2016年1月14日、東京の秋葉原にて、アークシステムワークスは同社の主要格闘ゲームタイトルにおいて、前1年間通じて戦績優秀であったプレイヤーを讃え、表彰するイベント“アークシステムワークス ファイティングゲームアワード 2016”(以下、FGA)が実施された。同イベントでは、人気対戦格闘ゲーム『ブレイブルー セントラルフィクション』(以下、『BBCF』)と『ギルティギア イグザード レベレーター』(以下、『GGXrdR』)を種目としたエキシビジョントーナメントも行われた。本稿ではその模様をお伝えする。
FGAはアークシステムワークスが主催。2016年の一年間を通じて『BBCF』と『GGXrdR』の戦績優秀であったプレイヤーを讃え、表彰することを主題として実施されたイベントだ。イベントの幕が上がると、総合司会を担当する郡 正夫さんがスーツ姿で登壇。FGAでは2016年に活躍した選手、オープン予選を突破した選手、ユーザー人気投票で上位となった選手を招待し、スペシャルトーナメントを実施することを紹介した。続いてアークシステムワークス社長の木戸岡 稔氏が登壇。2016年に活躍した選手の活躍を表彰するとともに、2017年もFGAやメーカー公式全国大会“あーくれぼ”やのようなイベントを継続して実施することで格闘ゲーム盛り上げていきたい旨を話し、挨拶とした。
『BBCF』部門
FGAのひとつ目に扱われたタイトルは『BBCF』部門。冒頭では『ブレイブルー』シリーズのプロデューサー・森利道氏が登壇して挨拶し、2016年の『BBCF』のおもな出来事を振り返った。森氏はFGAを通じてできる限り格闘ゲームの面白さを伝えたいとの意向をコメント。2017年には新しいキャラが登場するかも……といった意味深なコメントを残し、これからも『BBCF』には期待してほしいとアピールした。
スペシャルトーナメントには『BBCF』部門と『GGXrdR』部門ともに8名の選手が出場。トーナメントは敗者復活形式のあるダブルイリミネーション形式、各対戦組み合わせは2試合先取(グランドファイナルのみ3試合先取)で勝者を決定するというレギュレーションで争われた。
『BBCF』部門に出場したのは以下の8名だ。
イワシ(ラグナ) あーくれぼ2016優勝
フェンリっち(ジン) あーくれぼ2016優勝
東京ヴェルディ|ソウジ(アラクネ) ユーザー人気投票枠
南(イザナミ) ユーザー人気投票枠
伊藤 冴(カルル) オープン予選優勝(関西)
ふみ(ナイン) オープン予選優勝(関東)
りゅうせい(カルル) あーくれぼ2016準優勝
ゆった(ジン) あーくれぼ2016準優勝
1回戦第1試合、イワシ選手vs.フェンリっち選手の対戦からいよいよトーナメントがスタート。試合は対戦台1セットのみで行われ、全ての対戦が会場全体で見守られつつ進行された。
各試合開始直前には選手が対戦に向けての思いや意気込みをコメント。対戦後にはリプレイ動画が流れてハイライトポイントが解説されるなど、1試合が時間をかけて丁寧に扱われながら進められた。
トーナメントを勝ち進み、トップ3に進出したのはウィナーズのふみ選手と、ルーザーズのりゅうせい選手と南選手の3名だ。
ルーザーズファイナル、りゅうせい選手vs.南選手の試合では序盤からカルルがポテンシャルを発揮。空中でヤサカニノマガタマを展開して前に出たいイザナミに対してカルルがニルヴァーナのレバー上+Dで妨害したり、イザナミに攻め込まれても中段攻撃をしっかり立ちガードで防いだりなど、攻守ともにいい動きを見せて2試合を連取。りゅうせい選手がグランドファイナルに駒を進める。
『BBCF』部門最後の試合となるグランドファイナルはふみ選手vs.りゅうせい選手の対決。ここではカルルがルーザーズファイナルの勢いそのままに3試合連取でリセットに成功。ナインのステップ移動を慎重に見極めてから攻撃を当てにいく立ち回りが機能し、一度捕まえたら確実にガードを崩してダメージを奪うカルルのオフェンス能力も見せ、5連勝をあげてりゅうせい選手が優勝にリーチをかける。追い込まれたふみ選手は6試合目に接戦をもぎとるものの、続く第7試合はカルルが押しきって決着。
『BBCF』部門はりゅうせい選手の優勝となった。