公開買い付けを経て議決権ベースで55.61%の株を取得

 フランスのメディア企業ヴィヴェンディが、現地5月31日付けで、『モダンコンバット』シリーズなどスマートフォン向けゲームを手掛けるゲームロフトの買収に成功したことを発表した。
 同社は昨年よりゲームロフト株を買い集めており、昨年12月には26.69%の株を取得したことを発表。公開買い付けを経て現在それは61.71%に達し、55.61%の議決権を保持しているという。

 ヴィヴェンディは2013年まで、『コール オブ デューティ』シリーズなどで知られるActivisionと、『Warcraft』、『Diablo』、『Starcraft』などの人気シリーズを手掛け、最近では『Overwatch』のヒットが記憶に新しいBlizzard Entertainmentを傘下に持つActivison Blizzardの親会社でもあり、ゲーム業界での新たなターゲットとして同じフランスのゲームロフトを選び、いわゆる敵対的買収を行った形になる。
 ブルームバーグなど海外経済誌の報道によると、ヴィヴェンディはさらにゲームロフトと同族経営で関係の深いユービーアイソフトを傘下に収めることを狙っているとされており(ゲームロフトはユービーアイソフトの創業者兄弟のひとりによって創立)、今後の展開が注目される。