「そう来たか!」と思わせる演出も
2016年9月15日(木)から9月18日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2016(以下、TGS 2016)。
9月17日のWargaming Japanブースでは、公式配信番組“ぶりたん!”の公開収録や『World of Tanks Blitz』&『World of Warships』の本格的なエキシビジョンマッチなど、さまざまなイベントが開催された。
本稿では、『World of Tanks』(以下、WoT)とアニメ『ガールズ&パンツァー』(以下、ガルパン)のコラボ企画“World of Tanks Meets ガールズ&パンツァー”にまつわるステージをリポートする。
トークステージにうさぎさんチーム集合!
コラボステージの先陣を切ったのは、“ウサギさんチーム・出張中!”。ガルパン劇中では大洗女子学園の若きホープ・1年生のウサギさんチームを演じる声優5名に加え、ガルパンプロデューサー杉山潔氏も登壇。ガルパンについて語り、あるいは杉山プロデューサーに聞こうというトークステージだ。
「ウサギさんチームに任せてもらっていいですか?」、「目指せ重戦車キラー!」などなど、それぞれの名セリフを交えつつの自己紹介に続き、ガールズトークならぬガルパントークが始まった。
まずは8月の一大イベント“第二次ハートフル・タンク・カーニバル”。振り返ってみると、多田さんが何をやったか思い出せなかったり、全員がすごろくゲームが楽しすぎて背景の脚本のことはすっかり忘れていたり……。これには杉山氏も「脚本家が泣きますよ!」とツッコまざるをえない。開始早々、1年生チームらしいわちゃわちゃぶりを発揮してくれた。
イベントの最後にガルパンエンディング曲“Enter Enter MISSION!”を観客も交えて大合唱したことや、その後に告知された最終章制作決定のPVで盛り上がったことはいい思い出。当時のことを振り返りつつ、その最終章のPVをもとに、大胆な内容予想トークが開幕。いくつか的確(?)な予想もあったので、かいつまんで紹介しよう。
中里さん「舞台は冬ですよね! 長そでだし、雪降ってますし」
山岡さん「バレー部の子たちが半そでじゃないって喜んでました!」
竹内さん「新しい戦車が出てますよね、これが敵なのか味方なのか……」
秋奈さん「緊急特番っていうことは、できごと的なものが起こらないと出ない、ですよね?」
多田さん「3年生が参加しないんじゃないですかね、新キャラふたりは(2年生に進学した)私たちの後輩?」
他一同「まだ3年生いるから! 卒業してないから!」
山岡さん「いままでは真剣な感じより、ほわほわしていることが多かったですよね私たち。あ、カットだとあやと桂利奈はやる気顔ですね、梓は困った顔!」
中里さん「劇場版で心入れ替えたんじゃなかったんですか私たち」
これらの大胆予想に、杉山プロデューサーは「君たち自分たちのことばっかりだね!」とツッコミ。全員で「出番ほしいですもん!」と返すなど、1年生チームのチームワークは今後も心配なさそうだ。
ただ、杉山プロデューサーからは「いま言える情報はないです」と言いつつも、「新戦車もPVに出ていますが、これは果たして戦車なのか……砲、付いていますか?」などと気になる発言も飛び出した。
トークのつぎは、『WoT』を実際にプレイしてみようという流れに。ガルパンで実際に登場した、Pz.Kpfw.IV Ausf.H、Hetzer、Stug III Ausf. G、B1、Type-3 chi-Nu、そしてウサギさんチームの愛車M3 Leeの6両編成で、同じ車輌編成の会場来場者チームとの対戦となった。
5名の声優陣に加えて、ここで杉山プロデューサーがM3 Leeに乗って出撃。しかしウサギさんチームのほとんどが「プレイできるのを楽しみにしていました!」というわけで本作を初プレイ。プロデューサーも「ゲームをやると仕事が進まなくなるからやってないんですよ」と初心者であることが判明。
試合のほうはというと、これまたウサギさんチームらしい展開に会場は大盛り上がり。突出した多田さんのB1が開始早々に爆散し、さっそうと駆け出した車両は味方のH型に突っ込み、杉山プロデューサーのLeeは障害物にスタックしかけた後、見事にドカン。相手にうまく包囲されて一両また一両と倒され、残されたのは中里さんが駆るHetzerのみ。
ここで、対戦チームは砲撃せずにみんなで体当たりしつつHetzerを囲み、まるで胴上げ状態に。ガルパンファンたちからの熱い抱擁に包まれつつ、そのまま撃破、決着となった。
この結果に、ウサギさんチームの面々は、「もっと遊ばせてください!」、「練習するので、杉山さん、人数分パソコン揃えてください!」などなど、リベンジする気満々の様子。
杉山プロデューサーは「今度はファイアフライ(シャーマンの発展型)用意してください」と、相変わらずのシャーマン大好きおじさんぶりを発揮していた。
※関連記事
ガルパンおじさんの大教祖たちによる戦車トークショウリポート、シャーマン愛が濃すぎて前が見えない!【TGS 2016】
レジェンド歌手の「タンソン」と、あんこう音頭が夢の共演!
17日に開催されたもうひとつのコラボステージ“タンソンミニライブ + あんこうの宴”。
“タンソン”とは“タンクソング”の略。キャラクターソングではなく、まさかの戦車テーマソングである。2015年12月発売した『タンソンミニアルバム』の収録楽曲をライブステージで披露するという、ふつうのゲームやアニメのイベントではまず考えられないステージだ。
ステージはガルパン劇中のとある罰ゲームでおなじみとなった人気曲『あんこう音頭』を歌手・佐咲紗花さんが熱唱するところから開幕。佐咲さんは劇中で使われていたあんこうスーツを着て登場した。
それに続いて登壇したのは、アニメ&ヒーローソング歌手として、いまや生ける伝説的存在とも言える、遠藤正明氏と宮内タカユキ氏。
遠藤氏はティーガーI号戦車のタンソン『ティーガー・フィーバー!』を、宮内氏はセンチュリオン主力戦車のタンソン『万能戦車センチュリオン』を、それぞれ熱唱。目の前で迫力の歌声を浴びることができる、夢のようなステージとなった。
熱いタンソンで盛り上がったところで、ステージの最後には佐咲さんが再登場し、ガルパンのボーカルミニアルバム『音楽道、はじめました!』の収録曲『High-Flying Future!!』を熱唱。エネルギッシュなパフォーマンスで観客と一体になって会場を最大限に盛り上げ、ライブステージは大盛況で幕を閉じた。
ライブステージ終了後、宮内氏からは「もっと皆さんの前でこの曲を歌っていきたい」と、遠藤氏からは「お話しをいただいたときは戦車の歌ってどうすればと思ったけど、メンバーもすごいし、いつかは全員揃ってイベントなどで歌う機会があればいいですね!」と、それぞれからファンにはうれしい力強いコメントが。
参加歌手の全員が描かれたミニアルバムのジャケット絵について、遠藤氏が「俺、あの位置だと最初に行ってやられちゃう鉄砲玉だよね!?」などと茶化したりもしつつ、ステージは大盛況のうちに閉幕となった。
以上のように、ウサギさんチーム(さらに杉山プロデューサー)の『WoT』初参戦、タンソンのさらなるライブイベントの可能性などなど、『ガルパン』と『WoT』の今後の展開と、その可能性がどこまでも広いことが伝わってきたステージイベント。
今後は『WoT』コラボステージでタンソン全員集合ライブやウサギさんチームの無双が見られる日を夢見つつ、さらに予想外のコラボステージが見られることにもぜひ期待していきたい。