全『GT』ファン待望のクローズドベータテストがスタート!

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントが2017年に発売を予定しているプレイステーション4用ソフト『グランツーリスモSPORT』。2017年5月19日より日本国内でのクローズドベータテスト参加者募集が開始されていたが、6月3日よりいよいよ待望のテストがスタートした。クローズドベータテストで何が体験できるのか、ここでは初日のテストの様子を見ていくことにしよう。

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『グランツーリスモSPORT』2017年5月19日よりクローズドベータテスト参加者募集を開始!

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▲参加者に送られてきた『グランツーリスモSPORT』ベータテスト用ダウンロードコードを使い、ソフトダウンロード後に起動すると、ウェルカムメッセージ画面に出迎えられる。

 今回のクローズドベータテストは、スムーズなオンラインレース環境をチェックするために行われるもので、テスト初日にプレイできたのはオンライン通信を介しての“スポーツモード”内デイリーレースとなる。まずは、プレイヤーにクラスの異なる3台のマシンがランダムに選ばれてプレゼントされるところからスタート。このベータテストは一定期間実施されるようで、これから数日間はこれらのマシンがプレイヤーの愛車となってくれるというわけだ。今回用意されているのはN300、GR.4、GR3の3クラスで、N300は市販スポーツカー、GR.4はレーシングモデファイが施されたマシン、GR.3はハイパワースペシャリティマシンといったところ。

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▲筆者が手に入れたマシンは、“AUDI TTS COUPE 2014”(N300)、“FORD MUSTANG GR.4”(GR.4)、“ASTON MARTIN V12 VANTAGE GT3 2012”(GR.3)の3台。独車、アメ車、英車がいい感じに揃ってくれている。

 マシンを手に入れたら、『グランツーリスモSPORT』のホーム画面が初お目見え。ベータテスト初日は、15時より“N300/ブランズハッチGPサーキット”、“GR.4/ドラゴントレイル・シーサイド”、“GR.3/ノーザンアイル・スピードウェイ”の予選タイムトライアルがスタート。17時より“N300”クラス、18時より“GR.4”クラス、19時より“GR.3”クラスと、時間を区切ってのレースが行われる。

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▲これが『グランツーリスモSPORT』のホーム画面。背景画像はランダムに変化するうえに、そのまま待っていると各種デモ映像を楽しめる。
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▲初回に走行できた3コース。1レースの所要時間は20分で、それぞれ3回ずつレースが行われる。

 ちなみに20時からはコースとクラスが替わり、“N300/ウィロースプリングズ・レースウェイ ビッグウィロー”(20時〜)、“GR.4/ブランズハッチ GPサーキット”(21時〜)、“GR.3/ニュルブルクリンク 北コース”(22時〜)となっていた。

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▲こちらがベータテストの初日後半に走行できるコース。“ブランズハッチ”のみ重複しているが、全5コースでの走行を楽しむことができた。
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▲コントローラーはDUALSHOCK 4のほかに、“ギルモ THRUSTMASTER”、“ロジクール G G29”といったハンドルコントローラにも対応。
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▲DUALSHOCK 4では、左スティックや方向キーだけでなく、モーションセンサーを利用したステアリング操作も可能となっている。

 ドライバープロフィール画面では、プレイヤーに関するさまざまな情報を見て取ることできる。今回のテストで確認できるのは、毎日の走行距離を表示する“デイリーワークアウト”に、ドライバーの腕前やマナーを表す“ドライバーレーティング”と“スポーツマンシップレーティング”、乗車中のクルマといったところ。“デイリーワークアウト”は、ベータテストでは“ドライビングマラソン”と称したイベントが実施されており、1日の走行距離が42.195kmを達成すると、プレゼントカーが1台獲得できる。
 “ドライバーレーティング”は、ドライバーの速さをE、D、C、B、A、Sの6段階で表したもので、初プレイ時はEよりスタート。“スポーツマンシップレーティング”は、レースマナーの良さを表すもので、初回時はBからスタート。他社との接触やコースアウトをくり返していると、評価が下がっていくことになる。

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▲上記画面がドライバープロフィール画面。ベータテストではドライバーのコスチュームチェンジやタイムライン、フレンド、スケジュールといった項目、レベル表示は反映されていない。
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▲“ドライバーレーティング”と“スポーツマンシップレーティング”のレベルが近いドライバーが、デイリーレースでマッチングされていくようになる。

 今回行われるデイリーレースでは、マシンがランダムでプレイヤーに与えられるため、レースでの公平性を期すために、実際のレースでも用いられているBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)を導入。マシンの最大出力や車重が同等になるように調整が施され、タイヤも全参加者が同一のタイプを使用する。マシンパワーやタイヤの変更は行えないが、レースによっては足回りのセッティングやギア比などは調整が行うことができた。

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▲サスペンションやLSD、トランスミッションなどは、細かな部分まで調整を行うことができる。ただし、レースによってはレギュレーションでセッティング不可の項目もあり。

 各デイリーレースのエントリーは、開始時間15分前にスタート。ここで参加申し込みをすれば、参加者のマッチングが自動的に行われるので、あとはレーススタートを待つのみとなる。スターティンググリッドは、マッチングされたメンバーが予選タイムトライアルで計測した走行タイムに応じて確定する。ちなみに、予選で計測ラップを刻めなかったり、予選不参加の場合でもレースへの参加は可能だが、その場合はグリッド後方からのスタートとなってしまう。初日に行われた各レースの参加台数は、17〜18台程度。BoPによって、ほぼイコールコンディションでの戦いとなるため、予選でいいタイムを出しておき、できるだけ上位からスタートできるように心掛けたいところだ。

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▲各レースの開始15分前になると、エントリー可能。レーススタートまでのカウントダウンや、レース中のタイム計測などは、オフィシャルサプライヤーのタグホイヤーが務めている。

 6月3日は、デイリーレースが6回開催され、それぞれ3戦ずつレースが行われたので、計18レースが実施された。今後、デイリーレースは土曜・日曜は17時〜23時に6回、平日は20時〜23時に3回が開催されるとのこと。実際のレースの雰囲気や試走できるコース、走行フィーリングなどの詳細は、また追って紹介する。

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▲デイリーワークアウトの目標距離(42.195km)を走破したことで、“AUDI R8 LMS AUDI SPORT TEAM WRT 2015”(GR.3)を入手。
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▲初日のレースをひととおり終えた時点で、ドライバーレーティングはEからDに、スポーツマンシップレーティングはBからAにステップアップ。6月3日以降は、これらのレーティングによってレースのマッチングが行われるので、より白熱したバトルが楽しめるようになるはず。