「“キャラクターたちが本当にこの世界に居たらどうなるか?”ということをつねに意識して演じました」

 2016年7月30日(土)より、シネ・リーブル池袋、立川シネマシティほかで全国公開される映画『コープスパーティー Book of Shadows』。本作の主演を務める乃木坂46の生駒里奈さんのインタビューをお届けする。

『コープスパーティー Book of Shadows』主演・生駒里奈さんインタビュー:アニメ  ・マンガ好きだからこその実写化作品へのこだわりとは?_03
▲生駒里奈(いこまりな)さん(文中は生駒)
1995年12月29日生まれ。秋田県出身。2011年に乃木坂46の1期生として選ばれ1stシングルから5thシングル、12thシングル『太陽ノック』のセンターを務める。その後も、乃木坂46の中心メンバーとして、雑誌やバラエティで多彩に活躍。

――『コープスパーティー Book of Shadows』制作決定のお話を聞いたときの感想を教えてください。
生駒 同じ作品に再び関われるというのは、なかなか経験できることではないと思うので、すごくうれしかったです。正直、不安もありましたが、前作よりも成長した姿を見せられるようにがんばりました。

――前作は、かなり衝撃的なラストを迎えていましたが、本作ではどのような物語が展開されるのでしょうか?
生駒 (中嶋)直美ちゃんと(篠崎)あゆみちゃんが天神小学校から帰ってきた前作のエンディングから数ヵ月経過した後、“やっぱりみんなを助けに行きたい!”と決意して、ふたりが天神小学校へ戻るところから物語は始まります。戻ってからは、すごく怖いお話が満載です。でも、また救われないお話なんですよね……(苦笑)。作品的には、とてもおもしろい内容なのですが、みんなのことを考えると、台本を読んでいて心が少し辛かったですね。

『コープスパーティー Book of Shadows』主演・生駒里奈さんインタビュー:アニメ  ・マンガ好きだからこその実写化作品へのこだわりとは?_01

――では、久しぶりに中嶋直美を演じてみていかがでしたか?
生駒 前作の直美ちゃんは、起こっている出来事に対して、「どうしよう?」とずっとアタフタしていました。でも、本作では「みんなを助けるんだ!」という強い意思を持った直美ちゃんです。その点を意識して演じたので、前作よりもグッと役に入り込めていると思います。

――生駒さんは、マンガやアニメが大好きということですが、ゲームが原作である『コープスパーティ-』に出演するにあたり、とくに意識したことはありますか?
生駒 『コープスパーティー』の原作は、声優さんの演技もすばらしいですし、絵もすごくかわいくて、本当にステキ作品です。特徴のひとつでもある、グロテスクな描写は強いからこそ魅力的だと思ったのですが、その2次元(ゲーム)の表現を3次元(実写)でそのまま再現しようとしても、真似にもならないですし、逆に世界観を壊してしまうのではないかとも感じました。だから、3次元になったときに、“キャラクターたちが本当にこの世界に居たらどうなるか?”ということをつねに意識して演じていました。

――なるほど。それだけ想いを込めた作品がこの後いよいよファンの方にお披露目されるわけですが、いまの率直な気持ちを教えてください(※本インタビューは、2016年7月12日に開催された完成披露試写イベントの前に行いました)。
生駒 昨日、ひと足先に完成した作品を見させていただいたのですが、前回よりはちゃんとできていたかなと思います。映画をご覧になった方は、いろいろな感情が芽生えると思いますが、「怖かった」と感じていただけたら、いちばんうれしいですね。

――完成したものを見て、見どころはどこだと思いましたか?
生駒 前作は、直美ちゃんとあゆみちゃんの(持田)哲志を巡る争いみたいなものがありましたが、基本的には私たち如月学園のみんなと“さちこ”という対立関係が描かれていました。でも、本作では、新キャラクターも加わり、複数の気持ちの動きが描かれているので、注目していただければと。あと、お化けもさらにパワーアップしていて、怖さが格段に増しているので、そこも見どころのひとつだと思います。

『コープスパーティー Book of Shadows』主演・生駒里奈さんインタビュー:アニメ  ・マンガ好きだからこその実写化作品へのこだわりとは?_02

――ここからは、撮影中のことについても少し伺えれば。撮影時に思い出に残っている出来事はありましたか?
生駒 如月学園のみんなは、前回から引き続き同じメンバーだったので、再び会えたことが素直にうれしくて、みんなで仲良く和気あいあいとしていました。本作では、白檀高等学校のみんなと、篠崎ひのえ役の欅坂46の石森虹花ちゃんも加わったので、少し緊張感もありましたが、私は前回より慣れている環境だったので、リラックスして撮影に臨むことができました。

