『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2』の人気マップ、“ターミナル”が復活

 2016年7月21日~7月24日(現地時間)、アメリカ・サンディエゴのコンベンションセンターにて、エンターテイメントコンテンツの祭典、San Diego Comic-Con International 2016(通称:コミコン)が開催。会期初日に、最新作『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』をモチーフとしたパネル“Call of Duty: Infinite Warfare - Behind the Scenes of the Immersive Narrative”が実施された。開発元であるInfinity Ward(インフィニティ・ウォード)主催によるこのセッションには、同社のナラティブディレクター/ライターのテイラー・クロサキ氏と撮影監督のジェフ・ニーガス氏らが登壇し、『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』のナラティブ(語り)についてトークをくり広げた。

『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』の出演俳優が勢揃い 「1年近くにわたって仕事をして、まさに“戦友”」【コミコン 2016】_01
▲テイラー・クロサキ氏(左)とジェフ・ニーガス氏(右)。

 ご存じの通り本作では宇宙が舞台となっているが、「行ったことのない場所での設定なので、皆さんにお見せすることにワクワクしています。地球ではミネラルやレアマテリアルなどのリソースが不足しているので、それを宇宙から持ち帰る必要があります。そのためにお金が必要なので、闘争が起こるんです」と、本作のバックボーンを説明。そのうえで本作を“希望と人間の闘争のドラマ”と位置づけた。

 地球に残された母艦Retributionのパイロットであるキャプテン ニック・レイヤスが主人公である本作。敵対する勢力はたくさんあるようだが、とくに主人公たちにとって危険な存在となるのがセイレン・コッチ元帥で、「地球は悪い」という考えに凝り固まっているのだという。ちなみに、このコッチ元帥を演じるのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョン・スノー役でおなじみのキット・ハリントンさん。ハリントンさんはビデオ出演して、「悪役を演じるのは今回が初めてです。彼は死を恐れない危険な人物で、精神異常者。演じていてとてもおもしろかったです」とのことだ。

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▲俳優のキット・ハリントン。今回は悪役を演じる。

 さて、セッションでは『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』にて主要キャラクターを演じるキャスト陣も特別出演した。主人公のキャプテン・レイヤス役のブレイン・ブルームさんと、彼とチームを組むノラ・サルター中佐役のジェイミー・グレイ・ハイデンさん、ロボットのイーサン役のジェフリー・ノードリングさん、オマー一等軍曹役のデイビット・ハーウッドさんの4名だ。

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▲キャプテン・レイヤス役のブレイン・ブルームさん。
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▲ノラ・サルター中佐役のジェイミー・グレイ・ハイデンさん。
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▲イーサン役のジェフリー・ノードリングさん。
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▲オマー一等軍曹役のデイビット・ハーウッドさん。

 モーションアクターとして、1年以上にわたっていっしょに仕事をしていたという4人だが、「長く継続してきたテレビ番組のような親しさがある」とクロサキ氏も認める。当然のこと、役作りにあたっては相当注力したようで、武器を持って動く必要があるため、ネイビー・シールズのトレーニングを受けたという。「兵士としての動きをリアルに表現できていると思います」(クロサキ氏)とのことだ。それに応えるようにジェフリーさんも、「各キャラクターの人間関係がきちんと演技に出ていますね。プレイヤーが“そこにいる”と感じてもらえるはずです。映画を撮影しているような感覚で演じていました」とジェフリーさん。プレイヤーはキャプテン・レイヤスとしてプレイすることになるが、「ほかのキャラクターといっしょにいるという感覚を持ってもらえたらうれしい」(ジェフリーさん)という。

 「仕事をした俳優さんとは戦友のように感じています」と語ったジェイミーだが、やはりゲームのための演技ということで、苦労もひとしおだったようで、「360度から撮られているので、ゲームの中で自分がどう見えるのかをイメージしながら演技しました。基本、机しかないところで演技をしていたので、うまくいくかどうか心配だったのですが、出来上がったものを見て安心しました」とのことだ。主人公のキャプテン・レイヤスを演じるブレインさんも、「プレイヤーはキャプテンとしてさまざまな決断を下し、仲間といっしょに実行していくことになります。リーダーとして選択することは、とても重みがあります」という。

 というわけで、魅力的なキャラクターたちによる刺激的なストーリーが楽しめそうな本作だが、「本作はストーリーのためのゲームではなくて、ゲームのためのゲームです」とクロサキ氏は断言する。「ストーリーはあくまでもナラティブ表現のためのものなんです。ロード時間もなく、シームレスな体験ができるようになっているんですよ」とゲームプレイの快適さに太鼓判を押す。

 ちなみに、セッションではキャラクターたちの会話のやりとりのみで構成されたデモも紹介されたのだが、さすがの臨場感で、来場者は食い入るように映像を見つめていた。演じているのは実際の人間ではないものの、モーションアクターの演技がそのまま映像の臨場感に直結するわけで、“演技”というものを考えさせられる。

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▲セッションでは、キャラクターたちの会話のやりとりのみで構成されたデモも紹介された。

 さて、今回のセッションでは最後に“アナウンスメント(発表)”があった。本作を予約すると、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2』の人気マップ、“ターミナル”がボーナスマップとしてもらえるというのだ。さらに、本作に“ゾンビモード”が入るのはすでに発表済だが、その詳細は来月(8月)に発表されるという。詳細発表が待たれる!

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 最後に、コミコンと同タイミングで公開された最新映像2本を紹介して、本稿を締めくくるとしよう。