「どこへ行くつもりだい?」
2016年9月15日(木)から9月18日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2016(15日・16日はビジネスデイ)。 カプコンブースでは、サバイバルホラー最新作『バイオハザード7 レジデント イービル』の体験版第2弾『バイオハザード7:ランタン』がプレイアブル出展されていた。プレイステーション VRで初めてプレイした模様をリポートしよう。
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このプレイデモ『ランタン』は、8月にドイツ・ケルンで開催されたgamescom 2016でもクローズド出展されていたが、一般でプレイアブル出展されるのはTGS版が世界初となる。記者はgamescom版をプレイ済みだが、そのときはPS VRを使わず、音声も英語のみだった。今回のバージョンでは日本語吹き替えということで、新たな気持ちで試遊に臨んだ。
大人気のため、人だかりができていたブースだが、PS VRとヘッドフォンを装着した瞬間、俺の意識は現実から切り離され、チュートリアル兼PS VRの微調整が行われる真っ暗な空間へ。おや? gamescom版ではチュートリアルはなかったぞ?
ここでは、指定された方向へ視線を向けたり、あるいは指定された場所へ歩いたりと、基本操作を覚えることになるようだ。左右の振り向きは、首を向ければそちらを向くのだが、大きく体の向きを変えたいときは、右スティックで約30度ずつ向きを変えることになる。これまでの体験版では、右スティックの倒し具合でアナログに向きが変わっていったが、なぜ今回のバージョンでは30度単位で視点移動を行うのかを考えてみた。あくまで記者の推測なので間違っている可能性もあるが、おそらく右スティックを使った一見なめらかなカメラ移動は、“酔い”の原因となっていたのではないだろうか。30度単位にしたことで、潜在的に感じるわずかな違和感が解消され、3D酔いしにくくしたと思われる。もちろん、右スティックを使うのは大きく向きを変えるときだけで、基本は首を動かして向きを変える(こちらは30度単位ではなく、首を傾けたぶんだけ動く)ため、違和感はまったく感じない。
チュートリアルが終わり、舞台は森の中へ。自分は今回のプレイヤーキャラクターである女性“ミア”となり、ランタンを片手に近づいてくる老婦人から逃げることになる。不気味な赤ん坊の人形が吊るされた橋を渡り、朽ちかけた家の中へと進んでいく。一度は体験したことがあるものの、PS VRだと臨場感がさらにアップしているため、余裕がまったくない! モタモタしていると、すぐ老婦人に追いつかれる気がして、つい急ぎ足になってしまった。物陰に隠れて老婦人をやり過ごすときも、思わず息を止めるほど、ミアになりきっていた。やっぱりPS VRはスゴイ! 体も動きまくりだ。
英語の音声もよかったけど、今回の日本語吹き替えはまたひと味違う。老婦人が何をしゃべっているのかがすぐにわかるため、老婦人の狂気がダイレクトに伝わってきて、とにかく怖い! じつは一度、老婦人にうっかり見つかってしまったのだが、背後から「逃がしゃしないよ!」という声が急に迫ってきて、思わず「ヒィ!」と声を出してしまった。ちなみに、老婦人に捕まっても、すぐに直前からリトライとなるため、TGS会場で試遊する方は、安心して(?)一度捕まってみてほしい。
ネタバレ防止のため、体験プレイ中の謎解きや結末などは伏せるが、最後にgamescom版にはなかった演出が用意されていたことだけお伝えしておこう。気になる方は、ぜひTGS期間中に体験してほしい。