『Gears of War 4』などをプレイアブルで出展
2016年8月17日~21日(現地時間)ドイツ・ケルンにて、ヨーロッパ最大のゲームイベントgamescom 2016が開催。例年gamescomに合わせてカンファレンスを実施するマイクロソフトだが、残念ながら今年は行われず。その代わりというわけではないが、gamescom 2016会期前日の8月16日に“Xbox Showcase”を行い、プレスを対象に出展内容を事前公開した。
“Xbox Showcase”の開始にあたっては、まずはマイクロソフトの グローバルプロダクトマーケティングチーム アーロン・グリーンバーグ氏が登壇し、E3 2016でアナウンスした新しいハード、Project ScorpioとXbox One Sに言及。Project Scorpioに関しては「真の4K対応ゲームを楽しめるハードをリリースします」とパワフルなマシンであることを改めて強調。そのうえで、「ハードが画期的になっても、互換性が失われてはいけないので、ファンの皆さんにお約束します」と、改めて後方互換の大切さを強調した。
一方で、40%の小型化を実現したXbox One Sはヨーロッパでのセールスも好調なようで、Xbox Oneがもっとも売れるようになったとグリーンバーグ氏。イギリスではすでにXbox One Sが売り切れ、ドイツでも同様な状態だという。「できるだけ早く供給したい」とグリーンバーグ氏は語る。そんな好調ぶりにさらに勢いを加速させるかのように、欧米では『FIFA 17』のバンドルパックを2種類発売予定とのこと。500GBが299ユーロ、1TBが349ユーロとのことだ。同バンドルパックは、欧米では9月22日発売予定で、グリーンバーグ氏からの発表後に、プリオーダー(予約)が開始された。
グリーンバーグ氏はマイクロソフトが注力する、Xbox OneとWindows 10のどちらでもゲームを楽しめる“Xbox Play Anywhere”にも触れ、海外では9月16日に発売される『ReCore』が、最初の“Xbox Play Anywhere”のタイトルになると説明。その後、『Gears of War 4』など、“Xbox Play Anywhere”タイトルは続々リリース予定であるとした。グリーンバーグ氏によると、ヨーロッパのPCマーケットは非常に大きく、1億3900万人にも上るとのことで、“Xbox Play Anywhere”は、その巨大マーケットにフックする、有効な戦略と言えそうだ。
さらにステージには、ID@Xboxのディレクターであるクリス・チャーラ氏が登壇。ちょうど3年前のgamescomで発表されたID@Xboxだが、チャーラ氏はこの3年間の成果を振り返り、すでに300以上のタイトルをリリースしており、さらに1000タイトル以上が開発中であると説明。60カ国で展開しており、非常に順調に展開していると力強く語った。「インディーゲームクリエイターのオリジナリティーやクリエイティビティーは私たちをびっくりさせます」とチャーラ氏。
グリーンバーク氏とチャーラ氏のスピーチが終わったあとは、いよいよ待望の試遊へ。事前に楽しめたのは、『Gears of War 4』、『Forza Horizon 3』、『Halo Wars 2』、『Sea of Thieves』、『ReCore』、『Dead Rising 4』、『Killer Instinct』、『Titanfall 2』、『FIFA 17』、さらにはID@Xboxの13タイトルがプレイ可能。ことに、『Halo Wars 2』では、新マップのRiftが世界初公開となるなど、ヨーロッパのプレス陣の関心を引いていた。