関東圏と関西圏の強豪プレイヤーたちがチームを組んで激突!

 2016年4月24日、東京都のゲームセンター、タイトーステーション高田馬場店にて、アーケード版2D格闘ゲーム『ブレイブルー セントラルフィクション』の強豪プレイヤーを集めたチーム対抗戦“フェンりっち軍vsサウスタウン”が行われた。この記事では、激闘がくり広げられたイベントの模様をリポートする。

『ブレイブルー セントラルフィクション』強豪プレイヤーが激突した“フェンりっち軍vsサウスタウン”の模様をリポート_01

■フェンりっち軍vsサウスタウンとは?

 フェンりっち軍vsサウスタウンは、ユーザー主動で企画された11人対11人の大規模チーム対抗戦。それぞれサウスタウンチームは南さん、フェンりっち軍団はN男さんという、関東圏と関西圏を代表するプレイヤーが率いていて、そこに参加するメンバーもおもに関東vs関西という構図になっている。対抗戦の形式は勝ち抜き戦で、そこに一度敗北したプレイヤーをもう一度出せる“ライフ”の権利が3つ与えられるというもの。キャラクターの相性や、注目のプレイヤーをどの場面で出していくか、というチーム戦ならではの戦略性が楽しめる形式だ。

【サウスタウン】
南/イザナミ
蝉脱/アマネ
ごろ/マコト
ろにった/セリカ
テツヲ/レイチェル
えるお/カグラ
りゅうせい/カルル
ゼクソ/アズラエル
コナン/ツバキ
みーや/ジン
ふみ/ナイン

【フェンりっち軍】
N男/レイチェル
コイケ/ライチ
ぽろぴっちょ/ハクメン
いとう/カルル
旧/ナイン
すーや/ヴァルケンハイン
天地/イザヨイ
どぐら/アズラエル
ふぃるむ/ハクメン
マトイ/ココノエ
りょーた/ヒビキ

■ゲームセンターをプレイヤーの熱気が包む!

 前日にあたる4月23日に開催された公式全国大会“Braver's Revel 2016”の熱気も冷めやらぬ中、開催された本イベントには、前日の大会でも活躍を見せた猛者が顔を連ねた。ユーザー主動のイベントではあるものの、マイクでの実況やインターネットでの配信が行われるなど、盛り上がりは公式のイベントにも引けを取らないほど。会場には選手だけではなく、現地まで観戦に訪れたファンの姿も見られた。会場となったタイトーステーション高田馬場BIGBOXでは専用のスペースが広く設けられ、その中で各チームが連続技を決めるたびにチームメイトを応援する掛け声が響き、ゲームセンターの一角が大きな熱気に包まれていた。

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■勢いに乗った方が強いのが対抗戦! 怒涛の連勝劇が展開される!

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 対抗戦は、第一試合から手に汗握る熱い展開となった。サウスタウンからはジン使いのみーや選手が、フェンりっち軍団からはライチ使いのコイケ選手が、それぞれ筐体に座ってレバーを握った。じつはこの組み合わせ、一日前の全国大会“Braver's Revel 2016”でも対戦したふたりで、そのときはコイケ選手が勝利している。試合は第1ラウンドをみーや選手のジンが、第2ラウンドをコイケ選手のライチが、互いのキャラクターの強みを生かすような攻めで奪取。最終ラウンドは開幕からラッシュを叩き込んだコイケ選手のライチに対して、体力が残りわずかとなったみーや選手がブレイクバーストで切り返す。“霧槍 尖晶斬”をラピッドキャンセルしてからの空中ダッシュ攻撃で相手の懐に潜り込み、ライチが切り返しに出した国士無双を投げでいなし、最後は凍結させてからの凍斬撃で相手のガードを崩す、流れるような攻めで一気にライチの体力を奪って勝利する大逆転劇を披露した。

 勢いに乗ったプレイヤーが連勝を続けるのか、それを誰が止めに行くのかが団体戦の見どころのひとつ。すーや選手のヴァルケンハイン、りょーた選手のヒビキを立て続けに破ったみーや選手のジンに対して、フェンりっち軍団が切ったカードはどぐら選手のアズラエル。大舞台を幾度も経験し、プレイヤーの強さも度胸も兼ね備えたプレイヤーのアズラエルが、暴力を押し付けて一方的な展開で勝利を収め、サウスタウン連勝の流れを断ち切ることに成功した。それに対してサウスタウンはふみ選手のナインを投入。どぐら選手を下し、続いてフェンりっち軍団大将のN男選手を退ける。

