続編のバトルシステムは“空気を読む”のが重要に!?
夢の世界を冒険する、というと、おとぎ話のようなファンタジーを連想するが、『ヒュプノノーツ』シリーズは、ファンタジーであって、ファンタジーではない。それは、ゲームの中で対峙する敵が、誰もが生きる上で直面する“嫌なもの”だからなのではないかと思う。
今回は、現在開発中の続編のバトルシステムについてご紹介する。“嫌なもの”とのバトルは、さらに進化を遂げているようだ。
前作では、主人公の子ども時代のステージで、“ニンジン”や“ピーマン”が敵のモンスターとして現れた。お皿の上で乾いて不味くなったり、「早く食べなさい!」と怒られたりすることで、ダメージを受けるのだ。
今作でも“とにかくしつこいアパレル店員”や、“7人のテニサー”、“放置されて芽がすくすく育ったじゃがいも”などと戦うことになるらしい。
ああ、文字で見るだけでも嫌だ。アパレル店員にしつこく話しかけられるあの感じ、やたらテンションの高いテニサーの集団、そして、食べるのを忘れていたじゃがいも……。
身に覚えのあるあれこれが、バトルに落とし込まれているのだろう。
生々しくて少し切ない、夢の世界の冒険が、再び始まる。
製作者 石乃浦骨董店の並河理史氏へ直撃インタビュー!
――『ヒュプノノーツ2』で最も特徴的な部分を挙げるとしたら何でしょうか?
並河 バトルが単なるバトルではなく、“選択を強いられる”点でしょうか。例えば、敵に対して“睨め付ける”、“後ずさる”などのうちどれを選ぶかによって場の“空気”が変化し、有利にも不利にも運びます。システム的なことを言えば、場の空気を示す“アトモスフィア”という隠しパラメーターがあり、プレイヤーの選択によって変化するのです。これは画面には表示されないので、プレイヤーはバトルしながら感覚的に把握することになります。
――敵に対して“空気を読む”のですね。
並河 そうです。リアルな人間関係のように、敵であっても仲良くなればプレゼントをくれたり、不条理な仕打ちで相手を逆上させれば報復されたり。敵もそれぞれ、自分の感情を持って主人公の前に現れるのです。
――単に攻撃するだけではダメなのですね。難しそうです。
並河 敵との駆け引きが、単なるHPやダメージ量などの数字のやり取りだけでなく、“ナマっぽい手触り”になることを意図しています。様々な場面で迫られる究極の選択を、ゲームを通して体験していただけたらと思っています。
ヒュプノノーツ2
メーカー | 石乃浦骨董店 |
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対応機種 | iOSiPhone/iPod touch / AndroidAndroid |
発売日 | 2016年6月配信予定 |
価格 | 未定 |
ジャンル | RPG |
備考 | 対応機種:iPhone、iPad、iPod touch(iOS 6.0以降)。/Android(2.3.1以上) ※対応機種はいずれも予定です |