2018年の主力タイトルが目白押し
2017年11月16日～19日の期間、韓国・釜山（プサン）のBEXCO Busan Exhibition ＆ Convention Centerにて開催された“G-STAR 2017”。
初めてG-STARのメインスポンサーを務めるNexonは、“NEXT LEVEL”をテーマに、PCオンライン5作品、モバイル4作品の計9タイトルを出展した。同社ブ―スは、G-STAR 2017で最大規模となっており、平日の初日から多くの来場者でにぎわう。会場最大規模となる試遊スペースには、開場30分後には早くも最大90分待ちの列ができていた。
ここでは、プレイアブルの主力6タイトルを中心に、同社の出展タイトルを紹介する。
『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』
対応ハード：PC
ジャンル：スポーツ
配信開始時期：韓国／未定（2018年ワールドカップ前に配信目標）
開発：Electronic Arts（Spearhead）
『EA SPORTS FIFA 17』のAIエンジンをベースとしてPCオンライン環境に最適化し、『EA SPORTS FIFA 18』のグラフィックとアニメーション要素を盛り込んでいる。AIの向上により、選手の個人技やセットプレイ、ボールの動きなどを改善し、ディフェンスシステムなどを活用した戦略的なゲームプレイが楽しめる。
フィールド上の選手に対して個別に戦術指示を出すことができ、より多様で緻密な戦略が可能となっている。さらに、多彩な個人技で守備選手を弾き出すなど、攻撃での選択肢が多様化。守備側面でも、ディフェンスシステムを改善して相手選手をあらかじめ牽制したり、ボールをカットしたりするなどの戦略的な守備が実現する。これ以外にも、コーナーキック、フリーキックのシステムを改善し、セットプレイでさらに効果的な動きができいるようになっている。
実際の選手をモーションキャプチャーしているほか、競技場、観衆、現場音、解説、3D芝、天気などを再現し、まるで本物の競技場にいるかのような臨場感が味わえる。
『Need for Speed Edge』
対応ハード：PC
ジャンル：レーシング
配信開始時期：韓国／2017年12月7日
開発：Electronic Arts（Spearhead）
人気のレーシングゲーム『Need for Speed』シリーズ初のPCオンライン版。次世代Frostbiteゲームエンジンを採用し、リアルなドライブ体験が楽しめる。世界的に有名な自動車のライセンスを獲得しており、多様な車種において、実際のデザインと性能を再現。ファイナルテスト版からの変更点として、ブレーキ圧力やハンドリング半径、タイヤ空気圧などを細密に調整できる“ハンドリングチューニング”と、車両のホイールを変更してカスタマイズやラッピングができる”チューニングショップ”が新しく追加されている。また、既存のランキング戦や、スピードチーム戦に続き、相手車両を追撃する“追いかけっこモード”やカーブの実力を競う“ドリフトモード”、特定車両だけが参加できる条件付きマッチ”フェスティバル”を追加したほか、新規コースもオープンしている。
『Battlerite』
対応ハード：PC
ジャンル：MOBA
配信開始時期：韓国／2018年上半期目標
開発：Stunlock Studios AB
スウェーデンの開発会社Stunlock Studios ABが開発を手掛ける新作MOBAゲーム。2016年9月にSteam上にてアーリーアクセスを開始後、計70万本以上の販売を記録し、世界のプレイヤーから好評を博している。
直観的な操作方法で、お手軽かつスピーディーなバトルが楽しめることがウリで、コロシアム風のアリーナでの“チームファイト”をコアコンテンツとしている。ゲームの観戦に特化した“オーディアム（劇場）”システムでは、“見る楽しさ”をたっぷり味わえる。
スピードとアクション性を重視しているため、ゲームのルールが必要最低限な要素で構成されている点が特徴だ。ゲーム開始後、チャンピオンの固有のスキルをうまく活用して、チームメンバーと協力しながら、2分30秒内に敵チャンピオンを倒せば、そのラウンドでの勝利となる。勝敗が決まらないときは“サドンデス”となり、チャンピオンが動ける範囲が徐々に狭くなる。エリア外に出るとチャンピオンの体力が減っていくという具合だ。
『Titanfall Online』
対応ハード：PC
ジャンル：FPS
配信開始時期：アジア／未定、日本／未定
開発：Nexon GT
Respawn Entertainmentが開発し、エレクトロニック・アーツがパブリッシングした全世界的な人気ゲーム『Titanfall』のオンライン版。オリジナル版のゲーム性に加え、オンライン版でのみ楽しめる競争要素などが加わる。
