新キャラクターのプレイフィールは?

 アークシステムワークスから2016年5月26日に発売予定のプレイステーション4・プレイステーション3用ソフト『GUILTY GEAR Xrd - REVELATOR-(ギルティギア イグザード レベレーター)』。本作から追加された新キャラクターの琴慧弦(クム=ヘヒョン)とレイヴンのプレイレビューをお届けする。

『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(ギルティギア イグザード レベレーター)』新キャラクターをひと足先に体験! その感触は?_06
レイヴン
あの男の側近のひとりであり、彼への絶対的な忠誠心を持つ。不死の身体を有しており、寿命もない。数百年に渡り日常をくり返したためほぼすべての刺激に何も感じなくなっているが、ただ一点「痛み」に対してのみ新鮮な感覚を楽しむことができる。

 “あの男”の側近として登場し、ストーリーに深く関わっているレイヴン。アーケードでの会話シーンでは落ち着いたクールな装いだったが、バトルではそのイメージが一転。彼のドMな一面が押し出され、ほかのキャラと比較しても劣らない個性的なアクションが光るキャラになっている。

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■バトルスタイル
 レイヴンのメインウェポンは両手に装備した爪タイプの武器であり、相手を切り刻む攻撃を多く備えている。武器の見た目は短いながら通常攻撃にはリーチの長い攻撃を所持。必殺技には使い勝手のいい飛び道具攻撃があるため、中距離~遠距離戦にも対応できるそうだ。攻撃アクション以外ではダッシュのモーションが地上空中ともに独特。地上ダッシュはマントを翻した後に一瞬消え去るため、相手に位置を悟られづらくする効果がある。空中ダッシュは斜め下への滑空になっており、移動中には攻撃判定が発生。滑空攻撃からは慣性を残したまま通常攻撃に派生可能であり、空中から独自の攻めを展開できる。

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必殺技の“ここにされたい”を使用中は特殊ゲージの“興奮度”が上昇すると共に相手の攻撃を受け止める効果がある。興奮すればするほど必殺技の性能が強化され、本領が発揮できるようになるのだ。

■使ってみての印象
 レイヴンのセリフやモーションはかなり怪しげなものの、備えられた各種攻撃は用途がわかりやすい。真横に長く牽制に便利な遠距離S、発生が早く連打の効くレバー後ろ+P、上半身の判定が強く対空攻撃として強力なレバー前+P、叩きつけ効果があり空中コンボの締めに便利なジャンプD、といった具合だ。各技の感覚は“道場”メニューの連続技伝授モードでコンボ練習をすればすぐに実感できるだろう。
 また、通常攻撃同様に、必殺技の用途も方針が掴みやすい。地上コンボでの例を挙げると、起き攻めに移行したい場合は“足払い→シャルフ・クーゲル”につなげば相手の起き上がりに飛び道具を重ねてから攻めを展開可能。ダメージを重視する場合にはリーチと攻撃力に優れる“しゃがみHS→グラオザーム・インプルス”で締めるとよさそうだ。
 空中コンボでは“ジャンプD→ケブレヒリヒ・リヒト”で締めるとケブレヒリヒ・リヒトがダウン追い打ちでヒット。ケブレヒリヒ・リヒトで相手を足止めすれば、ここにされたいを用いて興奮度アップを狙いやすい。こういった例の通り、各技の性能を覚えてしまえば能動的な戦法はすぐに構築できそうに感じたぞ。
対して受動的な部分では、ノーゲージでの無敵技がないため切り返し面がやや不安かもしれない。テンションゲージが50%あれば、発生時に無敵のある覚醒必殺技のゲルトライヤーが割り込み技として機能するので覚えておきたい。

