国内初試遊出展!

 2016年9月15日(木)から9月18日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2016(15日・16日はビジネスデイ)。初日となる15日、SIEのプレイステーションブースにて、2017年3月2日発売予定のプレイステーション4用ソフト『Horizon Zero Dawn』ステージイベントが実施された。

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▲プレイステーションブースのステージは、正面のモニターに加え、天井にもモニターが! 迫力満点だ。

 本作は、謎の機械に支配された世界で戦う女性ハンター”アーロイ”の物語を描くオープンワールドアクションRPG。動物の姿を模した謎の機械と戦いをくり広げ、人類がなぜ大地を奪われてしまったのか、その謎に迫るーーというのが、『Horizon Zero Dawn』の概要だ。

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▲Guerrilla Gamesのリードライター・JOHN GONZALEZ(ジョン・ゴンザレス)氏

 今回のステージイベントでは、『Horizon Zero Dawn』の開発を手がけるGuerrilla Gamesのリードライター・JOHN GONZALEZ(ジョン・ゴンザレス)氏が登壇し、実機プレイを披露するとともに詳細な説明をしてくれた。
 今回ステージで披露されたミッションと舞台は、本編スタートからおよそ3〜4時間後のところ。主人公アーロイは堅く守られた村に到着すると、「近くで暴走化したロボットが多数出現している」という情報を手にいる。詳しい話を村のリーダー“マレア”から聞くと討伐クエストが発生するという流れだ。このマレアや村人たちNPCとの会話は、欧米のRPGタイプにある選択肢によって会話が進むインタラクティブなユーザー選択型が採用されており、選択肢によってさらに深い情報を手にいれることができるようだ。

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 さて、村を出て暴走したロボットを仕留めにいく前に準備だ。拠点となる村にはお店があり、そこで武器や服を調達できる。実機プレイでは、炎、氷、電撃の3種の属性を持つ弾を撃てる“パチンコ”と、通常の弓矢と着弾すると爆発する弓矢を放てる“弓”を購入。これらの武器は、ロボットを倒すことで入手できるパーツを使用して、アップグレードもできるとのこと。
 さらに店で、アーロイの服も購入。服にはそれぞれにステータスが付与されている。このように武器、服はプレイヤーの好みにある程度カスタマイズすることが可能となっていた。

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 村を出ると、すぐさまロボットを発見。ロボットは“サンダージョー”と呼ばれるもので、なにやら黒い煙を吐きながら倒れている。事態の元凶は“コラプター”と呼ばれるロボットで、“コラプター”によって黒い煙に侵食されたウォッチャー”という小型ロボットが暴走し、さらに周りの正常なロボットにも煙を感染させ、暴走化するロボットがどんどん拡大しているという。
 ここで、アーロイのスキルのひとつ“フォーカス”を使用して、敵の弱点を探ることに。フォーカスは、ロボットの名前や弱点(弱点属性や弱点ポイント)が黄色でハイライト表示される便利なスキルで、実機プレイでは弱点に弓矢を数発当て難なく撃退していた。

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 ある程度戦闘シーンを披露されたあとは、2本角のバッファロー型の敵に”オーバーライド”することに。まずロボットに警戒されないよう中腰で近づき、ロープの付いたボウガンでロボットの足を固定する。後ろ足をロープで固定されてしまったロボットはバランスを崩して倒れ込むので、その隙に近づいて△ボタンで槍でハッキングすると、ロボットにオーバーライドすることができた。

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 移動速度が上昇するのはもちろん、オーバーライド中も弓で戦闘が可能。「広大な自然あふれるオープンワールドを、ロボットに乗りながら景色を楽しめます」とゴンザレス氏はアピールしていた。オーバーライドできるロボットはほかにもいる模様。もしかしたら、キリンのようなロボットにもオーバーライドできるのかもしれない。考えただけでワクワクする。