オリジナルのゲーム性を継承するにとどまらず、韓国内プレイヤーのリクエストとニーズを考慮し、Respawn Entertainmentとの協力を通じて『Titanfall Online』だけの新しいメリットを用意するべく開発が進められている。“パイロット”、“タイタンスキン”、“バトルメイト”といったシステムを導入するほか、近年のゲームトレンドにマッチするように再構成した新規モード“ハードポイント占領戦”、プレイヤーと共にタイタンも成長する“タイタンアップグレードシステム”などのコンテンツも導入予定。すべてのコンテンツはプレイを進めるにつれて開放されるように設計されており、段階的に成長する楽しさを感じるられる、とのこと。
『天涯明月刀』
対応ハード：PC
ジャンル：正統武侠MMORPG
配信開始時期：韓国／2018年 中頃
開発：テンセント（オーロラスタジオ）
中国の武侠小説家“古龍”による小説『天涯明月刀』に基づいたストーリーと、華やかで重厚感ある武侠アクションを盛り込んだMMORPG。2016年7月に中国ですでに配信開始しており、現地のオンラインゲームランキングの上位にランクインしている。有名映画監督や、武術監督、アートディレクターなどの専門家が本作に参加しており、映画にも劣らない武術アクションや、深みのある武侠の世界観を実現。PvPをはじめ、各種ダンジョン、レイド、最大640人規模のRvRなど、MMORPGのコアコンテンツを取り揃える。また“身分”、“競馬”、貿易と海戦を楽しめる“航海”といった独創的なシステムも用意されている。
『OVERHIT』
対応ハード：Mobile（Android、iOS）
ジャンル：マルチヒーローRPG
配信開始時期： 韓国／2017年11月28日、グローバル（日本含む）／未定
開発：NAT Games
『HIT』の開発を手掛けたNAT Gamesの新作で、数々の英雄を収集してバトルを行うマルチヒーローRPG。Unreal Engine 4を基盤とし、モバイル環境で実現できる最高水準のフル3Dを提供。ストーリーカットやイベントシーン、戦闘時のシネマティックな演出もフル3Dによるものだ。
固有の能力をもったキャラクターたちから5人のパーティーを編成。フォーメーションによって戦闘の勝敗が左右される戦略バトルシステムを採用している。
多彩なコンテンツが用意されており、オープンフィールドの“未知の地”では、ふたつの陣営間対立や拠点戦をコアコンテンツとして提供。ストーリーを楽しめる“冒険”モードのほか、友だちやギルドメンバーと強力なモンスターに挑戦できる“討伐”、1対1の非同期型PvP“決闘場”などが楽しめる。
映像出展作品
『野生の地：Durango』
2018年1月に配信開始予定の『野生の地：Durango』は、モバイル向け開拓型サンドボックスMMORPG。現代から恐竜時代にワープしてきたプレイヤーが、生存するために野性的で過酷な環境を開拓して、仮想の社会を創っていく。
『マビノギモバイル』
ネクソンdevCAT StudioのMMORPG『マビノギ』のゲーム性を受け継いだモバイルゲームで、PC版と同様に、採集、アルバイト、狩り、演奏、パーティー戦闘、コミュニティなどの多様なコンテンツを楽しめる。
『MapleStory Blitz』
オンラインゲーム『メイプルストーリー』のIPを活用したリアルタイム戦略バトルのモバイルゲーム。ダンジョン探索やリアルタイムPvPなどのコンテンツが楽しめるほか、多様なスキル、モンスターカードを収集、制作できるコレクション要素もあり。
2017年のNexonブースはプレイ体験を重視！
ブースを統括するジョン・ヒョン氏によれば、今年のNexonブースは、とにかくプレイアブルに力を入れたとのこと。試遊台は全部で300台以上が用意されており、今回のG-STARでは最大規模。他社ブースがeスポーツ中心の見る楽しみが中心であることに対し、Nexonは実際にゲームに触れられる体験を重視して差別化を図っている。
また、会場に来られないファンのために、インフルエンサーを招いて実際のプレイを専用の配信スペースから動画配信している。じつは昨年よりもブース面積は縮小しているものの、そのぶんインフルエンサーによる配信で、より多くのユーザーにプレイ体験を届けているのだという。
今回プレイアブル出展した6作品は、「2018年を支える主力タイトル」であるとジョン・ヒョン氏は力強く語った。これらのタイトルのターゲットは年齢層が高めではないかとの問いには、今回出展していないタイトルも多数控えており、豊富なラインアップでより幅広い層のニーズに応える、とした。
そして、時期尚早かもしれないがと前置きしつつも、来年2018年のG-STARではファンが現場で盛り上がれるイベントに注力しつつ、ユーザー層の裾野をいっそう拡大するような施策を打ち出していくという。
