週末の渋谷に審神者の大歓声がこだま!

 本日2016年7月14日(金)、舞台『刀剣乱舞』衣裳展が開催されている東京・渋谷PARCOにて、同作キャストが出演するスペシャルイベントが開催。6振りの“刀剣男士”を演じたキャスト陣が、同作にまつわるトークをくり広げた。

週末の渋谷に6振りの刀剣男士が顕現! 舞台『刀剣乱舞』スペシャルイベント詳細リポート_03

 2016年5月に上演された舞台『刀剣乱舞』(ゲネプロ公演リポートはこちら)は、既報の通り2016年冬に再演も決定。今回のイベントでは、抽選に当選したラッキーなファン――否、“審神者”が待ち構える中、三日月宗近役の鈴木拡樹、山姥切国広役の荒牧慶彦、宗三左文字役の佐々木喜英、江雪左文字役の輝馬、小夜左文字役の納谷健、へし切長谷部役の和田雅成が、それぞれ演じた刀剣男士の衣裳&メイクで登場し、渋谷の街角でド派手な立ち回りをくり広げた。ちなみにイベントの司会を務めたのは、同作に明智光秀役として出演した窪寺昭だ。

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 おなじみの決めゼリフとともに刀剣男士がひと振りずつ登場するたび、大歓声の上がるイベント会場。6振りが揃った時点でマスコミ向けのフォトセッションが実施されたが、彼らが目線を変えるたびにその方向の審神者たちが色めき立つため、長谷部演じる和田が「しーっ」と笑顔で諌めるひと幕があり、もちろんそんな仕草にも黄色い声が(笑)。一方フォトセッション後、トークのためにマイクを手渡された三日月宗近(鈴木)は不思議そうにじっとマイクを見つめ、隣の山姥切国広(荒牧)に「これは拡声器といってな……これに声をあてると声が大きくなる」と教えられるなど、キャラクターさながらの会話をくり広げ、これまた集まった審神者を沸かせていた。

 続くトークコーナーでは、それぞれに“お題”が用意され、舞台『刀剣乱舞』にまつわるトークが披露された。トップバッターの鈴木へのお題は“本番を終えての感想”。「やっとこの新しいコンテンツが進み始めたなと感じました。座組み作りにおいてはこんなにも早く、いいカンパニーが生まれるんだな、と。ミュージカルのバージョンもございますが、ミュージカルは別の本丸として見ていただけるとうれしいです。舞台版は(キャストどうしが)連携の取れているところを活かし、ふだんゲームでは見られないような、ひと振りひと振りの関わりを見ていただけるような作品になったんじゃないかなと思います。これを大事にして次回作に向けてがんばります」とアツくコメント。続く荒牧へのテーマは“役が決まったときの第一印象”。「まずキャラクターのビジュアルを見て、“なんでマント被ってるんだろう?”と第一に思いましたが(笑)、マントがあるからこそ、舞台上で殺陣をするときに布の翻りを使って、いい“まんばちゃん”を作れるんじゃないかなと思いました」と、その印象を語った。

 佐々木へのお題は“役作りのために気を付けたこと”。これに対して佐々木は「誰よりもゲームをやり込もうと思って、即(スマホアプリ版を)ダウンロードして始めました!」と熱弁。公演が終わってからもゲームをやり込んでいるそうで、やり込み度はといえば「宗三左文字がレベル90を超えました」というほど。これには集まった審神者からも驚きの声が上がっていた。ちなみにプレイヤーレベルは「68くらい」とのこと。「これからもどんどん育てて、強い宗三に育てていこうと思ってます」(佐々木)。一方、“ビジュアル撮影で初めて衣裳を着てメイクをしたときの感想”を聞かれた輝馬は、「女性もしたことがない、超ロングロングヘア(笑)。本当はもっと長かったんですよ」と撮影秘話を語る。「苦労した部分もありますが、本番では見栄えやかっこよさで、いい武器として使えたなと。ほかのキャラクターにはできない動き、見せかたができたと思います」と振り返っていた。

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▲納谷に熱視線を送る5人。

 納谷へのお題は“ほかのキャストとのエピソード”。5人からの熱視線を受けた(荒牧「いいよ! いっぱい言って!」)納谷は、緊張した素振りを見せながらも「本当に……楽しい方たちで……小夜の役どころとして愛される愛嬌のあるキャラにしたかったですし、こういう舞台(2.5次元)が初めてというのもあり、先輩方にかわいがってもらいたいという自分の気持ちがリンクして、ずっと素直な気持ちでいられました。なんか……よかったです」と初々しくコメント。これには会場からも「かわいい~」と歓声が上がっていた。最後の和田へのお題は、公演中大きな話題を呼んだ“アドリブについて”。作中のお茶菓子を食べるシーンでのアドリブが話題となったが、和田によると「あのシーンはあんなはずじゃなかったんですけどね!(笑)」とのこと。加えて「1回、マッキー(荒牧)が(マントに引っ掛かり)すっ転んだんですよ! それがホントにおもしろくて、それどころじゃない日もありましたね(笑)。俺がボケた後にそれがあったから、全部取られるっていう」と、いまだから語れる公演中のエピソードを披露した。

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▲和田が話を始めようとするたびに前の鈴木&荒牧が妨害……というくだりが数回。最後には和田も「先輩ですけど、いい加減にせえよ!(笑)」と長谷部らしからぬ(?)鋭いツッコミを入れていた。

 最後はそれぞれが審神者へ向けてメッセージを送り、イベントを締めくくった。コメントは以下の通り。

鈴木「舞台の再演が決定していますし、その再演に向けてどういう形を作っていけるのか非常に楽しみにしております。劇場でお待ちしておりますので、ぜひぜひ足をお運びいただければと思います。ありがとうございました」

荒牧「皆さまから愛されている『刀剣乱舞』という世界を、もっともっとたくさんの方々から愛されるように、そして魅力的な作品にするようにするべく、まんばちゃんとして、『刀ステ』の本丸の一員として、できることがあればしたいなと思います。これからも『刀剣乱舞』をよろしくお願いします」

佐々木「これからも、僕も『刀剣乱舞』いちファンとしてゲームをやり込んで、またいつか宗三左文字として皆さんの前に立てる日が来るといいなと思います。応援よろしくお願いします」

輝馬「『刀剣乱舞』がもっともっと大きくなって、全国、世界、宇宙に羽ばたけるような作品になるように、僕たち一生懸命がんばります! 応援よろしくお願いします!」

納谷「(小夜左文字は)僕にとって思い入れの深い役になりました。舞台自体も大好きですしキャストさんも大好きですし、観ていただけたお客様も本当に愛情を注いでくださったので、また機会があればこうやって小夜左文字の姿で立てたらなと思います」

和田「こうやってへし切長谷部として戻ってこられたのが本当にうれしいです。また皆さんの前にへし切長谷部として立てるよう努めてまいりますので、またそのときは本丸でお会いしましょう!」