異形が蠢く異世界を進め!

 Thomas Happ Gamesのアクションゲーム『Axiom Verge』で、PC版に日本語が正式実装された。なおSteamでのPC版の価格は1980円。

 『Axiom Verge』は、実験中の爆発に巻き込まれ、異世界に飛ばされてしまった科学者の冒険を描く2Dプラットフォームアクションゲーム。マップを行ったり来たりして探索し、ボスなどを倒して新たな能力を手に入れては行動可能なエリアを拡大していく、海外で“メトロイドヴァニア”(メトロイド+キャッスルヴァニア)と総称されるタイプの探索アクションだ。

奇怪な異世界を舞台にした珠玉の探索アクション『Axiom Verge』PC版が日本語に正式対応。PS4版の展開も調整中_02
▲ゲームをいくらか進めると手に入る『バイオニックコマンドー』的なグラップリングフック。新武器やツールを入手すると、これまで進めなかった障害を乗り越えて、行けるエリアが増えていく。

 そして驚くべきは、本作が個人作品であるということ。ゲームデザインやプログラムはもちろん、謎めいた異世界のストーリー、異様なほどの描き込みによるドット絵スタイルのグラフィックやサウンドなどはすべてメインクリエイターのThomas Happ氏によるもので、2010年より5年かけて開発され、海外で2015年3月にPCとPS4でリリースされている。

奇怪な異世界を舞台にした珠玉の探索アクション『Axiom Verge』PC版が日本語に正式対応。PS4版の展開も調整中_01
▲デカいボスがワシャワシャ動くさまには、開発者の執念すら感じる。ちなみにノーマルならアクションゲームとしての難度はそこまで高くなく、ボス戦も攻略法を見つけてしまえば超絶操作は必要ない。

 そして今回、PC版に日本語が実装。言語の比重がそれほど大きいゲームではないが、世界観やバックストーリーなどを日本語を通じて理解できるのはありがたいところ。また関係者によると、PS4版の日本向けリリースについても調整を進めているという。

奇怪な異世界を舞台にした珠玉の探索アクション『Axiom Verge』PC版が日本語に正式対応。PS4版の展開も調整中_03
▲実は設定上で言語が重要で、異世界の住人たちが壊れ気味に喋ったり、ゲーム中に(異世界言語の)翻訳に関するバックストーリーが出てきたりする。