――石森さんは本作が映画初出演ということで、前作の生駒さんと同じような状況だったと思うのですが、何かアドバイスなどはされましたか?
生駒 演技については、私が教えるような状況ではないので、「監督さんが言ったことには、一生懸命に全力で答えるように」というような、現場でのマナーなどについてアドバイスしました。

――そうなのですね。では、ホラー映画の現場ということで、ドキッとする心霊現象のような出来事はありましたか?
生駒 私は霊感がまったくないので怖い思いはしなかったのですが、キャストのみんな右足だけが痛くなるということがありました。走っているシーンが多かったので、それが原因なのかなと思ったのですが、全員が共通して右足だけが痛くなるという状況だったので、少し変だなと……。やっぱり、ホラー作品の現場では、そういったことがあるのかもしれないですね。

――それは少し怖いですね……。最後に映画の公開を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
生駒 続編ということで、前作よりも興味を持ってくださっている方が増えていると思います。小説やアニメでも展開されていますが、ゲームが原作ということで、もし、作品内の出来事が実際に3次元で起こったとしたらどうなるかということを私たちが一生懸命演じたので、原作のファンの方に映画も楽しんでいただけたらうれしいです。映画から入ってくださった方も大いに怖がって、『コープスパーティー』の世界を満喫してください。

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メイク:芹川善美
スタイリング:稲美妙乃(PEANUTS)

■『コープスパーティー Book of Shadows』作品情報
 コンシューマーゲームシリーズ計15万本以上、コミカライズシリーズ100万部以上、そのほかにノベライズ、オリジナルアニメ、ドラマCDなど幅広く展開したホラーゲームシリーズ『コープスパーティー』2015年8月、国民的アイドル乃木坂46・生駒里奈を初主演に迎え、実写映画として劇場公開。原作の世界観を忠実に再現し、初主演とは思えない生駒里奈の演技が評判となり、10月までロングラン公開し、動員人数1万人を超えるスマッシュヒットを記録! そして遂に、シリーズ最新作『コープスパーティー Book of Shadows』が2016年7月30日(土)シネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショーが決定。

 本作主演を務めるのは『コープスパーティー』で映画初主演を果たし、乃木坂46のセンターを1stシングルから5thシングルまで務めた国民的アイドル生駒里奈。脇を固めるキャスト陣には、前作からpopteen公式モデルであり、数々の映画、ドラマで活躍する前田希美、映画『1/11じゅういちぶんのいち』(2014)に主演し、昨年は数多くの舞台で出演するなど活躍がめざましい池岡亮介など。さらに本作からは、4月18日付オリコン週間シングルランキング1位に初登場し、女性アーティストのデビューシングル初週売上を記録した乃木坂46の後輩グループ・欅坂46から石森虹花、舞台『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』で人気を獲得し、『仮面ライダー鎧武』で人気を不動のものとし、映画、舞台、ドラマで幅広く活躍する青木玄徳、ベストセラー書籍『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴)のカバーモデルで話題となった石川恋、昨年より舞台、映画、テレビで多くの作品に出演急上昇中の成長著しい若手俳優・水石亜飛夢など、注目のフレッシュなキャストが勢ぞろい。

 監督は前作から引き続き、『ほんとうにあった怖い話』シリーズや、『ひとりかくれんぼ劇場版』(2009)『トイレの花子さん新劇場版』(2013)などホラー作品を中心に活動する山田雅史がメガホンを取る。主題歌は前作から引き続きゲーム・アニメ全シリーズで楽曲を提供している今井麻美が担当。

■ストーリー概要
 呪いのおまじない“しあわせのサチコさん”を行い、怨霊の棲む異空間へと飛ばされた女子高校生の直美(生駒里奈)は、幼なじみの哲志(池岡亮介)や親友の世以子(喜多陽子)など、多くの仲間を失った。あれから半年。生き延びたあゆみ(前田希美)と直美は、死んだ友達を取り戻すべく、悲劇の舞台となった天神小学校へと戻ってくる。同じおまじないで別の学校から囚われて来た刻命(青木玄徳)たちとも合流し、切なる想いで生還の道を模索する。だが、待っていたのは繰り返す「死の運命」に囚われた、仲間たちとの再会だった。命と心を弄ぶ、残酷な運命の歯車は、ゆっくりと廻り始める……。

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