N高サッカー部+有志のイレブンが世界王者に挑む

 2016年9月15日(木)~9月18日(日)まで、千葉県・幕張メッセにて開催されていた東京ゲームショウ 2016(15日、16日はビジネスデイ)。ここでは18日にKONAMIブースで行なわれたステージイベント、『ウイニングイレブン2017』スペシャルマッチの模様をお届けする。

 ステージイベントが始まると、『ウイニングイレブン』(以下、『ウイイレ』)の世界大会を制した王者、ァスマカバィル(Usmakabyle)さんが登壇。ビジネスデイの来場者(1、2日目)、メディア(2日目)、世界最速大会の優勝者(3日目)と、連日KONAMIブースの『ウイイレ2017』ステージイベントで試合を行ない、多くの勝ち星を積み重ねてきたァスマカバィルさん。そんな世界王者のTGS 2016ラストマッチの相手を務めるのは、N高(N高等学校。通信制(広域)・単位制)サッカー部の3人と、有志8名。『ウイイレ2017』のオンラインプレーを利用し、N高チーム全員とァスマカバィルさんが戦う11対1での対戦が行なわれた。

世界王者のラストマッチは1vs11の変則マッチ! 『ウイニングイレブン 2017』スペシャルステージリポート【TGS 2016】_01
▲『ウイイレ 2016』の世界大会で優勝したァスマカバィルさん(写真左から2番目)。この日のスペシャルマッチでTGS 2016全日参加を達成。
世界王者のラストマッチは1vs11の変則マッチ! 『ウイニングイレブン 2017』スペシャルステージリポート【TGS 2016】_02
▲世界王者と対するのはふだんから部活として『ウイイレ』を嗜んでいるN高サッカー部の3人。チームの代表、そして3人での参加ということで(?)、今回の対戦ではメッシ、スアレス、ネイマールの“MSN”の操作を担当。

 N高チームはバルセロナ、ァスマカバィルさんはドルトムントを選んで始まった試合でファーストチャンスを作ったのは、意外にもN高チーム。左サイドからネイマールが左サイド深くに進入し、シュートまで繋がるいい攻めの形を展開した。しかし先制点を挙げたのはァスマカバィルさん操るドルトムント。前がかりになっていたバルセロナからボールを奪って一気にカウンターで決めるという、現実のドルトムントさながらの攻撃で鮮やかにゴールを奪った。この先取点でリズムに乗ったのか、ここからはァスマカバィルさんのゴールラッシュが開幕。ドルトムントが一躍有名にした戦術“ゲーゲンプレス”ばりの激しく素早い寄せでN高チームの守備陣からボールを奪い、そのままゴールを決めるといった流れで瞬く間に3点をゲット。トータルスコアを4-0とした。

世界王者のラストマッチは1vs11の変則マッチ! 『ウイニングイレブン 2017』スペシャルステージリポート【TGS 2016】_03
▲激しいプレスでボールを奪い、足の速いオーバメヤン、ロイス、シュルレで守備網を切り裂くという、ドルトムントらしい攻撃パターンでゴールを積み重ねるァスマカバィルさん。

 先取点からのゴールラッシュで世界王者との実力差、そして11人での対戦の難しさ(守備時の連携が非常に難しい)を見せつけられたN高チームだが、前半終了間際に素早いパス回しからコーナーキックを獲得。このワンチャンスを見事ものにし、さあここから反撃……と思いきや、この1点で世界王者が覚醒。試合後半の45分間はほぼァスマカバィルさん操るドルトムントの攻撃の時間に。ゲーゲンプレスからのカウンター、ドリブルでの個人技、ゴール前でのパス回しで守備陣を全員かわしてからのシュートなど、さまざまなパターンでゴールを量産。終わってみれば10-1という、TGS 2016の『ウイイレ2017』のステージイベントで最も世界王者の実力が発揮された試合となった。

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▲「ディフェンスラインを崩されていたのでFWも戻って守備に参加すべきだった」と敗因を分析していたN高サッカー部の3人。最後は「1点取れたのはよかった」と前向きに締めくくった。