スマートデバイス向けに生まれ変わった『スーパーマリオ』が登場!

 任天堂より、2016年12月15日(太平洋標準時)配信予定のiOSアプリ『スーパーマリオ ラン』。本作は、走り続けるマリオをタップで操作して、コインを集めながらゴールを目指すことが目的となる。スマートデバイス 用アプリならではの簡単操作でマリオらしい多彩なアクションが楽しめる本作の魅力をプレイインプレッションとともにお届けする。

片手操作で爽快なマリオのアクション! 『スーパーマリオ ラン』メディア体験会リポート_01
片手操作で爽快なマリオのアクション! 『スーパーマリオ ラン』メディア体験会リポート_03
▲メディア体験会にはマリオも駆けつけた。
▲マリオも夢中でプレイ!?

すべてのモードが連動!? 3つのモードを紹介

■ワールドツアー
 ピーチ姫を救出するために、マリオが草原、地下、お化け屋敷、戦艦など、6ワールド×4コースの全24コースで冒険をくり広げるモード。ゴールを目指すだけでなく、 コースに散らばる特別な色のコインを探したりする楽しみも用意されている。特別な色のコインは、ピンクから始まり、コース内のすべてのピンクコインを集めることで難易度の高い、パープルコインやブラックコインに挑戦できるようになるなど、やり込み要素も満載!(※ブラックコインはパープルコインをすべて集めることで選択可能になる)

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◆ワールドツアー プレイインプレッション(Text by 世界三大三代川)
今度のマリオは、初めて尽くしだった件

 スマートデバイス×マリオ。世界中の人が使うデバイスと、世界中の人に親しまれているキャラクターの初の組み合わせだからだろうか。なぜか、歯応えがなくなってしまうようなイメージを持っていた。しかし、そんな間違った印象はプレイした瞬間に崩れる。「これ……思ったより手強いぞ!?」。

 『スーパーマリオ』シリーズの共通の仕様として、ジャンプ中にある程度マリオを操作できるというものがある。十字ボタンなどでマリオを左右に動かすことで、敵の真上に来るように、穴に落ちないように調整できるわけだが、本作ではその微調整ができない! 『スーパーマリオ』発売から30年間以上身体に染み付いていたことができないというのは、非常に大きい衝撃。そのぶん、敵にぶつかりそうになっても自動的に乗り越える(=ダメージをくらわない)わけだが、「ジャンプのタイミング早かった!」とか「跳びすぎた!」なんて事態が頻発。いかに自分が、ジャンプ中の微調整に頼りまくっていたかがわかる……(ジャンプ中にタップをすることで、マリオがくるっと回転する、近年のマリオでおなじみのアクションはあるので、飛距離を伸ばす調整は可能)。

 さらに、もうひとつの大きな特徴が、コースを逆走できない(=戻れない)ということ。これは、クリアーするだけならばそこまで大きな問題はないのだが、それでも「キノコ取り逃した!」、「こっちのルートに、ピンクコインないよ!」などなど、戻れるという要素のありがたみを知ることに。目の前に特別な色のコインがありつつも取れないという悔しさは、コースを再度やり直して晴らす必要があるわけだが、この、一度クリアーしたコースを何度もプレイしていく中で、ミスなく特別なコインを入手する手順は、リズムゲームなどでフルコンボを目指してプレイする感覚に近い。そして、見事にピンクコインなどを全部入手したときの快感も、まさにフルコンボ達成時の喜びと同じだ。

 アクションの差異はもちろん、新たなギミックの追加など、家庭用ゲーム機版とは異なるゲーム性があるものの、スマートデバイスになっても、マリオはマリオ。コースを駆け抜ける爽快感はもちろん、意外なところに隠されたコインを見つける喜びもり、十分に『スーパーマリオ』らしさが味わえる。むしろ、初見のコースに知らないギミック、そして初体験のアクションなどがあるという意味では、初代『スーパーマリオブラザーズ』に近いプレイ感覚かも!?

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■キノピオラリー
 ワールドツアーでワールドクリアーしたときや、ミニゲームでもらえるラリーチケットを使って、友だちや世界中のプレイヤーとスコアを競い合うモード。選んだプレイヤーのデータを相手に、遊ぶたびに形が変わる自動生成のコースを進みながら、制限時間内に集めたコインの枚数と、応援に駆けつけたキノピオの数を競う。キノピオは、連続ジャンプなど、華麗でクールなアクションを決めるほど、たくさん集まってくる。

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◆キノピオラリー プレイインプレッション(text by 世界三大三代川)
キノピオラリーは弱肉強食の真剣勝負だった件

 純粋にコインを追い求めつつも、カッコいいアクションでキノピオたちを魅せる。この魅せるプレイというのがクセモノで、クリボーを踏む瞬間に「いまなら行ける!」とジャンプをすると、その先にパックンフラワーが待っている……なんてことになりがち。でも、敵は乗り越えることに終始して、コインを集めるだけだと、負けちゃう……というジレンマが悩ましい。

 キノピオラリーのコースは、自動生成で生み出されるのだが、ワールドツアーでクリアーしたコースまでのパーツで構成されるため、初見となるギミックはないのに、コースの形は毎回初めて見るものという、プレイヤーの瞬間的な判断力が求められるものになっている。コースの形状を見て、最適なルートを見極めつつ、道が分岐していればどっちのほうがコインが多いかを考える。うーむ、なかなか勝てなそう……と思うのは早合点。というのも、ワールドツアーでは、倒した敵の数がカウントされ、その数が一定以上になると、キノピオラリーで同じ敵を倒したときに手に入るコインの数が増えるのだ。たとえ、瞬間的な腕前やテクニックで勝てなくても、地道にプレイを重ねれば、いつかは勝てる……はず。

 ちなみに、魅せるプレイで集まったキノピオたちは、王国作りモードで役立つので、非常に大事。でも、キノピオラリーで負けると、コース中に集まったキノピオたちが、一斉に勝者のほうに集まるという、非情の結果に! あんなかわいい顔して、なんて現金なキノコ(?)

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■王国づくり
 キノピオを集めて、自分だけの王国を作っていくモード。コースで獲得したコインで交換できる建物や飾りと、キノピオラリーで仲間にしたキノピオたちの手を借りて、国やお城を大きくしていく。

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◆王国づくり プレイインプレッション(text by 世界三大三代川)
王国づくりは全モードを連動させる要だった件

 王国に色とりどりのキノピオの家などを建てて、自分の好きなように国を作っていく……だけのモードじゃない! たとえば、白いかさに赤い星が付いた“ボーナスゲームの館”を建てれば、キノピオラリーを遊ぶのに必要なチケットなどが手に入るようになるし、ルイージやヨッシーの館を建てれば、ワールドツアーでルイージたちがプレイヤーキャラクターとして使えるようになる……という、本作を最大限に楽しむために必要なモードになっているわけだ。じゃあ、どんどんいろいろな建物を建てればいいわけだが、特定の建物を建てるには、赤のキノピオが10人、青のキノピオが5人、というように、キノピオを王国に集める必要がある。その方法が、キノピオラリーで魅せるプレイをすること。要するに、すべてのモードがキレイに連動している! ちなみに、王国作りで建物が配置できるマップは最大6つあるので、ミニゲームの館だらけのマップとかもできるかも?

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 というように紹介してきた『スーパーマリオ ラン』は、12月15日(太平洋標準時)にiOS向けアプリとして、1200円(一部のプレイ無料) で配信される。無料の範囲でも、ワールドツアーのワールド1-4のステージ途中までと、キノピオラリー&王国づくりが楽しめるので、興味を持った方は、ぜひダウンロードしてみよう。