現行のグラフィックスで名作が蘇る
本誌既報の通り、ActivisionのミリタリーFPS『コール オブ デューティ』シリーズ最新作『Call of Duty: Infinite Warfare』が海外で発表された。
宇宙でのドッグファイトが出てくるなど思い切った内容になっている本作でオールドファンにとって嬉しいのは、CoDシリーズが現在のように成長するのを決定付けた2007年の名作『コール オブ デューティ 4: モダン・ウォーフェア』のリマスター版が“Legacy Edition”以上の限定版に付属するということ。このリマスター版について海外公式サイトにFAQが掲載されたので紹介しよう。
『Call of Duty: Modern Warfare Remastered』では、オリジナル版のキャンペーンモード全編と、マルチプレイマップのうち10種類(少なくともCrash、Backlot、Crossfireを含む)を収録。高解像度対応になり、現行のシリーズの物理ベースレンダリングやHDRライティング、高精細なテクスチャーなどでグラフィックがアップデートされる。
開発を担当するのは、CoDシリーズ各タイトルでDLCやマルチプレイ部分などの開発協力を行ってきたRaven Software。オリジナルの開発スタジオであり、Infinite Warfareを手掛けるInfinity Wardは、エグゼクティブプロデュースという形での関与になる。
マルチプレイでは、武器のアンロックやPerkの獲得、プレステージ(周回プレイ)といった成長システムがフィーチャーされるが、オリジナル版からのデータの移行などはできない。一方で専用サーバー(Dedicated Server)は用意される。
なお入手については、専用ディスクは用意されず、Infinite Warfareのパッケージ限定版であるLegacy Edition(79.99ドル)およびLegacy Pro Edition(119.99ドル)、そしてダウンロード限定版であるDigital Legacy Edition(79.99ドル)およびDigital Deluxe Edition(99.99ドル)を購入するとダウンロードできるという形。従って対応プラットフォームもInfinite Warfareを踏襲したプレイステーション4/Xbox One/PCとなる。
少し残念なことに、「Infinite Warfareを買わずにリマスター版をプレイできないか?」という質問に対して「いいえ、『Call of Duty: Modern Warfare Remastered』を入手するためには『Call of Duty: Infinite Warfare』を所有していなければなりません」という趣旨の記載があり、少なくとも現状では単体販売の可能性はなさそう。名作のアーカイブという意味でも、別売りがあるといいと思うのだが……。