦という環境を考えて、うちのチームができるいちばん強い編成にマッチした戦略が取れるバッテラストリートを選びました。やりたいことを試すのにもバッテラストリートが都合がいいというのもあります。選ばれやすいステージでもあるので、調整しておいて損はないかなと。

――今回、ポチ産選手が欠席ということで、初めて育成枠のzatto選手が加わりました。動きづらいといったことはあるのでしょうか?

のすけ どのチームにも“軸”になる部分があるんですけど、その軸に従って動くので、zatto選手とその軸の共有をしたり、逆にzatto選手からアドバイスをもらったりしました。オープン戦に向けてzatto選手を加えた新しい中日ドラゴンズとして調整してきたので、動きづらいといったことはありませんでした。

きょう zatto選手はAnti Popというチームでスプラトゥーン甲子園に出ていたのですが、甲子園は情報漏洩を嫌う傾向にあるので、新しい意見交換をできる場としてとても貴重な経験になりました。

――新ブキのバレルスピナーリミックスを採用していましたが、選んだ理由はありますか?

おせんべい プロモデラーPGがふたりという編成が強いと言われていて。でも、うちのチームの場合は前線力が足りなくて押し込まれてしまうことが多かったので、相手を倒せてナイスダマを使えるので採用しました。

――最後に本大会に向けた意気込みをお願いします。

きょう オープン戦というのは調整の場で、ほかのチームの試合を見れたり、違うリーグのチームと対戦できたりしたので、いろいろなものを吸収させていただこうと思っています。僕たちはまだまだこんなものではないので、5月まで練習を重ねて、進化した中日ドラゴンズの姿を見てもらえたらと思います。絶対優勝します!

第3試合

埼玉西武ライオンズ 1-1 横浜DeNAベイスターズ
(Cool&Cool)VS(ハイパービーム)

埼玉西武ライオンズ(Cool&Cool)

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_10

――フジツボスポーツクラブを選んだ理由はありますか?

ばぐちゃん うちのチームは狭いステージのほうが強いので、カバーもしやすいという理由から選びました。

――H3リールガンDといった扱いが難しいブキを採用したのはなぜでしょうか?

のりすけ あまり使われていないブキは尖っている部分があるので、そこが強みになります。あまり対策されていなかったりするので、難しい部分もありますが、自分の努力でなんとかなるので。

――新しく追加されたH3リールガンチェリーは考えなかったのでしょうか?

のりすけ こっち(H3リールガンD)のほうがチームにあっているので。

――チャージャーもベッチューでしたね。

うどん店長 バッテラストリートはイカスフィアが強いからですね。あと、スプリンクラーで相手陣に塗り跡を残せるので。

――相手にパブロがいたと思いますが、その対策はどのように考えていますか?

ばぐちゃん パブロを使うチームがぜんぜんいなくて……。イメージトレーニングはしているんですけど、実際にテルミ選手がうまくて、あんなに抜けてくるんだという感じで対処しきれませんでした。でも、オープン戦で経験できたのはよかったです。

のりすけ 対策というか意識の部分でいうと、ひとりでは倒しきれないブキなので、しっかりとみんなで近寄ってということは意識していました。

――これが本大会で活きるといいですね。では最後に意気込みをお願いします。

ばぐちゃん 絶対優勝するので、応援お願いします!

横浜DeNAベイスターズ(ハイパービーム)

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_11

――バッテラストリートを選んだ理由はありますか?

けいとぅーん 僕たちがバッテラストリートをすごく練習していて、オフライン選考会でもバッテラストリートで連勝をたくさんできました。連携も取れているので、いいステージだなと思って選びました。

――ほかのチームはシャープマーカーネオからプロモデラーPGに持ち替えるところも多かったですが、継続してシャープマーカーネオを採用しているのはなぜでしょう?

しめぴぃ プロモデラーは左右に塗りが広がるんです。シャープマーカーはまっすぐインクが飛ぶので、対面力が上だというのがひとつ。もうひとつは、ナイスダマは一定の範囲しか塗れないので、キューバンボムピッチャーのほうがたくさん塗れるのが理由です。

――テルミ選手はパブロを使っていて、ほかのチームがかなり警戒していますが、動きで心掛けていることはありますか?

テルミ とりあえず来た敵は倒したいですよね。返り討ちってやつです。そうやって相手陣をたくさん塗れれば。

――試合終了後にハイパープレッサーの反省をしていましたが、本番に向けて意識したいところはありますか?

ミルクレープ♪ 相手のインクアーマーとかぶっちゃったりしたのと、味方と息を合わせればもっと倒せたと思うので、そこを意識したいです。

――最後に本大会に向けた意気込みをお願いします。

けいとぅーん まずはセ・リーグ優勝。そして日本一を勝ち取りたいと思います!

