単なる余興を超えた深さに、スタンドアローン化決定
CD Projektの『GWENT: The Witcher Card Game』は、同社の大作アクションRPG『ウィッチャー3』内に出てきたカードゲームからスピンオフしたスタンドアローン作品。基本プレイは無料で、Xbox OneとPCで9月にクローズドβテストを実施予定。その後プレイステーション4でのβも予定している。
というわけでCD Projektのミーティングルームで、本作のプレゼンテーションを受けるとともに、海外メディアと対戦してきた。
『ウィッチャー3』をプレイした人なら一度くらいはこの“グウェント”を遊んだことがあると思うが、基本は3つのレーンを使った数字比べで、各レーンに特殊効果をかけたり、相手のカードを弱体化・除去しながら、大きい数字を出した方の勝ち。しかし決着は3ラウンド中2本先取で、場に出したカードが特殊効果以外で基本的に復活しないので、敢えて捨てラウンドを作ったりすることで、惨敗からの大逆転なども可能だ。
そんなシンプルでわかりやすい間口の広さと、その裏に潜む奥深さを愛好するファンも多く、今回の製品化も世界から寄せられた「これ、単独でゲームにしていいんじゃないか?」というラブコールにより決まったんだとか。
『ウィッチャー3』本編では酒場などでNPCと対戦する形式だったが、本作ではオンライン対戦に対応(Xbox OneとPC間のクロスプラットフォーム対戦にも対応する)。ブラフをかけたり、相手の意図を読んだりするのがアツくなりそう。
しかし(β段階では遊べないものの)対人戦オンリーというわけではなく、本編同様の対コンピューター戦や、シングルプレイのキャンペーンモードも登場予定。キャンペーンは複数あり、アメコミ調の2Dビジュアルを軸にオリジナルストーリーが展開され、ナレーションや各キャラの声優などもしっかり用意された豪華なもの。マップ上を進んでいく際にサイドミッションを選んだりすることも可能で、それぞれが10時間以上のプレイバリューがあるという。
ちなみに対戦結果は、お互いファーストラウンドから意地になりながらカードを出し続け、第1ラウンドは相手の手が上回って惨敗。しかし相手が第2ラウンド以降にロクなカードを残しておらず、こちらは選んだデッキ(天候変化を利用するダゴンデッキ)の特殊効果で最弱レベルの手を出し続けて逆転勝利……。まぁ要はグダグダだったわけだが、心理戦に勝ったのだ、ということにしておきたい。