コードレスで自由に歩き回れるVRコンテンツ!

新VRアトラクション『ZERO LATENCY VR』を体験 特殊部隊になりソンビに襲われた街で死闘してきた_02

 セガ・ライブクリエイションが運営する東京・台場の屋内型テーマパーク“東京ジョイポリス”にて、世界初となるフリーロームで6人同時プレイ可能なVRアトラクション『ZERO LATENCY VR』が、2016年7月23日(土)に登場する。今回、一足早く第1弾ソフト『ZOMBIE SURVIVAL(ゾンビサバイバル)』を体験したので、試遊の感想とともにゼロ・レイテンシー CEOへのインタビューをお届けしよう。

 『ZERO LATENCY VR』とは、ゼロ・レイテンシー社(オーストラリア)が開発した最新のVRアトラクション。プレイヤーがヘッドマウントディスプレイなどを装着することで、VR空間で全身を使ってゲームを体験することができる。
 本作の第1弾ソフト『ZOMBIE SURVIVAL(ゾンビサバイバル)』は、メルボルンにて約1年間、β版の営業を実施。その圧倒的な没入感によりSNSを中心に話題が広がり、現在予約が困難なほど大ヒットを記録している。

 本作最大の特徴はプレイヤーが能動的に動くことが出来る“フリーローム”と、ほかのプレイヤーと協力プレイが可能な“6人同時プレイ”。今回体験した第1弾ソフト『ZOMBIE SURVIVAL(ゾンビサバイバル)』では、ゾンビの大群に襲われ壊滅的被害を受けた街を舞台に、住民を救出するため、プレイヤーは救出チーム(プレイヤー)として街に送り込まれることになる。迫りくるゾンビを6人で協力して撃退し、無事救出計画を成功させるというものだ。

上官とブリーフィング(作戦会議)

 体験用に用意された部屋に赴き、さっそくプレイに臨む。とその前に、ブリーフィングだ。上官(スタッフ)から本作戦の任務や注意事項、ゾンビの情報を叩きこまれる。
 ゾンビは頭が急所となり、ヘッドショットをきめることで死亡、あるいはダウン状態にさせることができる。プレイヤーはVR空間のバトルフィールドを自由に歩き回れ、ゾンビの進行を防ぐバリケードとエレベーターをうまく利用して優位な状況に持っていくのが、生き残るための秘訣だという。
 プレイヤーが使用するガンコントローラーは、重さ約2kg。長時間持つには少々しんどい重さだが、重さも本物の銃の重さに近く、リアリティーを感じる。ガンコントローラー横のボタンを押すことで、アサルトライフルのほかに、サブマシンガン、ショットガン、スナイパーライフルに切り替え可能。状況に併せて使い分けていくのも、攻略のカギとなりそうだ。
 ちなみにソンビに襲われて死亡してもリスポーン可能。10秒間幽体離脱した後、戦場に復帰できる。

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▲今回はメディア向け体験会のため、上官はスーツ姿だったが、オープン時以降はバトルスーツを着てお出迎えしてくれるとのこと。上官は軍人になりきって上から目線の口調で指示を出してくれるので、そんな姿を見たらきっと「Sir, Yes, Sir!(サー、イエッサー!)」と言いたくなるはずだ。
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 ブリーフィングが終わると、ヘッドマウントディスプレイを始めとする機器の装着へ移る。写真のリュック型PCは重さ4kgとのことだが、重さはそんなに感じられない。リュックには、ロープでヘッドマウントディスプレイとヘッドホンが繋がっているので、ずれ落ちて壊す心配はなかった。装備を整え終わると、いざバトルフィールドへ進行だ。

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▲装備(ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドセット、リュック型PC)をすべて装着するとこのようになる。
※右手を出しているのは、銃をスタッフからもらうため。
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 さて、ヘッドマウントディスプレイに画面が映しだされ、VR空間へ入り込む。余談だが、筆者は3月に行われたGDC2016で『Paranormal Activity VR』を体験してから(→記事はこちら)、VR向けのホラーやゾンビものにトラウマがある。荒廃しあちこちで火事が起きているフィールドにいるだけで、恐怖感が込み上げ逃げ出したくなった。VRの没入感、恐るべし。
 さて、ソンビが出現する前に、ガンコントローラーの練習時間が設けられる。先述したとおり、VR上ではAK-47やM16のような銃から、レミントンM870のようなポンプアクション式ショットガンを使用でき、練習時間で存分に試し撃ちができる。VR上ではスコープやレティクルは映し出されなかったが、レーザーサイトがあるので、容易に照準を合わせることができた。

ゾンビを撃退して任務を成功させろ!

 いよいよゾンビと対決だ。フィールドには3ヵ所ほどバリケードがあり、スパナのマークを撃つと、バリケードがどんどんできあがる。序盤はゾンビの排除とバリケードの構築のくり返しで、サブマシンガンなどで難なく迎え撃つことことができた。しかしど徐々に時間が経つにつれ、ゾンビの出現数が増えいく。しまいには背後から襲ってくるソンビに気が付くことができず、一気に囲まれてしまった。6人で背中を守り合いながらゾンビを迎え撃つのがベストだが、やはり初めて会う相手とは、なかなかすぐにチームワークは発揮できない。ヘッドセット越しの「あの、助けて下さい……」の声もむなしく、あえなく1デスを稼いでしまった。

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 気を取り直して、再度戦場へ。出現するゾンビも、大柄なものから、ゾンビ化してしまったであろう兵士まで、さまざまな種類が出てくるようになる。終盤に差し掛かると、1マガジンでは倒せないほどの屈強なゾンビが出てくるので、ここでショットガンに変更することにした。ショットガンで順調にゾンビを排除しているが、かなりアクティブに動きまわっていたせいなのか、腕が辛くなってきた。ポンプアクションにもたついていると、あっという間にゾンビに囲まれて、ふたたびピンチに。しかしここで、後方からの援護射撃で生き残ることに成功! 徐々に芽生えてきた“チームワーク”で、なんとか救出計画を成功させました。

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▲死亡してしまい落胆している筆者。
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 ということで、あっというまに体験は終了。本コンテンツにはスコアが計測されており、記者は6人中6位という残念な結果になってしまった。日々FPSゲームをやっているとはいえ、仮想現実でのフリーロームではまったく力を発揮できず悔しい。ぜひ再挑戦したい。