第4試合

東北楽天ゴールデンイーグルス 1-1 東京ヤクルトスワローズ
(-閃華裂光-)VS(ウルトラリベンジャーズ)

東北楽天ゴールデンイーグルス(-閃華裂光-)

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_12

――マンタマリア号を選んだ理由はありますか?

まぎえーす ステージ選択時期と僕たちが練習できない時期が被ってしまって、当時は勝てそうなマンタマリア号を選んだんですが、正直苦手なほうで(笑)。ほかのステージにしたほうが勝てたのかなと思います。環境がいろいろ変わるので、ほかのステージでもよかったなと思います。

――環境というと、いまはスピナー系が強いと思うのですが、バレルスピナーリミックスとスプラスピナーというスピナーがふたりの構成はめずらしいですよね。採用した理由はありますか?

まぎえーす 僕がバレルスピナーリミックスで、彼(バズ選手)がスプラスピナーを使っています。アップデートで環境が追い風になっていると思います。

――フジツボスポーツクラブでスプラスピナーベッチューを使っていましたが、なぜでしょうか?

バズ スプラッシュボムなどの威力が高いボムがいなくて、相手にキャンピングシェルターがいたので、パージしたカサを貫通して倒せるという、メタとして採用したのですが、正直あまり刺さらなかったですね(笑)。

――最後に本大会に向けた意気込みをお願いします。

まぎえーす オープン戦の経験を活かして、本大会につなげて、まずはパ・リーグを制覇できるようにがんばりたいと思いますので、応援よろしくお願いします!

東京ヤクルトスワローズ(ウルトラリベンジャーズ)

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_13

――選んだステージを間違ったという話ですが……?

はんじょう 僕が間違いました! はんじょうのミスです。完全にミスしました。

――もともとはバッテラストリートを選ぶ予定だったようですが、その理由はありますか?

はんじょう みんなが強くて、僕のローラーも強いというのが理由です。得意ステージで戦いたかったので。

――編成としてはあまり変化はないですよね?

はんじょう そのくんが少し持ち替えるくらいですね。

その ステージによってシャープマーカーとスプラスピナーを使っています。スプラスピナーは自陣を塗りながら前にいけるので、ステージが広いところはスプラスピナーです。

――基本的な編成は同じで、ステージによって少しだけ変化するわけですね。ちなみに、かよたそ選手は新ブキのキャンピングシェルターカーモは候補に挙がらなかったのでしょうか?

かよたそ 生き残りやすいほうを選びました。ウルトラハンコだとリスクが高くなってしまうので、ナワバリバトルではあまり好ましくないのかなと。

――なるほど。では、最後に意気込みをお願いします。

はんじょう 優勝のみを目指してがんばります!

第5試合

オリックス・バファローズ 2-0 読売ジャイアンツ
(Libalent Calamari)VS(SpRush!!)

オリックス・バファローズ(Libalent Calamari)

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_14

――ステージにフジツボスポーツクラブを選んだ理由はありますか?

くろすっω・)つ 第4回スプラトゥーン甲子園でやっていないステージをやってみようということで、選びました。

――手応えはいかがでしたか?

くろすっω・)つ 手応えはバツグンでしたね。エース(ぴょん選手)がやってくれました。

――倒した数が8でしたね。チームのブキ編成としては、N-ZAP83やスプラスピナーなど、マニューバー系から変えていましたよね?

2438学園 いまの環境が前線で戦うのがきびしくなってきたので。ほかのチームの構成もクイックボム主体で立ち回るチームが多かったので、塗れるブキに変えていったという感じです。

――オフライン選考会のインタビューで、あとばる選手はH3リールガンチェリーにシールドが付いたら負けないという旨を話していましたが、今回は不使用でしたね。

あとばる 奥の手ですかね(笑)。

――わかりました(笑)。では、最後に本大会に向けての意気込みをお願いします。

くろすっω・)つ GGBOYZには負け越していて、同じパ・リーグとして当たるので、そこに照準を合わせて1位を取りにいきたいと思っているので、応援よろしくお願いします!

読売ジャイアンツ(SpRush!!)

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_15

――ブキの編成はあまり変わっていないようですが、いかがですか?

ぱーく ひとつだけ挑戦というか、やってみようという編成を試していました。スプラマニューバーコラボがプロモデラーPGになっています。

――たしかに、シャープマーカーネオとのコンビで塗り重視になっていましたね。理由を教えてください。

ぱーく プロモデラーPGが環境的に来ているという話を自分たちもまわりも出ていて、それで今日挑んでみたわけですが、今日はボロボロでした。このまま本大会にいくわけではないので、あと1ヵ月で編成をイチから練り直していきたいと思います。

――ステージをバッテラストリートを選んだ理由はありますか?

