comceptとArmature Studioのコラボレーションタイトル

 2016年6月14日~16日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスにて開催された世界最大のゲーム見本市E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2016。マイクロソフトブースでは、Xbox One、Windows 10 PC用ソフト『ReCore』のセッションが行われた。

『ReCore』小気味いいアクションと、相棒との連携が見どころ! MSブースでのセッションをリポート【E3 2016】_04
▲左から、Armature Studioのマーク・パチーニ氏、マイクロソフトスタジオのジャスティン・ロビー氏、comceptの稲船敬二氏。

 日本国内では2016年9月15日に発売されるアクションアドベンチャーゲーム『ReCore』。本作の舞台は、地球が滅んでしまい、人類が滅亡の危機にある世界。人類は、“ファーエデン”という惑星をテラフォーミングして、移住しようと試みるが、テラフォーミングの途中でトラブルが起こってしまい、主人公のジュールと相棒のロボット・マックだけが生き残ってしまう。いったい何が起こったのか、テラフォーミングを続けていかなければならないのか……ジュールは生き残りをかけて、なぜか襲ってくるロボットたちと戦うことになる。

 これらの物語のベースは、稲船氏が考えたもの。この物語と、『メトロイドプライム』シリーズなどで知られるArmature Studioが作ったゲームシステムが合わさり、「ゲームとしてのおもしろさと、ストーリーや世界のおもしろさをしっかりミックスさせて、新しいIP『ReCore』を生み出しました」(稲船氏)とのこと。

 全体のゲームコンセプト、ストーリーライン、世界観、キャラクターの基本コンセプトはcomceptが手掛け、バトルのシステムやプログラムはArmature Studioが担当。とはいえ、完全に分業というわけではなく、comceptが考えたストーリーや、Armature Studioが考えたシステムをベースに、ディスカッションしながらいい形を探っていったという。

 さて、セッションでは、この『ReCore』の冒頭のゲームプレイを見ることができた。“パワーソース”を探す少女ジュールとマック。プレイヤーは、ジュールを操作して進む。移動する際は、ダブルジャンプとダッシュ(空中ダッシュも可)を駆使して進むが、これがかなり小気味いい感じ。

 ジュールとともに進むマックの“犬感”、“相棒感”もしっかり出ている。マックが「ここ掘れワンワン」とばかりに唸って地面を掘ると、先に進むためのカギのようなものが出てきたりする。
 また、先行したマックが敵にやられてしまい、ジュールが駆けつけたときには地面に倒れていた! というシーンもあったが、ジュールが近付いてボタンを押すことで蘇らせることができてホッとした。

『ReCore』小気味いいアクションと、相棒との連携が見どころ! MSブースでのセッションをリポート【E3 2016】_02

 バトルは、いわゆる三人称視点シューティングのような形。ジュールだけではなく、マックもバトルに参加。敵を倒してコンボをつなげると、ダメージが増していく仕組みだ。また、ワイヤーのようなものを対象にひっかけて引っ張るアクションも用意されていて、このアクションは謎解きに利用できるほか、敵のコアを引っ張って手に入れて、リソースにすることも可能のようだ。

『ReCore』小気味いいアクションと、相棒との連携が見どころ! MSブースでのセッションをリポート【E3 2016】_01

 今回のデモプレイで見られた相棒はマックのみだったが、ゲームを進めると、セス、ダンカンという相棒も登場する。一度に連れていけるのは2体までで、さらにその中で、バトルに参加できるのは1体のみ。同行している2体を切り換えながら、探索を進めていくようだ。

 こちらのインタビューで稲船氏が語っている通り、マック、セス、ダンカンの姿形はカスタマイズできるとのこと。相棒のカスタマイズによってゲーム性がどう変化するのか、続報に期待したい。

『ReCore』小気味いいアクションと、相棒との連携が見どころ! MSブースでのセッションをリポート【E3 2016】_03
『ReCore』小気味いいアクションと、相棒との連携が見どころ! MSブースでのセッションをリポート【E3 2016】_05
▲マイクロソフトブースの『ReCore』試遊コーナーには、マックのオブジェが。コア部分がほわんと光っていたのと、頭部が可動式だったのが印象的!