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 さて、目的地へ近づくと、先ほど出会った暴走化したロボットよりもかなり手強そうなロボットを発見する。まずアーロイのスキル”フォーカス”で敵を探ってみると、炎が弱点であることが分かった。弓矢を爆発系に変更し、敵の攻撃をかわしながら少しずつダメージを与える。しかし徐々に敵の攻撃が激しくなり、攻撃を避けるのすら危なっかしい状況に陥る。ここで、十字キー下ボタンで指笛を鳴らし、先ほどオーバーライドしたロボットを呼ぶことに。しかし、呼び出したロボットが敵の攻撃に当たり倒されてしまうというアクシデントが発生(笑)。本来なら、ロボットにライドし高速で移動しながら攻撃する攻略方法が披露される模様だったそうだ。
 気を取り直してチクチクと弓でロボットを破壊していくアーロイ。ついに破壊手前までいき、内部の部品をオーバーヒートさせることに成功。冷却のため、むき出しになった弱点にすかさず弓で攻撃し、見事撃破することができた。

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▲むき出しになった部品。この黄色い部分が弱点となる。

 ジャングル、雪山、砂漠などいろいろなロケーションで、爽快な戦闘を楽しめる本作。しかしながら、ストーリー要素も気になるところだ。最後にゴンザレス氏は、「作中に登場する暴走したロボットはどこから出てくるのか。この謎を解き明かしていくという、壮大な物語が待っています」と述べ、イベントは締めくくられた。

試遊出展で、実際にオーバーライドしながら戦闘してきた

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 ステージイベント後は、本作の試遊の機会をいただいた。まだ開発中のため、進めるエリアなどは限られていたが、サクサクと動く快適な操作感を実感。光彩の表現が素晴らしく、葉っぱの間から抜けていく光や水の反射、風になびく草、土色と空の青と葉の緑のコントラスと、すべてが美しくリアルに再現されていた。グラッフィックは申し分ないと言ったところだ。

 ワールドをうろうろしていると、背中に素材や資源を積んだコンテナを背負っているカニのようなロボット“シェルウォーカー”と遭遇。半透明の青いシールドを貼る“シェルウォーカー”は、後ろにまわり込んだり、攻撃を放つ隙に攻撃しなければいけない。ここで筆者は罠を設置し、シェルが罠に近づいた瞬間に弓矢で爆破! 本体には3割程度しかダメージを与えられなかったが、背中のコンテナを落とすことに成功。敵を倒さずに素材を手にいれることができた。

 続いて、群れをなしていたバッファロー型のロボットを発見。トレーラーなどでもオーバーライドをしていたあのロボットだ。まずは群れから一匹だけこっちに注意を向かせようと、攻撃することに。すると群れで一斉に警戒し、目を赤く光らせこちらに突進してくるじゃあありませんか……。多勢に無勢なので、ダッシュで逃げ再度挑戦することに。今度は背後から中腰で静かに近づき、ロープ付きボウガンで身動きを取れないようにする。後ろ足2本をロープで繋いだところで、接近して△ボタン長押しでハッキングへ。今度こそ成功し、ロボットにオーバーライドすることができた。

 騎乗中は×ボタンで後足蹴りができ、加速させることが可能。ある程度の段差も上り降りすることができる。騎乗しながらR1ボタンで前脚を大きく上げて振り下ろす、強力な直接攻撃も可能だ。騎乗中は弓矢の攻撃もできるので、物追いのごとく攻撃や乗馬を楽しめた。武器の切り替えは、歩行時も騎乗時もL1ボタンを押すことで動きを止めずにスローモーションで切り替えが可能(『DOOM』の武器切り替えに近い感じだ)。火矢を放った後敵を追いかけながら通常の弓矢に切り換えて攻撃するといったスムーズな一連のアクションを楽しめた。

 SFと古代世界をミックスした本作。ストーリー要素は今回深く明かされなかったが、弓や罠を駆使した攻撃と、フォーカス、ハッキングからのオーバーライドと近未来的な要素がミックスされた独特な戦闘方法は本作ならでは。キャラクターや音楽、世界観もどこか神秘的で、かなり興味深い内容だ。東京ゲームショウに足を運ぶ予定のある人は、ぜひ爽快で流れるようなアクションを楽しめる『Horizon Zero Dawn』の戦闘を体験してほしい。

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▲試遊ブース近くでは、サンダージョーのフィギュアが展示されていた。プラモデルになったらすごそう。