RAGE『ストリートファイターV』部門がいよいよ始動

 2016年5月28日、東京都秋葉原にてカプコンの人気対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV』(以下、『ストV』)の大型イベント“RAGEマスターリーグ 玄武杯”が実施された。128名が参加し、賞金をかけて争われた大会の模様をリポートする。

■RAGEマスターリーグ 玄武杯とは?
 年間を通じて複数ジャンルのゲーム大会を開催するe-Sportsイベント“RAGE”。“RAGEマスターリーグ 玄武杯”は“RAGE for ストリートファイターV”初のトーナメント大会であり、マウスコンピューターが提供するゲーミングPCブランド“G-Tune”が協賛して上位入賞者への賞金や豪華副賞が用意された一大イベントだ。

『ストリートファイターV』の賞金制トーナメント大会“RAGEマスターリーグ 玄武杯”リポート_01

■秋葉原に腕自慢が集結
 玄武杯の会場となったのは東京・秋葉原にあるe-sports SQUARE AKIHABARAだ。本大会には事前にエントリーした128名が参加。出場選手の中には前作『ストリートファイターIV』シリーズで世界的に活躍したネモ選手やハイタニ選手、多種の格闘ゲームで名を馳せるコイチ選手や回転王選手など、名だたる強豪がちらほら見受けられた。
 全選手は4ブロックに分けられ、決勝トーナメントへ進出する8名を選出するための予選トーナメントを実施。128名→8名という狭き門を争い、朝早くからアツい戦いがくり広げられた。

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■決勝トーナメント
 予選トーナメントを勝ち抜き、決勝トーナメントに進出したのは以下の8名だ。

なない選手(ベガ)
立川選手(ダルシム)
katsuaki選手(ベガ)
金デヴ選手(ララ)
ストーム久保選手(アレックス)
yukadon選手(ナッシュ)
itazan選手(ザンギエフ)
kazunoko選手(キャミィ)

 決勝トーナメントのレギュレーションは、1試合2ラウンド先取制、3試合先取で勝利となるシングルイリミネーションを採用。日本では使い手の少ないララを扱う金デヴ選手の活躍や、1回戦にて世界を舞台に闘うitazan選手とkazunoko選手がぶつかるなど、見どころが多々ありつつ進行された。

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決勝トーナメントからは一般のギャラリーも入場。イベントの模様はOPENREC.tvにてWEB生放送を実施された。
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対戦実況と司会進行はゲーム実況動画で人気のせんとすさん(写真左)が担当。解説はカプコンの杉山氏(写真中央)と重野氏(写真右)が務めた。
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トーナメントの合間にはRAGE関連グッズに用いられるデザインを担当するGRAPE BRAIN氏によるライブペインティングパフォーマンスが披露。

 長かったトーナメント戦を最後まで勝ち上がり、決勝戦に進出したのは金デヴ選手とyukadon選手だ。試合前のコメントによると、ふたりは東京・平和島にあるゲーマーが集う場所にてよく対戦している間柄であり、ふだんの戦績だとやや金デヴ選手の方に分があるとのこと。しかしながらyukadon選手は準決勝にてkazunoko選手を倒しており、勢いに乗っているのも事実。128人の頂点を決めるふたりの対戦にギャラリーの注目が集まった。

 1試合目はララのコマンド投げを読みきったyukadon選手が勝利すると、2試合目は金デヴ選手の攻めが冴えて2ラウンド連取で取りかえす。
 3試合目はナッシュがソニックを嫌がって飛んだララにクリティカルアーツを叩き込むテクニックを見せてyukadon選手が勝利。
 続く4試合目、yukadon選手が第1ラウンドを先取して優勝にリーチをかける。後のない金デヴ選手だが集中力は乱れず、空対空や鋭い飛びを通す強気なプレイで第2ラウンドを死守。そして最終ラウンド、画面端でララのラッシュをガードで耐えるナッシュはリバーサルでVトリガーを発動し裏まわりから反撃。クリティカルアーツを決めて一気に体力リードを広げると、その後の攻防で中段としゃがみ弱パンチを的確にヒットさせてフィニッシュ。RAGEマスターリーグ 玄武杯はyukadon選手が優勝に輝いた。上位入賞者の最終結果は以下の通りだ。

優勝 yukadon選手 (優勝賞金5万円、ストリートファイターV推奨パソコン)
準優勝 金デヴ選手 (賞金3万円)
3位 kazunoko選手 (賞金1万円)
4位 なない選手 (G-tuneちゃんグッズ詰め合わせ)

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写真左より、なない選手、kazunoko選手、yukadon選手、金デヴ選手。

 決勝トーナメント進行中のイベント模様は生放送録画動画で視聴可能。OPENREC.tvで公開されているのでチェックしてみてほしい。