待望のラインアップをついに発表

 2016年12月7日、フォワードワークスが都内で発表会“ForwardWorks Beginning”を開催。今後配信予定のスマートデバイス向けタイトルやプロジェクトの発表を行った。ここでは、その発表会の模様をリポートする。

【関連記事】
『ワイルドアームズ』、『アーク ザ ラッド』の新作がスマホアプリで制作決定! フォワードワークス発表会の新情報をまとめ

 フォワードワークスは、2016年4月1日にソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)が、スマートデバイス市場に向けた新事業の展開を目的として設立した新会社。“SIEがプレイステーションで展開したIP(知的財産)を活用し、ゲームアプリを開発する”とされていたが、今回の発表会で、ついに詳細が明らかになったというわけだ。

【関連記事】
プレイステーションのIPを活用したゲームアプリを、2017年度に5~6作品リリース予定! フォワードワークス川口智基氏インタビュー

第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_01
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_02
▲フォワードワークス
エグゼクティブディレクター
川口智基氏

 発表会冒頭に流されたのが、“ForwardWorks ヴィジョンムービー”。続いて登壇したフォワードワークス エグゼクティブディレクター 川口智基氏から、SIEのゲームIPを中心に、スマートフォンへとゲーム化するという、同社の設立理念について説明があった。

「目指しているのは、プレイステーションで生まれたすばらしいゲームの数々、培ったゲーム制作のノウハウを存分に活かし、スマートフォンに最適化したアプリとして提供すること」と川口氏は語った。そのために、スマホの開発に精通したパートナー企業との協業でタイトルを制作しており、いよいよ2017年からタイトルの配信がスタートすることになった。

第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_03
▲ドリコム
代表取締役社長
内藤裕紀氏

 第1弾配信タイトルとして発表されたのは、『みんなのGOLF』のスマホ版『みんゴル』! 開発を担当しているのはドリコムで、2017年春の配信予定。“誰でも簡単に、爽快ショットが楽しめる”というコンセプトはそのままに、スマホならではの直観的な操作を実現。また、いつでも・どこでも楽しめるように、ゲーム性を企画し直しているという。
 ドリコム 代表取締役社長 内藤裕紀氏は、「スマホ版『みんゴル』を作るにあたり、IPとして守るべきこと、逆に壊して新しくすることを明確にしながら、開発を進めています」と語る。スマホならではの、タップ→引っ張る→はなすという直感的な操作で、爽快なショットが可能となっている。

第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_04
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_05
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_06
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_07
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_08

 続いて発表されたのは、『勇者のくせになまいきだ』シリーズをスマホ版へと展開した『勇者のくせにこなまいきだ DASH!』。プレイヤーは破壊神となり、タッチやスライド操作でブロックを壊し、魔物を召喚して勇者に立ち向かうアクションパズルゲームとなっていて、『勇なま』の世界観をうまく昇華させた内容になっている。
 本作の開発を担当するのは、SIE ワールドワイドスタジオ JAPAN Studioで、2017年夏配信予定。

第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_09
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_10
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_11
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_12
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_13
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_14

名作RPGをスマホに! “Reboot Project”始動

 続いて発表されたのは、新たなプロジェクト“Reboot Project”。
 初代プレイステーションを代表するRPGとして、いまだ高い人気を誇る『アーク ザ ラッド』と『ワイルドアームズ』の両タイトルを、スマホ向けに開発。配信するプロジェクトが明らかになった。

 スマホ版『アーク ザ ラッド(仮題)』の開発を担当するのは、オルトプラス。同社の代表取締役 CEOの石井武氏は、「人気タイトルゆえの大きな責任を感じている」と、名作を扱うことへの緊張と意気込みを語った。
 また、同作については、オリジナルのエッセンスを大事にするため、『アーク ザ ラッド』のI・IIを手掛けたオリジナルスタッフが再集結していることが明らかに! 発表会には、企画・原案・ゲームデザインの土田俊郎氏が登壇し、気になるストーリーについては「ムービーに少しヒントが入っているので、しばし思いを馳せてほしい」と語ってくれた。川口氏の弁を借りると“物語の続きが描かれる、新時代の『アーク ザ ラッド』”とのことだ。

第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_15
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_16
▲オルトプラス 代表取締役 CEO 石井武氏
▲『アーク ザ ラッド(仮題)』には、オリジナルスタッフが参加。
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_17
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_18
▲『アーク ザ ラッド(仮題)』企画・原案・ゲームデザイン 土田俊郎氏
▲映像に秘められたヒントとは?

 一方、シリーズ誕生20周年を迎えた『ワイルドアームズ』。スマホ版『ワールドアームズ(仮題)』は、歴代キャラクターが登場し、新しい物語を描いた完全新作となる。開発を担当するのは、Wright Flyer Studio。代表取締役 荒木英士氏は、「メンバーの大半が、プレイステーション世代。PSのRPG、『ワイルドアームズ』などで育ってきたと言っても過言ではないメンバーが揃っているので、ファンの期待を裏切らず、また初めてプレイする人にとっても楽しいゲームにしたい」と意気込みを語った。
 なお、本作には、音楽になるけみちこ氏、監修に金子彰史氏が参加するという。

第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_19
第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_20
▲Wright Flyer Studio 代表取締役 荒木英士氏
▲金子彰史氏からは、メッセージが届けられた。

 また、“ForwardWorks ヴィジョンムービー”に登場していた『どこでもいっしょ』、『パラッパラッパー』、『ぼくのなつやすみ』のキャラクターたち。この3タイトルも、スマホ向けに最適化した新たなタイトルとして、順次展開予定であることが発表された。トロやパラッパたちとどんなゲームで会えるのか、続報を楽しみにしたい。

第1弾タイトル『みんゴル』や、PS初期の名作RPG“Reboot”、完全新作の発表まであった“ForwardWorks Beginning”をリポート_21