PS4はハード・ソフトともに業績に貢献
本日2016年4月28日、ソニーグループが平成28年(2016年)3月期の決算短信(米国会計基準)を発表した。
それによると、グループ全体の売上高は前年度比1.3%減の8兆1057億1200万円。営業利益は前年度比329.2%増の2941億9700万円。税引前利益が3045億400万円。当期純利益は前年度の1259億8000万円のマイナスから、1477億9100万円の利益となった。売上高の減収は、スマートフォンの販売台数が大幅に減少したモバイル・コミュニケーション分野において大幅な減収となったことなどによるもので、反面、プレイステーション4のソフウェアが大幅な増収となったゲーム&ネットワークサービス分野や、米ドルに対する円安の影響などがあった音楽分野においては増収となっている。また、前年度の為替レートを適用した場合、売上高は4%の減少としている。
ゲーム&ネットワークサービス分野の売上高は、前年度比11.8%増の1兆5519億円(前年度の為替レートを適用した場合、10%の増収)。この大幅な増収は、ネットワークを通じた販売を含むPS4のソフトウェアの増収及びPS4のハードウェアの販売台数の増加などによるもので、PS3のソフトウェア及びハードウェアは減収となったが、分野全体では大幅な増収となった。営業利益は、前年度比406億円増となる887億円。当年度は、米ドル高の損益に対する悪影響、及びPS3のソフトウェアの減収の影響があったが、PS4のソフトウェアの増収及びPS4ハードウェアのコスト削減の影響、前年度にPS VitaやPS TV用の部品に対する評価減112億円の計上があったことなどにより、分野全体で大幅な増益に。なお、為替の悪影響は477億円。
2017年3月期の業績予想に関しては、2016年4月14日以降に発生した平成28年(2016年)熊本地震による2016年度の連結業績への影響を精査中であり、現時点で平成29年(2017年)3月期の連結業績予想を策定できない、としている。