シリーズ初のシミュレーションRPGが誕生! そのデキは!?

 『真・三國無双』シリーズ15周年記念作品のひとつであり、開発チーム“ω-Force”初となるシミュレーションRPG『真・三國無双 英傑伝』が、2016年8月3日に発売される。その発売を前にした2016年7月7日には、序盤のシナリオをプレイできる体験版が配信予定だ。今回は、シミュレーション大好きライターのバーボン津川が、この体験版のプレイリポートをお届けする。

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▲謎の祠に眠っていた謎の少女・黎霞(れいか)。主人公の趙雲や、そのおさななじみである雷斌(らいひん)らととともに、三国時代の熾烈な戦いに身を投じていくことになる。
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▲魏、呉、蜀の各勢力のさまざまな武将との出会いが描かれていく。イベントシーンや戦闘中の掛け合いでは、声優たちの熱演にも注目してほしい。

シミュレーションRPGでも『無双』らしさは健在!

 体験版では、5つのシナリオがプレイできた。序盤に選べるシナリオは、チュートリアルを含めた内容となっており、シミュレーションRPGとなった『無双』の戦闘システムを学びながらプレイを進められる。

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▲謎の少女・黎霞との出会いから物語がスタート。南へ向かうとともに、反董卓連合軍に加わるというシナリオが展開する。
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▲序盤のシナリオでは、各システムの解説が受けられる。ひと通りプレイすれば、本作の戦闘システムが理解できるはずだ。

 基本的なシステムは、オーソドックスなシミュレーションRPG。そこに、『無双』シリーズらしい爽快感を演出する要素が加えられている。
 基本はターン制の戦闘なのだが、“行動力”の概念があり、この行動力を消費して技をくり出すという仕組みになっている。この行動力は毎ターンごとに3ずつ回復し、行動力が残っていれば、同時に複数の技を使用することも可能だ。直前のターンで行動力を節約すれば、つぎのターンで一気に行動力を消費し、敵を殲滅といったプレイもできるというわけだ。

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▲技によって、消費する行動力が異なる。自身の能力を高めたり、敵の能力を下げるといった効果を持つ技もあり、限られた行動力の中で、どの技をチョイスするかを考慮する楽しさがあるのもポイント。
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▲攻撃をくり出したり、ダメージを受けることで溜まっていく無双ゲージが最大まで溜まれば、高威力の無双乱舞が使える。このあたりは、『無双』シリーズの仕組みが踏襲されている。

 さらに注目したいのが、複数の武将が連続して攻撃を仕掛ける“共鳴”システム。敵を攻撃することで共鳴ゲージが溜まっていき、これが最大になると発動可能で、発動すると、味方武将と連携して攻撃するというもの。一連の行動を決めた後には、範囲内の敵に高威力の攻撃を仕掛ける“共鳴乱舞”がくり出される。とにかくこの共鳴が強力で、一気に敵の数を減らすことができて、非常に気持ちがいい。大量の敵と対峙する場面でも、この共鳴を使えば一気になぎ倒すことが可能であり、大量の敵をなぎ倒す『無双』シリーズらしい爽快感は、シミュレーションRPGにジャンルを変えた本作でも健在と感じられるほどだ。とにかく、うまく決まったときはめちゃくちゃスカッとするので、ぜひともシリーズファンならずともこの感覚を味わっていただきたいところ。

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▲こんな大軍を目の前にしても、共鳴を使えばご覧の通り、一気に数を減らすことが可能。
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▲共鳴範囲内の武将全員が、再行動できる。加えて行動力が5回復。なるべく多くの味方武将を範囲内に収めれば、そのぶん、多くの敵に攻撃できるようになる。
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▲共鳴乱舞の威力は、〇ボタンを連打すれば高まっていく。連携した味方武将の数が多ければ、威力の最大値も高くなるのだ。

 ただし、敵武将たちは一筋縄ではいかない。弓兵などといったいわゆるザコはすぐに倒せるのだが、武将は攻撃力、防御力ともに高く、ナメてかかるとあっという間に体力を削られる。敵武将の撃破のために行動力を節約したり、共鳴を活用したりと、戦術面での工夫が求められるのだ。体験版においては、汜水関の戦いで、華雄を始めとする敵武将が登場するが、まだまだ数は少な目。前述のシステムを活用すれば簡単に撃破できるのだが、もっと多くの武将が出現する戦いでは、より戦術を練る必要がありそうだ。

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▲シナリオごとに、難易度も選択可能。体験版では、“難しい”が選択できなかったが、全シナリオを高難度でクリアーすることを目指すとなれば、なかなかやり応えを感じられそう。
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▲特定の条件を満たして“戦功目標”を達成すれば、ボーナス報酬が得られるという仕組みも。やっぱりコンプリートを目指したくなるよね?

 また、所持金を使って武器の攻撃力を高める“強化鍛錬”や、ほかの武器に特徴を継承する“特殊鍛錬”といった要素も体験可能。武器に関するシステムは、これまでの『無双』シリーズではおなじみのものとなっており、シリーズファンならすんなりと入り込めるだろう。

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▲武器を育てていくのも『無双』シリーズならではの魅力。自分だけの最強武器を作るのが、いまから楽しみでしょうがない。
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▲シリーズでおなじみの饅頭や点心といった回復アイテムは、キャラクターにセットすることで、戦闘中に体力を回復できるようになる。

 と、体験版でのプレイはここまで。現状、明らかになっている武将ごとのエピソードが見られる“天絆鏡”などのシステムには触れられないものの、これを遊べば、本作の魅力の一部を体験できるはずだ。正直なところ、「『無双』がアクションじゃないと魅力を活かし切れないのでは?」と疑問を持っていたのだが、この体験版をプレイして、その不安は一気に払拭された。ジャンルは変われど『無双』感は健在。シリーズファンならずとも、シミュレーションRPGとして十分に期待できる内容となっているので、気になる人はぜひともプレイしてみよう。

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▲体験版のクリアーデータは、製品版に引き継ぎ可能。購入予定の人は、この体験版でスタートダッシュを!