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ゲルトライヤーはここにされたい継続中にも発動可能。防御面で頼る場面は多そうだ。
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興奮度が3段階貯まるとコマンド投げのバッケン・ツヴァイクがノーゲージで追撃可能になる。成功時のリターンが一気に上昇するので、まずは興奮度3段階になってから戦ってみたい。
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シュメルツ・ベルクは飛び道具を真横に発射した後、レイヴンが空中に浮く。牽制の遠距離Sをガードさせた後にシュメルツ・ベルク→黄色ロマンキャンセル→空中ダッシュといった流れの接近方法が便利そうだ。
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琴慧弦(クム=ヘヒョン)
万物に流れる「気」の巡りを自在に操る調律師。限られた血族にのみ許された能力であり、世界でもっとも希少な存在の一つである。慧弦はその末裔である琴家の現当主。 何事にも全力を尽くすことを信条とし、周囲からの信頼も厚い。 人型義体「全力琴」(ジヨンリヨククム)に乗り込んでいるが、少女が搭乗している事実は一般に知られていない。

 見た目は屈強な老人だが、じつは中に美少女が入って操縦しているという設定のキャラクター。バトルでは老人が雄々しく闘う様相になっているものの、攻撃を受けると少女が顔を覗かせるカワイらしい一面も見られる。ストーリーの中で“調律師”として登場するクム=ヘヒョンの外身は“琴”という扱いであり、少女が琴を演奏する演出が入る攻撃も存在する。

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■バトルスタイル
 ヘヒョンは武器を持たず肉弾戦をメインとしており、基本的には手数よりも一撃の重さで勝負するタイプだ。通常攻撃は五体を用いた打撃技。必殺技には横回転しながら突進する連続攻撃や空中で軌道を変化させることができる蹴り落とし攻撃など、豪快な技が揃う。加えて左右に任意で操作可能な飛び道具必殺技を有しており、ただ殴りあうのみならず立ち回りや起き攻めにアクセントを加えられるポテンシャルを秘めている。

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各種必殺技はタメ入力や追加入力で性能が変化。用途に応じて使い分ける。

・使用してみた印象
 大柄で筋骨隆々とした姿をしているヘヒョンだが、動きは思いのほか軽快。ダッシュや空中移動にクセは感じられず、機動力の面で困ることは少なさそうだ。通常攻撃は地上でのガトリング入力が多少特殊。牽制で用いる“立ちK→立ちS”やコンボパーツとしての“近距離S→足払い”といった重要パーツでも、連続ヒットさせるためにはある程度目押しが必要となる。ヘヒョンを使う上では必須となりそうなテクニックなので優先して身につけたいところだ。
 飛び道具各種は持続時間が長めであり、うまく左右操作で位置を調節すれば立ち回りや起き攻めで設置技としての機能が期待できる。とくに覚醒必殺技の神弓・調伝丸は弾が大きく、相手にかなりのプレッシャーを与える事ができるためプレイヤー達の研究による発展が楽しみ。
 コンボ面は、地上なら“立ちK→立ちS→隼落とし”、空中では“ジャンプK→ジャンプキャンセル→ジャンプS→ジャンプHS”といった簡単な内容で十分に火力を出すことができる。もちろんそれだけでなく、“四寅剣→レバー後ろ入力派生”を用いたコンボなど、難しいがダメージの高いコンボも可能。簡単に扱ってもすぐに能力を発揮できるが、プレイヤーの研究や技術によってキャラ性能を引き出すことができるテクニカルな要素を多分に含んでいることが感じられるキャラクターだ。 

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牽制に適した立ちK。ここから立ちSや足払いに繋ぎ、ヒット時は隼落としでコンボに。ガード時は隼落としのタメ版を織り交ぜつつ接近戦に持ち込めれば十分か?
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壁バウンド効果があり追撃が可能となる四寅剣(後ろ派生)。入力が難しいが、浮かせ効果のあるしゃがみHSや足払いからつなげられれば威力の高いコンボパーツとなりそう。
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覚醒必殺技の阿羅漢三千掌はボタンを押しっぱなしにしている最中はヘヒョンの張ったフィールドの中にいる相手を動かす事ができる。相手をクムの目の前に移動させてからボタンを離すことで打撃部分のヒットを狙える、おもしろい性能の技だ。