PC版を上回る最高水準の映像に現役プレイヤーたちも注目
セガゲームスがPCとプレイステーション Vitaでサービス中のオンラインRPG『ファンタシースターオンライン2（以下、『PSO2』）。2016年4月20日に予定されている、3つ目のプラットフォームのプレイステーション4版サービス開始に向けて、50000人を対象としたクローズドβテストが実施された。
本テストは、現状のPC版最高設定を上回る“設定6”相当のグラフィック環境でプレイできるとあって、現役プレイヤーからも注目を集め、テスト期間中に追加当選が行われるほどの大盛況ぶり。筆者もPC版の最高設定でプレイしているが、プレイステーション4版のサービス開始と同時にPC版でも解禁されるという“設定6”の実力が気になっていたところだ。
見慣れた世界が色彩鮮やかに生まれ変わる
クローズドβテストに既存のSEGA IDを使ってログインし、キャラクターを新規作成する。ふだんはハンターやファイターといった近接攻撃クラスを愛用しているが、せっかくなので新クラスながらほとんど手つかずだった、“サモナー”を選択。クラスレベルの上限が30と制限はあったが、筆者のようにふだん使わないクラスを選択したプレイヤーも多かったようだ。
豊富なカスタマイズが魅力のキャラクタークリエイトでは、グラフィックの違いを確認するために、PC版で愛用しているキャラクターと同じカスタムを目指す。輪郭の線や色彩がより鮮明になったせいか、同じカスタムでもかなり印象は異なる。手をかければかけるほど美少女っぷりが際立っていくことに思わずエキサイト。ついつい長時間カスタムと格闘し、結果としてまったく別のキャラクターを作り上げてしまった。本編に入る前にひと仕事終えた気分だ。
ちなみにPCのみで、設定6相当の状態でキャラクタークリエイトとベンチマークテストが行える、“PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4”が配布されているので、気になるプレイヤーは公式サイトをチェックしてほしい。
キャラクタークリエイトが終わると、チュートリアルを兼ねた序章のイベントがスタート。当然、すでに体験済みのイベントだがグラフィックの向上により新鮮味が感じられ、じっくりと見入ってしまった。古い映像作品がHDリマスターされた感覚と言えば伝わりやすいかもしれない。PC版最高設定に慣れた筆者でもそう感じられたのだから、低めの設定で遊んでいたプレイヤーにとっては、よりインパクトの強いものとなるはずだ。
イベントで高まったテンションは、プレイヤーが集うゲートエリアへ入った瞬間に最高潮を迎える。勝手知ったるゲートエリアそのもので、これまで何度も目にした光景だったが、それだけに細かなビジュアルの変化をより鮮烈に感じることができたのだ。
より手軽になったショートカットワードの呼び出し
ほかのプレイヤーと遭遇したところで触れておきたいのが、プレイステーション4版のコミュニケーション機能だ。キャラクターの操作自体は、ゲームパッドやプレイステーション Vitaで遊んでいるプレイヤーなら同じ感覚で行えるが、チャットやショートカットワードがどうなっているかは気になるところだろう。結論から言ってしまえば、やはりUSBキーボードが欲しくなるのだが、ある独自の機能に大きな可能性を感じた。タッチパッドの右側を押すとショートカットワードの一覧を瞬時に呼び出せる機能がそれだ。
ショートカットワードは、あらかじめ用意された定型文や、自分で登録したテキストをボタン操作だけで呼び出して表示できるおなじみの便利機能。これがタッチパッドに割り当てられ、より手軽に使えるようになり、コントローラー操作からキーボード操作に切り換えるわずらわしさが大幅に減少していた。実際、クローズドβテスト中はロビーやフィールドで交わされるチャットで、ショートカットワードが従来より頻繁に使用されている光景がよく見られた。
戦闘中にキャラクターをコントローラーで操作したまま、ボタンひとつで呼び出せるショートカットワードの利便性は、熟練プレイヤーほど痛感できるはずだ。