 サウスタウン側が優勢かと見えたこの瞬間こそが、対抗戦の勝敗を決する転機となった。フェンりっち軍団から現れたのは、最強キャラの一角との呼び名も高いカルル使いのいとう選手。ドライブ能力で人形“ニルヴァーナ”との同時操作による密度の濃い連携を得意とするカルルを巧みに操るいとう選手がふみ選手のナインを破ると、続けてえるお選手のカグラとの接戦を制して連勝。今度はサウスタウン側が波に乗ったプレイヤーの勢いに苦しむことになった。

 コナン選手のツバキ、テツヲ選手のレイチェル、本体交戦でのダークホースと囁かれていた蝉脱選手のアマネ、ゼクソ選手のアズラエル、同じキャラの使い手であるりゅうせい選手のカルル、ごろ選手のマコトと、名だたる強豪プレイヤーをつぎつぎと撃破。数の面でも一気に有利な状況を作る。このタイミングでサウスタウンはライフを使用してコナン選手のツバキを再度投入。リベンジを狙いたいところだったが、今回もまたいとう選手が勝利を掴む。連勝の勢いは止まらず、さらに大将である南選手のイザナミ、ライフを使用して復活したテツヲ選手のレイチェルを倒したいとう選手は、最後のライフを消費して復活したりゅうせい選手のカルルが辛くも取り返すまでに、実に12人抜きの快挙を成し遂げた。

 流れを取り戻したいサウスタウンだったが、復活したりゅうせい選手を含めて残るカードは2枚。返す刀で登場したマトイ選手のココノエが、りゅうせい選手を、そして最後はろにった選手のセリカを下し、対抗戦はフェンりっち軍の勝利となった。

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■勝利チームであるフェンりっち軍団の大将、N男さんにインタビュー

――対抗戦の勝利、おめでとうございます。

N男さん(以下、N男) ありがとうございます。

――今回、いとうさんのカルルの活躍が大きかったですよね。

N男 序盤は負けが続いて、試合の本数的にも厳しい流れだったので、いとうさんが勝ってその流れを断ち切ってくれたのが良かったですね。その前に連勝していたみーやさんのジンをどぐら君が止めてくれたのもかなり大きかったです。

――どうしてあのタイミングでいとうさんを出そうと思ったのでしょうか?

N男 今回のキャラクターの中でフェンりっち軍側が厳しいキャラクターはナイン、マコト、アマネかなと想定していました。ナイン戦は僕といとうさんが得意だったんです。それで実際にナインが出てきて、最初は自信がある僕が出たんですけど、負けてしまったので、次はいとうさんにバトンタッチという流れですね。今回の対抗戦はライフ制だったので、後でもう一度復活する前提で最初に僕やいとうさんが出ても大丈夫だという考えもありました。

――フェンりっち軍は対抗戦が始まる直前に集まって作戦会議をしているのが印象的でした。

N男 正確には作戦会議ではなくて、結束力を高めるというか。こういう場ってどうしても、相手キャラクターに相性のいい使い手に役目を押し付けるような形になりがちだと思ったので、そういう消去法ではなく、自分から率先して出て欲しい、という旨を全員に浸透させる話をしていました。その効果もあって、割と早い段階で僕やいとうさんが出た。そしてそれが功を奏していとうさんの連勝につながったんだと思います。

――その人選も、やはりライフ制という今回のルールがあってこそ、だったんですね。

N男 いとうさんは元々関西でもすごく強いプレイヤーだったので、12人抜きとはいかないまでも、この流れは予想できていました。逆に関西にはいとうさんがいて、それに負けないようにみんなが切磋琢磨していいたので、カルル戦に自信があるというプレイヤーも多かったと思います。

――それでは最後に今回の対抗戦を終えてコメントをお願いします。

N男 今回、対抗戦の主催を南さんが引き受けてくれて、すごく良かったと思っています。こういう関西プレイヤー対関東プレイヤーの対抗戦というのはずっと前から伝統的に引き継がれていて、やっぱりプレイヤーとしても盛り上がれるイベントなんです。今回は僕らフェンりっち軍団が勝たせてもらいましたけど、次はどうなるかわからないので、これから先もみんなで集まってワイワイできるイベントが開かれていくといいなと思っています。

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