“日本eスポーツリーグ”第4節開催!
本リーグは,全国各地の6チームが、『FIFA17』(プレイステーション4)、『ブレイブルー セントラルフィクション』(プレイステーション4)、『オーバーウォッチ』(PC)の3種目のトータル成績で勝敗を争うリーグ戦だ。試合は毎週土曜日にオンラインマッチによって行われ、試合内容はtwitchで配信されている。本稿では,2016年12月17日(土)に開催された第4節の模様をお届けしよう。
『FIFA17』(プレイステーション4)
『FIFA17』の試合は、リーグ戦の各試合ごとに異なるチームを使用するというルールで行われる。リーグ参加の各チームは、事前にそれらで使用する5チームを申請しており、手持ちから試合で使ったチームを消去していく。
開幕から全戦無敗の3連勝と圧倒的な強さを見せる黒豆選手と、第2戦の参戦から現在2連敗中となるアル選手の試合。前半開始直後に、相手のゴール前でのミスを逃さなかった黒豆選手が先制。アル選手は、後半に幾度となく決定機を迎えるも、ポストに嫌われるといった不運に見舞われた。結果、試合終了間際にダメ押しの追加点を決めた黒豆選手が2-0で勝利を収めた。
本リーグの『FIFA17』部門では初となる、同チーム同士での試合。前半から攻守が激しく入れ替わる目まぐるしい展開の中、前半23分にKEN選手が先制。後半開始直後にはウルトラコップ選手が同点に追いつくも、その直後にPKを獲得したKEN選手がすぐに点差をもとに戻す。その後、追加点を決めたKEN選手が3-1でこの試合を勝利。前節の初勝利から、今節では自信を持ってプレイできたというKEN選手が連勝を飾った。
前節で黒星となった選手同士の試合。どちらもこの試合に勝利することで、流れを変えたいところだ。試合は前半4分、レナト・サンチェスのスピードを活かしたゴールでPeko選手が先制。後半開始直後に追いついたタケハラ選手だったが、74分、82分とPeko選手が立て続けに得点を奪う。タケハラ選手も負けずに追加点を決め、アディショナルタイムにはゴール前まで押し込むも、シュートは惜しくもポストを叩いた。激しい点の奪い合いを制したPeko選手が、2-3で本リーグ初勝利をあげた。
『ブレイブルー セントラルフィクション』(プレイステーション4)
『ブレイブルー セントラルフィクション』の試合は、1セット2ポイント先取で行なわれ、5セットを先に取った選手が勝利となる5先ルールで勝敗を決する。なお、前のセットで負けたプレイヤーは、使用するキャラクターを変更することが可能となっている。
前節より延期開催となったこちらの試合は、事前に録画した映像を解説のなかお氏とともに観戦する形で配信された。序盤は、最終ラウンドまでもつれる試合を交互に取り合う展開が続いたが、そこから2セットを連取したGackt選手が王手。流れをつかんだかに見えたが、追い詰められた状況から2セットを連取で取り返したどぐら選手が5-4で今大会の初勝利をあげた。
前節の初勝利で調子を上げるどぐら選手と、第1節が後日開催となっているため試合数が少ないながらも2戦全勝のフェンリっち選手の試合。2セット連取で勢いをつけたかに見えたどぐら選手に対して、そこから怒涛の連勝を開始するフェンリっち選手。結果、そのまま押し切ったフェンリっち選手が2-5で勝利を収め、今節でもその安定感を見せつけた。
本作では、まだ対戦する機会に恵まれていないとういう、ソウジ選手とイカメン選手の試合。その結果は、なんと5-0でソウジ選手がストレート勝ちを収めるという展開となった。第1節での、どぐら選手とのアズラエル戦で得た対策が、今回の試合でも活かされたという形だ。これでソウジ選手は負けなしの4連勝。同じく無敗のフェンリっち選手との最終節に、いまから期待が高まるところだ。
続く第3試合は、どちらも惜しい試合が続くも、これまで白星に恵まれていない選手同士の対戦となった。試合はなんと、コイケ選手が開幕から4セットを連取。そこから1セットを取り返し、何とか流れを戻したいGackt選手だったが、結果は5-1でコイケ選手が初勝利を飾った。
『オーバーウォッチ』(PC)
『オーバーウォッチ』の試合は、エスコート(攻撃)→エスコート(防衛)→ハイブリッド(攻撃)→ハイブリッド(防衛)→コントロールの順にゲームを進める。攻撃側は時間内に目標達成で勝利、防衛側は時間いっぱい防衛しきったら勝利とし、先に合計3勝をあげたチームが試合に勝利という本リーグ独自のルールで行なわれる。
同じ大阪をホームとするとあって、お互いに負けたくはないチーム同士の戦い。試合は、先日のアップデートで配信されたばかりのシンメトラの研究を進め、いち早く戦術に取り入れたCYCLOPS OSAKA athlete gamingが3-0で勝利を収め、その強さを見せつけた。これでCYCLOPS OSAKA athlete gamingは、初戦の東京ヴェルディ戦の黒星以降は3連勝と好調を維持している。
ここまでの3試合をすべて3タテで勝利しながらも、大会が進む中での各チームからの対策に警戒をしているという東京ヴェルディ。この試合でも、試合後半に粘りを見せてきたNaturals北海道を相手に圧巻の3-0での勝利。シンメトラの能力に期待をしながらも、大舞台での無理な使用を控えたという東京ヴェルディが、今節でも安定感のある強さを見せつけた。
これまでの試合で2敗を喫し、どちらもあと1敗で負け越しとなってしまう、負けられないチーム同士の戦いとなったこちらの試合。その結果は、Hotate選手を軸に戦術を立て直したという名古屋OJAが、3-0で勝利を収める展開となった。これで、今節の試合の勝利チームはすべて3タテという結果に。要因のひとつとしては、チーム戦術がまとまってきたことも考えられ、長期戦となるリーグ戦ならではの結果といえるかもしれない。
第4節の試合結果
○ 2-1 ×
○ 3-0 ×
○ 2-1 ×
前節に続き、今節でもトータルスコア3-0のストレート勝ちで、首位をガッチリとキープし続ける東京ヴェルディ。このまま無敗の独走を果たすのか、次週開催の最終節も熱い試合は続くだろう。