2016年のロードマップが公開

 2016年5月3日、ゲームオンは同社が運営するゲームポータルサイト“Pmang”全体のオフラインイベント“Pmang感謝祭”を開催した。ステージで最新情報ありの生放送が実施されただけでなく、アトラクションが楽しめる屋台が多数並び、メイン会場となったベルサール秋葉原はまさにお祭り状態。多くのユーザーが足を運び、イベントや交流を楽しんだ。

『AVA』2016年中に実装予定の3モードがPmang感謝祭で発表、爆破の新マップ開発にも意欲的!? _01
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 サテライト会場のe-sports SQUAREでは、PC用オンラインFPS『Alliance of Valiant Arms』(以下、『AVA』)のエキシビションマッチ企画“AVAれ感謝祭”が開催。3種類の変則チームマッチが行われたほか、2016年の展開も発表された。本稿ではアップデート情報を中心にお届けする。

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▲イベントの進行を担当したのはこちらの4名。左から、声優・遠藤ゆりかさん、『AVA』日本運営プロデューサー・井上洋一郎氏、実況担当・mejika氏、おもしろい人・ドグマ風見氏。
▲エキシビションマッチは、親子チームによる“Parent & Child Match”、40歳以上限定の“Over Forty Match”、女性限定の“Woman Only Match”の3試合が行われた。

 最初に、2016年に実装予定の3モードが発表された。ひとつでも大きなアップデートなのに、1年に3つも。このタイミングで一気に発表するという決断には、運営チームも寝耳に水だったらしい。

 ひとつ目は、自分以外は全員が敵のサバイバルモード“LAST MAN STANDING”のチーム版“LAST TEAM STANDING”。単独で戦う従来のモードでは、生き残るために別のプレイヤーと協力関係を結び、ときには裏切ることも重要な戦略だった。チーム戦になることで、これまでとは異なる戦いかたも生まれてきそうだ。

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▲夜のマップなので視界が悪く、独特の緊張感が生まれる。

 ふたつ目はとにかく広大なマップが舞台となる“JOINT OPERATION”。戦車やヘリコプターといった搭乗兵器や火器を操る、何とも豪快な新モードだ。『AVA』日本運営プロデューサーの井上氏によると、3~4年前から研究が重ねられていたモードだという。

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▲“DEATH VALLEY”というAIモードには、数年前からヘリコプターを操縦できるバグがあった。構想はその頃からあったようだ。

 ラストは、よりリアルな狙撃を追求した“最高難度のスナイパーモード”。的確に敵を撃ち抜くには弾道や風などのほか、プレイヤーキャラクターの呼吸による体のブレすらもコントロールする必要があるという。

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『AVA』2016年実装予定の新モード

 2016年中にはビジュアルのアップグレードも検討しており、人気マップ“HAMMER BLOW”の変更後の映像が公開された。光源の処理を変えたことで陰影がくっきりし、単純な視認性が大幅にアップ。戦いにどこまでの影響が出るか現段階では不明だが、乱戦でも敵の位置を確認しやすくなる可能性が高い。

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▲テクスチャを64bit化したり、光源の処理が軽くなるように設定を再設定したり、DirectX 12に対応させたりなど、多くの部分で見直しが図られている。処理が重くなったりはしないそうなので、ひと安心。

『AVA』“HAMMER BLOW”グラフィック刷新

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▲プレイで入手できるゲーム内マネー“ユーロ”の価値が向上。ユーロで購入可能な銃器をすべてアップグレード予定というのは素直にすごい。
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▲ゲーム性を崩壊させるチーターへの対策はより一層強化。チート、許さない。
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▲下半期にはプレイを快適にするための施策を強化し、コミュニケーションを取りやすくするそうだ。“ライバルシステム”について井上氏に確認したところ、「まだ企画中なのですが、誰かと腕や実績を競って高め合えるシステムになるようです」とのこと。

 ひととおりの解説が終わったところで、『AVA』の開発元である韓国Red Duck社より、通訳サービス企画チーム長のメン・ジソン氏、ディレクターのチョ・ソクヒョン氏、レベルチーム長のキム・ウィテク氏が登壇。こういったイベントに顔を出すのはかなりレアなケースということで、来場者の質問に答える質疑応答コーナーも設けられた。

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▲右から2番目のチョ・ソクヒョン氏は開発現場のトップ。

【Q.】標準でボイスチャットが導入されると、うるさく感じることもあると思います。そういう場合の対策はどうなっていますか?
【A.】ON/OFFは切り替えられるので、そのときの気分や状況に合わせて設定していただければ大丈夫だと思います。

【Q.】倉庫機能が実装されるようですが、具体的にはどういう機能なのでしょうか。色違い武器が売れたりするのでしょうか?
【A.】倉庫は“飾り棚”と言いますか、コレクションをするための機能と考えるとわかりやすいと思います。

【Q.】爆破のHOTマップを増やす予定はありますか?
「HOTマップ用の新爆破マップを作る予定はありますか?」(井上氏の補足)
【A.】2016年末くらいには爆破の新マップを増やすかもしれません。

【Q.】Championshipに脱出モードは入りませんか?
【A.】マップの数の問題もあります。韓国では同じ質問や「脱出モード用の新マップを作ってほしい」という要望もありました。新マップを作ったほうがいいという話はこちらでも出ています。ユーザーからのニーズがあることはわかりましたので、戻ってから相談してみます。
「仮にE-boatみたいな脱出マップを作ろうとすると、何かひとつ優先順位を下げなくてはいけません。爆破新マップとの両立は難しいでしょうし、先に爆破マップの開発を進めて、2017年くらいに脱出の新マップが入るかもしれない、と検討している感じですね」(井上氏の補足)

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 2016年12月に正式サービス8周年を迎える『AVA』は、まだまだ意欲的な進化を続けている。日本のユーザーの声も積極的に取り入れたいらしく、爆破の新マップはまだ正式な予定に組み込まれていなかったようだが、その場のノリ(?)で開発が明言された。ストイックに競技に挑むのもいいが、個人的には“JOINT OPERATION”に期待している。わいわい遊べそうなので。

 なお、本イベントで開催されたエキシビションマッチやほかのタイトルのステージなどについては、後日別の記事として掲載する予定だ。そちらもお楽しみに!

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▲エキシビションマッチは3戦とも大盛り上がりだった。
▲メイン会場の地下では対戦会を実施。雰囲気がいい感じである。