ジェットコースターやダンスフロアを駆使してゾンビを倒す!

 2016年9月2日~4日(現地時間)アメリカ・ロサンゼルスにて、米大手パブリッシャー・アクティビジョンのミリタリーFPS『コール オブ デューティ』シリーズの独自イベント“Call of Duty XP”が開催。同イベントにて、『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』ゾンビモードのプロジェクト・ディレクター、Brian Bright氏にインタビューを敢行した。

ーー本作のゾンビモードは、1980年代のアメリカンポップな世界観になっていますが、このテーマを選んだ理由を教えて下さい。

Brian Bright氏(文中はBrian) 私は過去作のゾンビモードのファンですが、これを新しい方向に持って行き、自分たちのものとして作りたかったからです。何でもやってしまう、度を超えたゾンビものは面白いし、80年代は音楽やビジュアル、髪型など快楽的なところが素晴らしい設定になると思いました。“Zombies in space”は1980年代のテーマパークになっています。しかし、これは実際には1980年代の映画の中に引き込まれているという設定です。俳優のポール・ルーベンスがウィラード・ワイラーという役を演じているのですが、ワイラーはアフターライフ・シアターの所有者で、4人の俳優を呼んで自分の映画のためのオーディションを行うという設定になっています。4人は何も知らずにシアターにやって来る。ワイラーは映写室に入り降霊術を行うと、4人がフィルムの中に吸い込まれてしまいます。そして4人は1980年代の典型的な俳優となるのです。

ーー過去作から一変してかなり雰囲気がかけ離れた感じですね。

Brian Infinity Wardとして初めてのゾンビモードとなるので、いままでとはまったく違い、『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』ともまったく違うものにしました。本編ではプレイヤーはキャンペーン、マルチプレイヤーを遊ぶわけですが、協力プレイでは何か違ったものが欲しいと思ったのです。自分たちの創造性を解き放つことができ、まったくほかのモードとは毛色が違うものを作ることができて幸せだと思います。とにかく、素晴らしい武器や新しいことがたくさんできました。ゾンビモードの舞台はテーマパークなので乗り物がたくさんあるのですが、ローラーコースター(乗りながらゾンビを撃つ)、バンパーカー(車で潰す)、スピニングロケット・ライド(ゾンビをぶつけて飛ばす)など楽しい環境が盛りだくさんです。ゾンビを殺す方法を色々考えるのは、とても楽しかったですね。

ーーアンドレ、ポインデクスター、サリー、A.Jの4人についてお聞きします。彼らにはバックグラウンドはありますか?

Brian 4人は売り出し中の俳優です。A.Jは運動選手タイプで、ビールビンでメーレーアタックしてゾンビを倒します。サリーはヴァリー・ガールタイプ(ヴァレー・ガールとは80年代初頭、LA郊外の“San Fernando Valley”という高級住宅地に住むお金持ちのお嬢様ギャルとその文化を指す)で、スプーンを使ってゾンビの喉を詰まらせる(80年代のギャグ)。アンドレはラッパータイプで、ポインデクスターはナード(サブカルチャー趣味のあるオタク)タイプです。身体が小さく、平手打ちでゾンビにメーレーアタックします。それぞれ特有のアクションがあり、彼らの会話も面白いです。

【インタビュー】『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』ゾンビモードはギミックが多彩! 新たなリバイブシステムも採用【COD XP 2016】_02

ーートレーラーでは、ディスコ・ミュージックに乗せてゾンビが踊りだすのがすごくユニークで驚きました。実際にゲーム中でもゾンビは踊るのですか?

Brian パーク内では、コインを集めて、そのコンビネーションで色々なアイテムをクララフトできます。お土産店へ行き、武器も作れます。トレーラーでゾンビが踊っていたのには仕掛けがり、ラジカセにゾンビが集まってブレークダンスを始めるるのですが、そこでラジカセの中にはいっているC4爆弾が爆発する仕掛けです。あとは、ダンスフロアがあるのですがそこにもトラップがあります。ゾンビがダンスをしていると、そこにあるディスコボールがレーザービームを発してゾンビを殺してくれるんです。パークの中には、このようなトラップがたくさんあります。

ーーここまで度を超えたゾンビものは面白いですが、反発はなかったのですか?

Brian 楽しいこと、そしてゲームプレイがよいことがすべてです。本作のゲームプレイはほかに比べて入りやすくなっていて、それほどハードコアではありません。ソロモード、チュートリアルも用意しています。ゲーム内にはアフターライフ・アーケードというものがあり、これまでは死んだ後は観戦モードになるので見ているだけでしたが、今回からは死んでしまってもアフターライフ・アーケードに行き古いアーケードゲーム(Activisionライブラリなど)を楽しめるようになっています。バスケットボール、ボーリング、射的などあり、ゲームをプレイすることでソウル・パワーを稼ぎ自分をリバイブしてプレイに戻るという仕組みです。さらにパーク内にある遺失物係へ行けば、前回まで持っていた武器を買い戻せるようになています。マップやレーンも少し広めになっていて、ゾンビを避ける余裕をもたせていますし、ゲームプレイを多くの人が楽しめるように、あまりハードコアにならないようになっていますよ。

ーーローラーコースターなどといったアトラクションを利用したギミックはあるのですか?

Brian ローラーコースターの名前はポーラー・ピークと言い、乗りながらターゲットを撃てます。また入り込んできたゾンビを倒したらチケットが入手でき、それを使ってパークで武器を買うことも可能です。武器にはゾンビを凍らせるフリーズガンといったものもや、アルマゲドンで巨大隕石を落としたり、ポータルを買ってマップの違う場所にテレポートしたりできますよ。またゾンビにはリュックを背負っている者もいて、そのゾンビを倒すとリュックの中身を取れます。この中に爆発物、フリーズ・グレネードなどが入っていることがあります。

ーーメリーゴーランド、コーヒーカップなどにも、そういったギミックがあるのですか?

Brian 色々なトラップを用意しています。5〜6階くらいから滑り降りるハイパースロープや、ブラックホールを作り出し、ゾンビを吸い込ませるものとかね。ほかにも、ロケットのエンジン・ファイアーでゾンビを焼き殺したり(このテーマパークでのライドは宇宙がテーマとなっている)、ピエロの歯にあてると野球のボールがもらえるゲームなどもあり、勝てばチケットが稼げます。

ーーなるほど。わかりました。では、近年リリースされるゾンビモードはストーリーラインがあり、ストーリーに付随した謎解き要素がちりばめられていますが、本作でもそういったパズル的な要素や謎解きはあるのでしょうか?

Brian まだ詳しくは話せませんが、パズル要素はたくさん入っています。とてもクールなものがあるので楽しみにして下さい!

【インタビュー】『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』ゾンビモードはギミックが多彩! 新たなリバイブシステムも採用【COD XP 2016】_01