レベルファイブ日野晃博氏らからの熱いメッセージも
2016年に設立20周年を迎えたサイバーコネクトツー。このことを記念し、2016年11月23日、東京都内のお台場ヴィーナスフォート教会広場にて記念レセプションが開催。業界関係者500名が集まり、設立20周年をお祝いした。
サイバーコネクトツー代表取締役社長 松山洋氏は、冒頭の挨拶で「20年、支えていただいた方々に直接お礼をお伝えしたいと考え、今回のレセプションを行うこととしました。福岡、東京両スタジオに勤務する従業員全員をこの会場に集め、皆様に直接御礼を申し上げます」とコメント。来場者からは温かい拍手と声援が送られた。
また、来場者を代表して、カドカワ 浜村弘一 ファミ通グループ代表、バンダイナムコエンターテインメント代表取締役社長 大下聡氏が祝辞のコメントを述べたほか、乾杯の挨拶ではレベルファイブ代表取締役社長 日野晃博氏が登壇。日野氏は、「20周年本当におめでとうございます。初めて松山さんにお会いしたのは、サイバーコネクトの時代です。印象的だったのが、松山さんがいまとは違っておとなしかったこと(笑)」と会場を沸かせ、そしてこう続けた。「ただ、サイバーコネクトツー設立の際、「自分が全責任を負って、サイバーコネクトを変える」とおっしゃっていて。そのときの真剣さを見て、サイバーコネクトは変わると確信しました。その後の快進撃は皆さんご存じのとおりで、ものすごくいい作品を世の中に送り出す、グローバルな会社となられています。サイバーコネクトツーの姿は、福岡でいっしょにやっている会社として誇りに思っていますし、尊敬しています。おじいちゃんになるまでいっしょに福岡でゲームを作り続けて、ともに福岡を盛り上げていきましょう」――この熱いメッセージを受け、会場では大きな拍手が巻き起こった。
今回、ファミ通.com編集部は、会場で松山氏にインタビューをする機会をいただいた。設立20周年の感想を頂戴したので、以下で紹介しよう。
――20周年おめでとうございます!
松山洋氏(以下、松山) 本当にありがとうございます!!
――ゲーム業界のほか、マンガ、アニメ業界の方も多数出席されていて驚きました。
松山 20周年という節目でひとつだけ決めていたのは、ウチは福岡の会社ですから、ふだんお世話になっているすべての方にお会いするのはいろいろと難しい。ですので、福岡、東京の従業員全員で皆様に直接お礼をお伝えしようと考えまして。
――皆さん一列に並ばれていたのですごい迫力でした(笑)。
松山 とにかく従業員全員で直接お礼をお伝えしたかった、ということですね。
――設立から20年を振り返っての感想はいかがですか?
松山 ただただ楽しかったですね。1位から10位まですべて「楽しい」です。
――そう言い切れるのはすごいことだと思います。
松山 本当に楽しかったですね。モノ作りそのものがそうですし。我々を強くしてくれたのは、マンガやアニメや映画やゲームですし、それを作った人たちです。この世界でいっしょに仕事をしているライバルであり、仲間たち。そのすばらしい環境で20年続けられたことは本当に楽しかったですね。20年やっていれば明日も楽しいとわかっていますので。モノ作りって、苦しいことも理不尽なこともつらいこともありますが、作っている側はすべて飲み込んで「楽しい」と笑っていないと、子供たちから憧れてもらえないですよね。「こういう人たちに作ってほしい」と思われないとダメですから。
――21年目の抱負は?
松山 この10年、20年、大きく世の中、業界自体が変わってきて。同じことで、たぶんこの10年もこの1年も、ずっと変わり続けていきますよ。でもその中で我々はまたゼロから関係を築いて、勇気づけられたり、戦ったりしながらモノを作っていくと思います。21年目、我々が目指しているのは、ちょっとその中でも無視できない、とんがった会社。お叱りを受けることもありますが、うちはそれくらいがちょうどいいのかな、と。これから先も、たまには頭を下げながら、たまにはニヤっと笑いながら、おもしろいもの、無視できないものを作っていきたいと思います。きっと来年……皆さんに驚いて、よろこんでいただける展開があると思いますのでご期待ください。予想は裏切るけども期待は裏切りませんので、サイバーコネクトツーを引き続きよろしくお願いいたします!