2017年3月にはNintendo Switchの発売を予定

 任天堂より、平成29年3月期 第2四半期決算短信が発表された。決算短信によると、平成29年3月期第2四半期の売上高は前期比33%減の1368億1200万円、営業損益は59億4700万円の赤字、経常損益は308億8300万円の赤字となっている。一方で、シアトルマリナーズの運営会社の持ち分売却利益などで特別利益629億円を計上したことで、最終的には増益を確保。純利益は前期比234%増の382億9900万円となった。

 決算短信によると、当第2四半期(平成28年4月~9月)の状況は、ニンテンドー3DSでは、全世界で発売した『星のカービィ ロボボプラネット』が堅調に推移したほか、ハードウェアではニンテンドー2DSが販売を伸ばしたとのこと。また、スマートデバイス向けアプリ『Pokemon GO』が配信されて以降、過去に発売された『ポケットモンスター』シリーズのソフトウェアも販売を伸ばしており、とくに海外ではハードウェアも牽引する動きが見られ、ハードウェアの販売台数は271万台(前年同期比19%増)、ソフトウェアの販売数は前年同期並みの1923万本となったとしている。

 Wii Uの販売台数は56万台(前年同期比53%減)に。ソフトウェアでは、ヒットタイトルがなかったことにより、販売本数は830万本(前年同期比33%減)となった。amiibo(アミーボ)は、対応新作ソフトが少なかったため、フィギュア型が約380万体、カード型が約170万枚の販売に留まった。また、ダウンロード売上は、追加コンテンツによる売り上げが少なかったため、前年同期と比べて減少したとのことだ。

 連結業績予想に関する説明では、ニンテンドー3DSでは、『ポケットモンスター』シリーズの最新作である『ポケットモンスター サン・ムーン』を11月に、2015年にWii U版が大ヒットした『スーパーマリオメーカー』のニンテンドー3DS版を12月に、それぞれ全世界で発売予定。サードパーティーからも有力タイトルの発売を予定しているとのこと。

 また、家庭用据置型テレビゲーム機の娯楽体験を切り替えるというコンセプトのもと、まったく新しい体験を提案する“Nintendo Switch”を、平成29年3月に国内外で発売予定。そのほか、1980年代に人気を博した家庭用ゲーム機、ファミリーコンピュータを手のひらサイズで再現し、30本の名作ソフトを収録した“ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(日本版名称)”を、11月に国内外で発売する予定としている。

 さらに、スマートデバイスビジネスでは、スマートデバイスに最適化した『マリオ』の新しいアクションゲーム『Super MarioRun(スーパーマリオラン)』のグローバル配信を12月に予定。『ファイアーエムブレム』や『どうぶつの森』のアプリは、『Super Mario Run』に続いて順次配信を行う予定とのことだ。

 任天堂では、ここ最近の業績動向などを踏まえ、平成28年4月27日に公表した平成29年3月期の連結業績予想を修正。売上高は前期比7%減の4700億円、営業利益は9%減の300億円を見込むとしている。