新モードは粘れば意外と大逆転可能なのが熱い
先週末にアメリカのマサチューセッツ州ボストンで行われたゲームイベント“PAX EAST 2016”。マイクロソフトブースには、海外でのオープンβテストを目前に控えて、人気TPSシリーズ最新作『Gears of War 4』(Xbox One)のマルチプレイ対戦の試遊コーナーが出展されていた(※海外オープンβテストはPAX終了の翌日である北米25日より実施中)。
会場でプレイできたのは、新モードの“Dodgeball”。COG(人類側)とSWARM(本作での敵対生物側)に分かれて戦う5対5のチーム戦で、相手チーム全員を倒すのが目的だ。Warzoneなど他のチームデスマッチ派生系のモードと異なるのは、相手チームのメンバーを誰か倒すと仲間がひとり復活するということ。基本的には人数差がついた所から一気に決着がつきやすいのだが、不利なチームが粘って倒して人数を回復すると意外に逆転の目も出てくるのが面白く、また油断できない。
また新アクション&新武器もちょっとだけ試せたのだが、これがいずれもギアーズならではの要素であるカバーリングの攻防に関わってくる内容で、興味深かった。
まず新アクションの“Vault Kick”と“Yank(and Shank)”は、どちらも低い障害物の向こうに隠れているカバーリング中の敵に干渉するもので、前者が「障害物を乗り越えて蹴っ飛ばす」(3のマントルキックよりもスムーズに突っ込む)、後者が「こっち側に引きずり出す」というムーブ。どちらも成功すると、さらにタイミング良くボタンを押すことでナイフで簡単にキルを取ることができる(ただしカウンターも可能)。
そして新武器のDropshotは、空飛ぶドリル付き地雷を飛ばし、相手の頭の上に落としたり(うまくいけばワンショットキル)、地面に突き刺して爆破したりする、3のディガーランチャーに代わるもの。うまく飛ばせるようになるまでちょっとコツがいるが、これは当然カバーリング中の敵の頭上に落とすこともできる。
また、もうひとつの新武器Buzzkill(壁に反射する回転ノコギリを放つ)もシチュエーションによってはカバーリング中の敵を攻撃できるので、カバーリングが面白いギアーズだからこそ起こりがちな、障害物周辺での安易な待ちプレイやお見合い状態にもう一回手を入れていくというのが4の対戦のひとつの方向性と言えるんじゃないだろうか。
とまぁそんな感じに、やっぱり遊んでみると、至近距離でのアクションから中距離の撃ち合いまでカバーする点や、撃たれ始めてからでも少しだけ対処できる攻撃と即死系攻撃の混在など、ギアーズシリーズらしい独特な間合いと緊張感の攻防が面白かった。本作では専用サーバー(Dedicated Server)やLAN(ローカルネットワーク)対戦のサポートも表明されていて、eスポーツや大会系の展開も見込めそうなので、ここはひとつ対戦シーンが盛り上がるのを期待したい。