視線でゴールを射抜くバスケットボールゲーム
2016年12月20日、2Kは、プレイステーション VR、HTC Vive、Samsung VR、Oculus Rift向けに『NBA 2KVR エクスペリエンス』の配信をスタートした。ここでは『NBA 2KVR エクスペリエンス』のゲーム概要と、プレイステーション VRでプレイしたインプレッションをお届けする。
[2016年12月21日午後5時]メーカー発表により、HTC Vive、Samsung VR、Oculus Rift版は近日配信予定とのこと。
『NBA 2K VR エクスペリエンス』は、バスケットボールの中で屈指の華のあるプレイ、3ポイントシュートに特化した内容のゲームだ。制限時間内に3ポイントシュートをさまざまな角度から放つ“3ポイントシュートアウト”を筆頭に、わずかな時間で狙いを定めてシュートを決め続けていく“ブザーピーター”、コート内のギミックを使ってシュートを決める“スキルチャレンジ”といった、3つのゲームモードが楽しめる。
どのモードも、操作は至ってシンプルで、ゲームがスタートしてしまえば入力に使用するのは、シュートを放つ際に押すR2ボタンのみ。ボールをつかむ動作やシュートの軌道の決定は、VRヘッドセットを装着したプレイヤーが“視線”を動かすだけで完了する。
以下は、本作でもっともベーシックなゲームモードと言える、3ポイントシュートアウトのプレイ動画。
※実際のゲームプレイ中にはBGMと『NBA2K 2017』でパッケージプレイヤーを務めたNBAのスタープレイヤー、ポール・ジョージ選手のボイス(ゲームの遊びかたやコツの解説)が入ります。
動画を見てもらうとわかるが、ボールは視線をあわせた場所に100%正確に飛んでいくので、シュートを打つ際(R2ボタンを押した瞬間)に“ゴールをしっかり見る”ことさえ意識すれば、確実にリングを通過し、ネットを揺らしてくれる。とはいえここまでシュートが決まりまくるのはもっとも難易度の低いイージーモードのプレイだから。難易度をノーマル、ハードと上げていくと視線をより正確に感知するようになるようで、ボールが手を離れた瞬間に視線が動いていると、シュートが外れやすくなっている。あくまで個人的な感覚だが、“バスケ漫画のSG(シューティングガード)みたいなシュート成功率を体験したい!”なら難易度イージーを、ほどよい緊張感を味わいたいならノーマル、ゲーム的なやりごたえを感じたいのならハードモードを選ぶのが適しているのでは……と感じた。
そして“ゲーム的なやりごたえ”といえば、スキルチャレンジも外せない。このモードはボールを直接シュートでゴールに入れるのではなく、コート内に配置された“ターゲット”すべてにバウンドさせてからネットを揺らす必要がある。
“スキルチャレンジ”モードで遊べる序盤ステージの動画。ステージをクリアーするごとに新たなコースがアンロックされていく。
こちらも動画を見ていただければすぐに分かると思うのだが、ターゲットは視線を向けているあいだしかボールをバウンドさせる効果がない。そのため一度ボールを放ったらテンポよくターゲットに視線を合わせていくことになる。視線でボールのゆくえをコントロールするという点はほかのモードと同じだが、ターゲットが左右さまざまな高さに出現するため、VRならではの視界の広がりを感じることができた。バスケットボールにそれほど親しんでいない人にとっては、こちらのスキルチャレンジのほうが刺さるかもしれない。
VRならではの視覚効果を体験するだけに留まらず、しっかりゲームもプレイすることができる『NBA 2KVR エクスペリエンス』。VRを“見る”だけでなくその中で“遊びたい”という人は、バスケットボールにそれほど親しんでいないという方でも、ぜひ一度プレイしてみてはどうだろうか?(1620円[税込]とお手ごろ価格なのもポイント!)。