真紅の旗印(バナー)に集った人々を明日へと導け

 美しいアニメーションと壮大なストーリーで世界的に高評価を受けているタクティカルRPG“The Banner Saga”シリーズ。今年春に海外で発売された『The Banner Saga 2』の前作にあたる、『The Banner Saga』(バナーサーガ)のプレイステーション4版が9月1日に配信されることが判明した。価格は1999円。

 PS4版では海外インディーゲームのローカライズとパブリッシング支援を行う架け橋ゲームズにより日本語化が行われており、これに合わせてSteamで配信中のPC版についても、公式の日本語アップデートが提供される予定だ。

 本作はヴァイキングの伝承に影響を受けたタクティカルRPG。人間と巨人族“ヴァール”の連合軍と、長き沈黙を経てふたたび出現した闇の軍勢“ドレッジ”との戦いの一大叙事詩を描く。今回配信される初代『The Banner Saga』では、全三部作構想の第一部となる、第7章までが収録されている。

人と巨人族が織り成す、終わらぬ冬の一大叙事詩。タクティカルRPG『バナーサーガ』PS4版が9月1日配信決定。PC版も日本語アップデートを提供_01
▲プレイヤーの選択によってストーリーに影響が出たり、分岐が発生することも。

 ゲームは、主人公一行が進んでいくキャラバンパートと、ターンベースの戦闘パート、そして両者の合間に入ってくる会話パートで構成。プレイヤーの選択により、キャラクターの生死が変動したり、ストーリーの分岐が発生することも。

 軸となっているキャラバンパートで、巨大な真紅の旗印(バナー)を掲げてキャラバンが進んでいくさまは壮観だ。しかし一行にはドレッジから逃げてきて集団に加わった民間人などもおり、物資が不足すると、弱った者から餓死者が出てくる。戦闘などを通じて得た“名声”を使ったりして、道中で適宜物資を補給するといった選択も必要となる。

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▲人とヴァールたちの明日をも知れぬ行軍。物資が不足すると餓死者が出てくるので、道中での補給は怠らないように。ストーリーが進んでいくと、一行の旗印(バナー)に刺繍で物語(サーガ)が記されていく。

 戦闘は見下ろし型のターンベースで、敵味方のキャラクターが順番に動いて戦う。各ユニットは“力”と“防御”の二種類の攻撃が可能で、装甲が分厚くてダメージが通りにくい敵には、まず防御を削るといった戦法が取れる。キャラクター固有の特殊アビリティや初期配置の調整などもうまく活用して、戦いを有利に進めよう。

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▲戦闘はターンベースで進行。防御を削るか、体力を直接減らしにかかるか? 二種類の攻撃を使い分けて、パーティを勝利に導こう。

 なお個人的には、本作の重厚な雰囲気に合った日本語フォントの選択がいい感じ。冒頭で書いたようにアート面も非常に秀逸なので、配信の際は本作の世界にどっぷり浸ってみてはいかがだろうか。

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▲仲間のキャラクターはそれぞれ特殊アビリティを持つ。レベルアップで強化したり、補助効果をもたらすアイテムを装備させることも可能だ。