チャットで新たに判明した事実も!
2016年6月14日~16日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスにて開催されている世界最大のゲーム見本市、E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2016。同イベントのバンダイナムコエンターテインメントブースに出展されている、『テイルズ オブ』シリーズ最新作『テイルズ オブ ベルセリア』のプレイリポートをお届け。
今回試遊されていたバージョンでは、ベルベット一行がとある聖隷を探して浜辺を探索し、道中で現れるボスを撃破するまでのプレイを楽しめた。ベルベット、ライフィセット、ロクロウ、マギルゥ、アイゼン、エレノアと、メインキャラクターは全員パーティーにいる状態だ。
道中ではチャットも見られる。ロクロウとアイゼンが、ライフィセットに「女を見た目で判断するな」とアドバイスすると、ベルベットが「変なことを教えるな」と威嚇したりと、なんだかんだでメンバーが打ち解けているさまが描かれていた。そのほかの会話からも、“ライフィセットがかわいがられている”ということが伝わってきて、ほのぼのする。
ベルベットとは対立関係にありながら、パーティーに入るエレノアは、ツンツンしてはいるのだが、性根はいい子ということが伝わってくる。シリーズではおなじみのバトル後の掛け合いの中には、ライフィセットが傷ついていないか、エレノアが心配するという内容のものも。
また、浜辺で見られるチャットの内容から、ビエンフーがノルミン族であることが判明! また、ライフィセットとエレノアの関係性が推測できるチャットも。どういった物語の展開から、いまの人間関係が築かれていくのか、想像が膨らむ。
続いて、バトルについてリポートしよう。バトルは、前作で採用されていたシームレス形式ではなくなったが、エンカウント演出後、バトル専用のフィールドに移るのではなく、エンカウントしたその場で戦いが行われる点は、『ゼスティリア』を引き継いでいる。ちなみにエンカウントからバトル開始まではめちゃくちゃ早くて快適。
バトルに参加するのは4人。『エクシリア』以降は、パートナーと組んで戦うシステムが採用されていたが、今回はパートナー制はないようだ。 フィールドを走り、シンボルエンカウントを経て、4人のキャラクターがおのおの戦う……という流れは、『テイルズ オブ』作品ではおなじみの流れだ。
とはいえ、システムはこれまでにはない、新しいものになっている。まず、○×△□ボタンに術技をセットし、好きな組み合わせで連打するだけでコンボが成立するという点が新しい。術技発動時に、左スティックを使う必要がないなんて! また、術技使用時はソウルという値を使用するが、ソウルゲージは一定時間で回復するため、気兼ねなく術技を使えるのもうれしい。通常のバトルは、好きにボタンを連打しているだけでも、楽しく戦える。
しかし、ボス戦ではさすがに、適当にボタンを押しているだけではなかなか勝てなかった。ソウルは敵・味方ともに所有していて、敵を撃破したり、敵を気絶させたりすることで奪える。逆に、敵から奪われることもある。ソウルの数が増えると、最大連携数も増えるので有利だが、逆にソウルが減ると、連携数は少なくなるわ、ブレイクソウル(ソウルゲージが3以上あるとき、ソウルをひとつ消費して使用できる、キャラクターごとの特殊技)が使えなくなるわで、敵に有効打を与えられなくなってしまう。ソウルの数に気を配りつつ、相手のソウルを奪いやすい術技連携を生み出すことが重要になりそうだ。
ちなみに、ソウルがなくなったときの対処方法としては、控えのメンバーに交代する“スイッチブラスト”という手が挙げられる。本作では、バトル中に方向キーの上下を入力することで、パーティーメンバーを交代させられる(交代先のキャラクターは、攻撃しながら現れる)。操作キャラクター以外を交代させたい場合は、十字キーの左右で仲間を選び、上下を入力すればオーケー。とてもスムーズに交代できるし、いろいろなキャラクターがバトルで活躍できるのはうれしい。
しかし、交代にはブラストゲージ(ブレイクソウルを使うことなどによって溜まる)を消費するので、ブラストゲージが尽きると交代不可能に! 記者は当初、ブラストゲージを消費していることに気づかず、ホイホイ交代させてしまい、あっという間にブラストゲージがなくなって焦った。
なお、移動は左スティックによるフリーランで、右スティックでカメラを自在に操作できる。これにより、バトルはこれまでのシリーズ作に比べ、アクション寄りになっているという印象。また、カメラを動かせることで、遠くにいる味方や敵の位置が把握しやすく、戦いやすくなったとも感じた。
バトルの展開はスピーディーで、ゆえにガンガン術技やブレイクソウル、スイッチブラストを使いたくなる(もちろん、使うと楽しい)が、やりすぎるとソウルもブラストゲージもなくなってしまうので、その加減を考えつつ戦うのが、本作のバトルの肝になるのではないだろうか。