2016年9月15日(木)から9月18日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の“東京ゲームショウ2016”。アークシステムワークスブースでは、2016年10月6日発売予定の対戦格闘ゲーム『ブレイブルー セントラルフィクション』(以下、『BBCF』)が出展された。今回は特別に新キャラクターのEsとマイ(一般公開日のみプレイ可能)を試遊させていただいたので、そのプレイリポートをお届けする。製品版で登場するまでの予習として参考にしてほしい。
※記事は編集部調べにて作成しています。
ほどよいアクセントが魅力のスタンダードタイプ・エス
エスは大剣を持つ小柄な女の子。通常攻撃はリーチが長くクセの少ない技が揃い、必殺技には飛び道具、突進攻撃、無敵技といったオーソドックスな技を持つ。D攻撃は剣による斬撃。通常攻撃に近い打撃タイプのドライブだが、斬撃後に紋章の軌跡による追加攻撃が発動する。立ちDでは斬撃から紋章攻撃が連続ヒットするが、しゃがみDでは斬撃後に紋章攻撃が遅れて発動するようになっていた。この発動までの猶予時間を利用すれば、“設置系の飛び道具”と同じような攻めが構築できそうだ。
必殺技の印象
・Type;Shooter「ブルーノ」
前方に弧形の飛び道具を発射する技。A版とB版があり、A版は弾速が早くB版は遅め。A版は遠くまで一瞬で攻撃する牽制技、B版は攻めの布石として利用すると強力そうだ。またA版とB版は連続入力することで2連射できる。2発目に出した弾が1発目に追いつくと弾が強化される効果があり、使い分けがおもしろくなりそうだ。
・Type:Slasher「グリフレット」
発生から無敵時間のある攻撃。守勢時には切り返し攻撃として役立ちそう。強化版では自動で追加攻撃が発動し、追撃可能に。コンボ面でも活用する場面が多いだろう。
・Type:Assaulter「エレック」
前方に跳び跳ねて相手をつかもコマンド投げ。投げは立ち状態の相手に成立する。後述の中段技「ガウェイン」と前半のモーションが似ているため、立ちガードを入力した相手をつかみやすい。ヒット時の“してやったり”感が最高。
・Type:Slasher「ガウェイン」
前方に跳び跳ねてから斬りつける中段攻撃。ノーマル版はガードを揺さぶる技として機能。ボタンホールドでのタメ版では攻撃タイミングが遅くなり、ヒット時はコンボが狙え、ガードされても攻めが継続できそう。
・Type:Slasher「モルドレッド」→追加攻撃
素早く前進してから斬りつける突進攻撃。通常攻撃からキャンセル発動することでコンボに組み込みやすい。
・Type:Enchanter「ボールス」
クレストアーツ強化状態となり、グリフレット、ガウェイン、モルドレッドに追加攻撃が発動するようになる。とくにグリフレットは追加攻撃後に追撃が可能になり、コンボ面での利用価値が高くなりそうだ。
・Type:Assaulter「トリスタン」
真下を踏みつける攻撃。受け身不能時間が長く追撃が可能なため空中コンボに組み込みやすい。
・Type:Shooter「パロミデス」
ブルーノの強化版ディストーションドライブ。A版とB版の連射はできず、両者は発射角度が異なる。弾速は早め。遠距離戦で油断している相手にぶっ放す。
・Type:Slasher「ガラハッド」
攻撃力が高く、コンボの締めに最適なディストーションドライブ。ダメージを重視したコンボを狙う際は積極的に用いたい。
・Type:Enchanter「パーシヴァル」
ボールスの強化版ディストーションドライブ。発動後はクレストアーツ強化状態が一定時間継続する。ラッシュに用いた時の可能性に期待大。
プレイインプレッション
エスの通常攻撃はしゃがみCの対空、レバー前+Aの中段、レバー前下+Cの下段など目的別に使い分けやすく、必殺技も攻め継続用、コンボ用、切り返し用など、用途を把握しやすいはずだ。バトルでは正統派の殴り合いで勝負できる性能になっており、まさにスタンダードタイプといった感触だ。格闘ゲームをプレイしたことのある人であればすんなりと戦い方の感覚をつかめるのではないだろうか。
実戦面で印象深かった技は、ノーマルヒットで浮かせ効果のあるレバー前+Bだ。しゃがみガードできない中段攻撃のレバー前+Aからレバー前+Bが連続ヒットとなり、そのまま空中コンボに持ち込むことができるため、近距離で相手に与えるプレッシャーは大きい。空中ではジャンプB→追加Bやトリスタンを使ってコンボを構成。ダメージを奪った後の締めには叩きつけ効果のあるジャンプCを使うのがよさそう。ジャンプCからはリボルバーアクションでジャンプDを出し、遅れて発動する紋章攻撃を絡めつつ攻めを展開するとおもしろそうだ。
紋章攻撃は起き攻めに用いるほかにも可能性が豊富。D攻撃は必殺技でキャンセル可能なので、たとえばしゃがみD→モルドレッド→紋章攻撃といった連携も考えられる。加えてクレストアーツ強化版必殺技といった要素を持ちあわせているため、攻めのパターンは計り知れない。これらのアクセントを使いこなした場合にどのような強さを発揮するのか、プレイヤーの研究が楽しみだ。