プロゲーマーを始めとした約300人が来場!

 2016年6月5日、東京・大田区にて、対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV』(以下、『ストV』)の“TOKYO BUTTON MASHERS 2016”が実施された。国内最大規模の300人近くが集まった現地の模様をリポートする。

■TOKYO BUTTON MASHERS 2016とは?
 TOKYO BUTTON MASHERS 2016は、『ストV』の大規模対戦会と世界大会“CAPCOM Pro Tour”のランキングトーナメント戦を兼ねた大型イベント。主催したのは、さまざまなイベントを通じて対戦ゲームの新しい形を提供する団体“Button Mashers(ボタンマッシャーズ)”。今回は対戦会目的に訪れるもよし、強い人のプレイを見て楽しむもよし、世界大会の出場を目指すもよし、という“いろいろな楽しみかたができる”がコンセプトになっており、初心者からプロゲーマーまで幅広い層のユーザーを歓迎するイベントとして開催された。

『ストリートファイターV』の大型イベント“TOKYO BUTTON MASHERS 2016”リポート――ウメハラ選手ら豪華なメンツが参加_17

■300人近くの『ストV』ファンが集結
 今回のイベント会場となったのは、東京都大田区の産業プラザPiO小展示ホールだ。会場ではプレイステーション4版『ストV』の対戦台が40セット稼働。本イベントは対戦会とトーナメントを併催。トーナメントで使用していない半分の対戦台を使って自由に対戦が楽しめるだけではなく、初心者台、女性専用台なども用意されており、対戦会目的で訪れた人が同じレベルの人と対戦できるような工夫が施されていた。貴重なオフ対戦の場とあって、来場者たちは積極的に交流を深めていたぞ。

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対戦台にはマッドキャッツのアーケードコントローラー“Tournament Edition 2”が設置されていたが、自分のコントローラーを持ち込んで使用するプレイヤーも多数見られた。

 一方、世界大会へつながるランキングポイントが付与されるトーナメントには、288名が登録。出場選手の中には、格ゲーファンなら言わずと知れたウメハラ選手、TEAM HORI所属のsako選手、レッドブルアスリートのボンちゃん選手、カプコンカップ2015王者のかずのこ選手など、『ストリートファイター』界を牽引するプロゲーマーが多数参戦した。大会レギュレーションは、2試合先取制のダブルイリミネーションを採用。選手は複数のブロックに分けられて各ブロックごとにトーナメントが進行され、日中ほぼ丸1日をかけて激戦がくり広げられた。

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トーナメントに出場するために日本中からプレイヤーが集結。大会模様はインターネット生放送で世界に中継された。

■決勝トーナメント
 TOP16移行は1台進行となり、すべての試合を来場者全員で観戦。オンライン対戦で名前を轟かせている広島のネカリ使いYUHI-HIKALI選手はプレイステーション4のゲームパッドを使用して活躍し、さまざまな格闘ゲームで優秀な成績を残してきたGO1選手対ウメハラ選手という夢の対決が実現するなど、目の離せない見どころ満載の大会となった。そんなハイレベルな闘いを制し、TOP4まで進出したのは以下のメンバー。

・ウィナーズ
GGP|KAZUNOKO選手(キャミィ)
YUKADON選手(ナッシュ)

・ルーザーズ
NEMO選手(バルログ)
RB|DAIGO選手(リュウ)

 ここからレギュレーションが3試合先取制に変更。ルーザーズセミファイナルではRB|DAIGO(ウメハラ)選手とNEMO選手が最終試合最終ラウンドまでもつれ込む大接戦となった。ウィナーズファイナルでは、GGP|KAZUNOKO選手がナッシュを相手につねに前へ出る強気な攻めを見せて観客を大いに沸かせていたぞ。

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来場者は大型プロジェクタに映された対戦模様を観戦。会場は音響設備に力が入れられており、映画鑑賞をしているような感覚で楽しめた。

 そして朝からの長時間に渡るトーナメントを最後まで勝ち上がり、GrandFinalに進出したのはGGP|KAZUNOKO選手とYUKADON選手だ。

 第1試合は3ラウンドまでもつれ込む接戦に。最終ラウンドではナッシュがクリティカルアーツを決めてキャミィを瀕死に追い込みトドメに中段攻撃を狙うが、それをしっかりガードしたキャミィが反撃を叩き込んで逆転勝利。第2試合は序盤からキャミィの攻撃がテンポよくヒット。ナッシュはじっくり闘うも、体力リードを活かしたキャミィの攻めが止まらずキャミィが2連勝。第3試合、ペースを取り戻したナッシュがキャミィの攻めを凌ぐものの、後半の勝負どころではナッシュの足元を狙ったキャノンストライクがヒットしてキャミィが先取。続く第2ラウンドもキャミィ優勢で試合が運ぶ。体力を大幅にリードされ攻めなければならないナッシュに対しキャミィの置き攻撃がヒットし、Vトリガーからしっかりコンボを完走してフィニッシュ。TOKYO BUTTON MASHERS 2016はGGP|KAZUNOKO選手が優勝に輝いた。上位入賞の最終結果は以下の通り。

優勝:GGP|KAZUNOKO選手(キャミィ)
準優勝:YUKADON選手(ナッシュ)
3位:RB|DAIGO選手(リュウ)
4位:NEMO選手(バルログ)

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優勝のGGP|KAZUNOKO選手コメント。
『ストV』でシングル大会を優勝したのは初めてなのでうれしいです。キャミィからのキャラ変更を考えていましたが、今回の優勝で自信につながりました。EVOを含め、今後もキャミィメインでがんばろうと思います!

 なお、全トーナメント結果はchallongeにて、生放送のタイムシフトはtwitch.tvにて視聴できるぞ。

※challonge
※twitch.tv