“日本eスポーツリーグ”第5節開催!
2016年12月24日(土)に“日本eスポーツリーグ(Japan e-Sports League Winter)”の第5節が開催された。いよいよ最終節となったリーグ戦の、熱い戦いの模様をお届けしよう!
本リーグは,全国各地の6チームが、『FIFA 17』(プレイステーション4)、『ブレイブルー セントラルフィクション』(プレイステーション4)、『オーバーウォッチ』(PC)の3種目のトータル成績で勝敗を争うリーグ戦だ。試合は毎週土曜日にオンラインマッチによって行なわれ、試合内容はTwitchで配信されている。本稿では、2016年12月24日(土)に開催された、最終節となる第5節の模様をお届けしよう。
『FIFA 17』(プレイステーション4)
『FIFA 17』の試合は、リーグ戦の各試合ごとに異なるチームを使用するというルールで行なわれる。リーグ参加の各チームは、事前にそれらで使用する5チームを申請しており、手持ちから試合で使ったチームを消去していく
今節までの戦績が2勝2敗と、勝ち越しを懸けて臨むウルトラコップ選手に対して、この試合のためにリバプール対策を立ててきたというPeko選手。試合は前半14分、中央を崩したPeko選手がポグバのゴールで先制した。後半に入り、このまま試合が進む展開も見据えたというPeko選手が、堅い守備を見せて0-1で勝利を掴んだ。
これまでにいい試合を見せながらも白星に恵まれないアル選手と、2連勝中で調子を上げているKEN選手の試合。この試合でも、決定機をデヘアのファインセーブに阻まれるといった場面が見られたアル選手だったが、前半34分にゴールをこじ開けると、立て続けに39分にも追加点を決めた。後半に入っても勢いの衰えないアル選手のレアルマドリードが、終始試合を支配する展開で2-0で見事に初勝利。大会慣れしていないアル選手が、メンタル面を調整してきたという成果が結果として現れた試合だった。
名古屋OJAは前節までのタケハラ選手に代わり、開幕戦以来となるともプー選手を起用。対する黒豆選手は、ここまで圧倒的な強さで4連勝中。全勝での部門優勝を懸けての試合となった。5バックでしっかりと守りを固めるともプー選手だったが、前半36分にゴール前で落ち着いたテクニックを見せた黒豆選手が先制すると、後半71分にはカウンターから追加点を決め、76分にもダメ押しの3点目をゴール。第2節以降続く4試合連続の無失点で、黒豆選手が5戦全勝を飾る試合を締めくくった。
『ブレイブルー セントラルフィクション』(プレイステーション4)
『ブレイブルー セントラルフィクション』の試合は、1セット2ポイント先取で行なわれ、5セットを先に取った選手が勝利となる5先ルールで勝敗を決する。なお、前のセットで負けたプレイヤーは、使用するキャラクターを変更することが可能となっている。
大会スケジュールの都合から第1節が後日開催となるため、試合数がひとつ少ないながらもここまで3戦全勝のフェンリっち選手と、4戦全勝のソウジ選手。全勝を続ける選手どうしがぶつかる注目の一戦は、1セット目を2タテで先取したソウジ選手に対して、2、3セット目を4タテでフェンリっち選手が連取すると、続く4、5セット目はソウジ選手が連取するという、試合の流れが激しく入れ替わる展開に。しかし、続く6セット目をフェンリっち選手が取り返すと、そのまま怒涛の3セット連取。ソウジ選手の全勝を、自らの4連勝によって見事に止めて見せた。
“イカメン選手 vs. Gackt選手”と“コイケ選手 vs. どぐら選手”の2試合は、北海道で続く記録的な大雪や、出場選手のスケジュールの都合などの問題から、2017年1月7日(土)に予定されているリーグ戦の予備日に延期開催が決定された。こちらの試合にも、引き続き注目していただきたい。
『オーバーウォッチ』(PC)
『オーバーウォッチ』の試合は、エスコート(攻撃)→エスコート(防衛)→ハイブリッド(攻撃)→ハイブリッド(防衛)→コントロールの順にゲームを進める。攻撃側は時間内に目標達成で勝利、防衛側は時間いっぱい防衛しきったら勝利とし、先に合計3勝をあげたチームが試合に勝利という本リーグ独自のルールで行なわれる。
ここ3戦連敗が続くNaturals北海道と、試合数が1試合少ないもののいまだ白星のないiGS福岡の試合。試合の流れは、不調を続けるNaturals北海道が掴み、3セット連取でこの試合をものにした。バスティオンを中心に、他メンバーがサポートをする作戦が機能したNaturals北海道が、連敗を3でストップさせた。
前節が黒星で連敗を避けたいインフィニティ大阪と、ここまで1セットも落とすことなく破竹の4連勝を続ける東京ヴェルディとの試合。インフィニティ大阪は、惜しいところまで東京ヴェルディを追いつめる場面が多々見られたものの、結果は今節も東京ヴェルディが3セット連取で勝利を収めた。窮地に立たされながらも、チームの結束力と底力を見せつけた。
ここまで2勝2敗と勝ち越しの掛かる名古屋OJAと、3連勝で波に乗るCYCLOPS OSAKA athlete gaming。一進一退の攻防が続いたこの試合は,お互いが2セットを獲得した状態で最終セットまでもつれる展開となった。最終セットでは、メンバー間にも緊張が見られたという名古屋OJAが、最終局面までもつれた接戦を辛くも勝利。この試合のために進めたという対策が、しっかりと実を結んだ形となった。
第5節の試合結果
これまで開幕から4連勝を続けてきた東京ヴェルディだったが、今節ではインフィニティ大阪に敗れ初黒星となった。そのほかの2試合の結果は、2017年1月7日(土)開催のリーグ戦予備日に開催される『ブレイブルー セントラルフィクション』の試合結果に左右される形だ。
また、各チームによって試合数に違いがあるものの、現時点での結果で東京ヴェルディがオフライン決勝への切符を勝ち取り、対戦相手チームの決定を待っている。予備日開催の試合でも、決勝へ向けての熱い戦いは見られそうだ。