雰囲気はまったり。でも、話題は際どい!

 2016年4月29日・30日、千葉県・幕張メッセにて開催されるニコニコ動画最大のイベント“ニコニコ超会議2016”。ここでは30日に同イベントの“ファイナルファンタジーXIV 超F.A.T.E. in TOKYO マクハリ・ゴールドソーサー”のステージで行われた“ひろゆき×吉田P対談”の様子をリポート!

 吉田氏とひろゆき氏の対談は今回で8回目で、前回の“ニコニコ超会議”と同様にビールが用意され、非常にまったとした雰囲気でトークは始まった……のだが?

『FFXIV』吉田P×ひろゆき対談からフィナーレへ 【ニコ超2016】_01
『FFXIV』吉田P×ひろゆき対談からフィナーレへ 【ニコ超2016】_02
▲吉田直樹氏(左)、ひろゆき氏(中央)、ひげおやじ(右)で「超会議2日間おつかれさま! かんぱ~い」!

ジョブバランスやプレイ料金などについて鋭く切り込む

 いきなりジョブの話題からひろゆき氏が切り込み、現在のプレイ時間や料金について吉田氏のコメントを誘う。会場に詰めかけたファンも、新ジョブの話題がでるかもと期待するが、(もう少しあとのトークの合間に)吉田氏曰く、「新ジョブは何? と聞かれても絶対言えない(苦笑)」。
 それでも、ポロポロと聞き逃せない発言が飛び出し、会場を沸かせていた。みなさん、やっぱりジョブの情報はいちばん気になるみたいですね。

◆忍者の範囲アクションを強化したい
◆吟遊詩人は、機工士との差を埋めていきたい

『FFXIV』吉田P×ひろゆき対談からフィナーレへ 【ニコ超2016】_03
▲ひろゆき氏が気になったのはプレイ料金。「高い? 満足してる?」と来場者に挙手でアンケート。かなり手が上がり、プレイ時間と料金のバランスはよいようです。

世界で展開するMMO業界の現状

 プレイ料金やオンラインゲームの開発費など、答えにくい話題が連発して吉田氏はタジタジ。しかし、吉田氏はきびしいMMO業界の現状やオンラインゲームという名前だけでユーザーに一定の障壁を作ってしまう苦労などを話されていました。とくに、グローバル展開してプレイ料金(月額課金)があるMMOで成功しているのは、『FFXIV』と『WoW』しかないと話されたときは、多くの来場者が驚いていた。

◆MMOは、ワールド基準で展開するのは難しい。
◆日本国内のみの展開で言えば、『ドラゴンクエストX』など成功を収めているタイトルはある。

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開発もそうだけど、運営もたいへん!

 ワールド基準でサービスを続けることは、とてもたいへん。使っているサーバ―の数も4桁台に及び、入れ替えもひと苦労なんだとか。吉田氏曰く、サーバーは割と壊れやすく「すごい勢いで壊れては取り替えてをやっている」。世界各地にあるサーバーには、エンジニアたちが常駐しているし、サーバー自体も現地で組んだり管理しているなど、MMOのたいへんさがつぎつぎ語られていた。
 そんなにたいへんならばと、ひろゆき氏がスクウェア・エニックスに就職して助けてあげたいという人は~? と再び挙手でアンケート。しかし、苦労のお話が多かったせいか、あまり手は上がらなかったようだ……。
 さらに、吉田氏はプレイするユーザーのサイクルは(飽きたり、ひとつのことに集中できなくなったりで)3年がひとつの目安だと思っている。我々は、それを見据えて「新しい空気を入れつつ、(離れたユーザーが)戻ってくることも考えながら作り続けなければならない」とも語った。

◆MMOの開発と運営は、信じられないくらいお金がかかる。
◆サーバーは、これから早いマシンに入れ替えて、ハウジングの土地やアーマリーチェストの増強をしていきたい

イベントでユーザーに会うのは楽しみ!

 苦労話が続いたが、イベントでユーザーの顔を見たりお話できることはとても楽しみで、励ましになるとも言っていた。逆に、それができないと、ちょっと(開発・運営を)続けられないとも。吉田氏曰く、「イベントにわざわざ来てもらえるのがうれしい。同じゲームの話題で話せるのがなによりいい。」
 確かに、いまプレイしているゲームの話を友人とするときは、盛り上がる。ただし、吉田氏は、その話の中で言えること、言えないことは当然あるので、そのへんでつらい思いをすることもあると話していた。言いたいけど言えない! クーッって感じでしょうか。
 ちなみに吉田氏は、ファンといっしょに写真を撮るときは、ほぼ必ず肩を組むようにしているとのこと(女性には、ひと言声をかけてから組むそうです)。その話を怪しんだひろゆき氏は、ここでも来場者に挙手で質問。すると、みんな(吉田氏と撮った写真は)肩を組んでいると判明。びっくりです!

そして、フィナーレへ

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 2日間開催された“ファイナルファンタジーXIV 超F.A.T.E. in TOKYO マクハリ・ゴールドソーサー”もいよいよ終了。最後は、これまでのステージで登壇された出演者が勢揃いして、ひとりひとりごあいさつ。吉田氏は、パッチ3.3“Revenge of the Horde 最期の咆哮”は、いろいろなサプライズがあると、最後の最後で告知。来場者も期待を込めた拍手でフィナーレを演出していました。