廉価で扱いやすいPC用VRを実現
マイクロソフトがニューヨークでプレスカンファレンスを実施し、Windows 10の次期大型アップデート“Creators Update”を2017年の早い時期に無料アップデートとして配信することを発表した。
その中で“Creators Update”におけるVR/AR分野の促進の一例としてHololensのデモが行われたほか、VRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)でWindows 10のVRモードを使用する様子も披露。バーチャルリビングルームで対応アプリを使用したり、サッカーの試合を視聴するという内容だったのだが、個人的にはウィンドウをVR空間内に自由に配置できるぐらいになってくれると、調べ物をしながら原稿を書くのが楽になるので、ぜひこのままパワーアップしていって欲しい。
Mixed reality is coming to #Windows10. Enjoy familiar experiences + new apps, games & media for everything from AR… https://t.co/5E0OWxkhgl
— Windows (@Windows)
2016-10-26 23:36:00
発表はソフトウェア面のみに留まらず、マイクロソフトの協力のもと、HP、Dell、Lenovo、ASUS、AcerといったPCメーカーから廉価で扱いやすい対応VRHMDが登場予定で、価格は299ドルから。そこまでハイエンドではないラップトップやデスクトップPCでも動作可能とのこと。
これらの機種は、プレイヤーの位置検出のために外部にセンサーやカメラを設置する必要があるOculus RiftやHTC Viveなどの現行のPC用VRHMDと異なり、VRHMD側で周囲とプレイヤーの位置関係を検出してVR空間に反映する“インサイドアウト方式”を採用しており、「専用の部屋や複雑なセットアップを必要としない」というのが興味深い。
We’re partnering with top PC makers to build a range of innovative VR headsets starting at $299. Coming in 2017.… https://t.co/myRorw9tp8
— Windows (@Windows)
2016-10-26 23:40:04
おなじみのペイントが3Dに! プレビュー版が公開開始
一方でVR/ARに留まらず、3Dキャプチャーや3Dプリンティングも含めた3D領域の促進も表明しており、その一環としてマイクロソフトのお絵かきツール“ペイント”の3Dモデリング版“Paint 3D”と、3Dモデルのシェアサービス“Remix 3D”を発表。Paint 3DはCreators Updateの一機能として同梱される予定で、両者ともプレビュー版のサインアップが本日よりスタートしている。
なおモバイルデバイスのカメラを使って3Dキャプチャーしたデータを使うこともできる模様で、まずはWindows 10 Mobileデバイスから対応を開始し、iOSやAndroidにも対応を予定しているという。
As easy as 1, 2, 3D - it's a snap to create 3D objects from scratch with the new Paint 3D Preview. #MicrosoftEvent https://t.co/HRDjkcZPEm
— Windows (@Windows)
2016-10-26 23:21:39