ぱーく 自分たちの得意なステージを話し合ったときにバッテラストリートだったので、選びました。

――得意なステージでブキを試してみたわけですね。オープン戦は試す場でもあるので、本大会に向けてこれからというところでしょうか。最後に本大会に向けて意気込みをお願いします。

ぱーく 自分たちの目標は日本一なんですが、スプラトゥーン甲子園で負けたGGBOYZにリベンジしたいというのもあります。今日負けたカラマリ(Libalent Calamari)にもリベンジしないといけないと思うので、3つほど目標ができました。リーグが違うので3つすべては叶わないですけど、ふたつは達成したいと思います!

第6試合

福岡ソフトバンクホークス 1-1 広島東洋カープ
(GGBOYZ)VS(やのっち監修【メロンの海苔塩風味Mild仕立て】)

福岡ソフトバンクホークス(GGBOYZ)

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_16

――ステージはバッテラストリートを選びましたが、理由はありますか?

ダイナモン 単純に得意だからですね。

たいじ 勝って勢いをつけようか、という感じですね。

えとな スプラトゥーン甲子園でも勝っていたステージなので、自信がいちばんありますね。

――オフライン選考会でもバッテラストリートで全勝でしたよね。

たいじ そうですね。1回も負けてないですね。

――2戦目がマンタマリア号で、ひさしぶりに負けたところを見た気がします。相手のブキ編成もスパイガジェットベッチューやパブロなど、トリッキーなブキ編成でしたが、いかがでしたか?

たいじ うちのチームは、ああいうトリッキーな編成に苦手感があって。

えとな マンタマリア号自体があまり得意じゃないかも。

たいじ でも今日で課題が見つかったかなと思います。もともと勝ち負けよりも課題を見つける大事だと思っていたので、オープン戦で当たれてよかったです。

えとな ここから修正していければと思います。

――チームのブキ編成は、マニューバーがスプラスピナーに変わっていましたが、マニューバーは現環境ではきびしいですか?

やまみっちー まぁーキツイですね。いまの環境ではスプラスピナーのほうが強いと思います。

――マンタマリア号では以前はエクスプロッシャーだったかと思うのですが、バレルスピナーに変えた理由を教えてください。

ダイナモン 固めのポジションが金網なので、エクスプロッシャーでは干渉できなくて。練習のときだと、打開ができなくて負けることもあったので、バレルスピナーならメインでもハイパープレッサーでも対応できるので、持ち替えたんですが、相手の編成にかき回された感じでしたね。

――なるほど。今後の課題というわけですね。では最後に本大会に向けた意気込みをお願いします。

たいじ さっき配信中に多くのチームから意識されていると言われたので、全員倒すつもりで全勝優勝の勢いでがんばっていきたいと思います!

広島東洋カープ(やのっち監修【メロンの海苔塩風味Mild仕立て】)

※Norishio選手は新幹線の乗車時間の関係で先に帰宅

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_17

――オフライン選考会から使用ブキがガラっと変わったと思いますが、経緯を教えてください。

YuMild. あまり勝率が安定しなくて、根本的なところから変えないといけないと考えていました。もともと僕がハイパープレッサーをよく使っていて、うまくハマれば強いんですが、そうじゃないと負けてしまうことが多くて。そこで、倒されることを減らせるナイスダマと、オフラインでも相手の位置を共有しやすいポイントセンサーがあるバレルスピナーリミックスを使うことにしました。あとは、パブロはカーボンローラーデコが使いづらいステージで、相手陣の裏に抜けたりといろいろな戦略が取れるようにしました。

――そのかいもあって、GGBOYZから1本とりましたね。ステージにマンタマリア号を選んだのもハマった感じですか?

YuMild. そうですね。非公式のナワバリバトルの大会があって、そのときに初めて試したんですが、いちばん噛み合ったのがマンタマリア号だったので。

やのっち♪ 対戦が始まる前に、解説で「カーボンローラーなのになぜマンタマリア号なのか?」という声が聞こえてきたんですけど、パブロを使うことにしていたので、「してやったり!」という感じでした(笑)。

YuMild. 僕もチャージャーかハイパープレッサーを持つと思われていたんですが、どちらも持たないという(笑)。

――なるほど!(笑) 今後も最適なブキ編成を模索しつつという感じですね。最期に本番に向けての意気込みをお願いします。

YuMild. だいぶ調子に乗れてきたので、このまま練習し続ければ勝てると思います。この調子でがんばります!

本大会へ向けて最終調整! “NPB スプラトゥーン2”オープン戦の模様と各チームへのインタビューをお届け_18
試合を終えた選手はオリジナルの“ストラックアウト”体験ブースで野球に触れていた。なお、この“ストラックアウト”は、本大会で一般の方も体験できるスペースが用意されるとのこと。

 今回のオープン戦では全6対戦のうち4つが引き分けという結果になった。どのチームが優勝してもおかしくない実力伯仲の様相に、2019年5月18日、19日に行われる本大会の盛り上がりは約束されているといって過言ではない。今回、手にした経験をもとに、約1ヵ月の練習を経て、各チームがどんな戦略を練ってくるのかが楽しみだ。日本一の行方やイカに!?

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