全国開催もいよいよ一巡

 全国5都市で開催される、『ファンタシースター』シリーズのファンイベント“ファンタシースター感謝祭2016”。2016年2月11日には札幌、2月20日には大阪で行われ、同時に開催されているタイムアタックイベントのアークスグランプリ2016とともに大きな盛り上がりをみせていた。これらの模様をリポートしよう。

 毎回「魔物が棲む」と言われる札幌会場。今回はアークスグランプリで使用する機材にトラブルが起きたり、出演者の声優・小原莉子さんの乗る予定だった飛行機が前日の大雪のせいで欠航し、小原さんの到着が遅れたりなどのハプニングに見舞われた。だが、イベントは“PSO2放送局”のメンバーなどによるアップデート新情報の発表や、波乱に満ちたアークスグランプリの熱気で大いに盛り上がった。

 一方の大阪会場は、土曜の開催ということもあり、これまで以上の参加者で溢れ返り、会場内の移動もいくぶん困難になるほどだった。また、地区予選最後の地ということもあり、アークスグランプリには強豪チームが集合。PC部門は予選通過チームがすべて2分を切る驚異のタイムを叩き出していた。

『PSO2』新要素“ギャザリング”や幻創戦艦“大和”の発表など、ファンタシースター感謝祭2016 札幌会場と大阪会場の様子をリポート_01
『PSO2』新要素“ギャザリング”や幻創戦艦“大和”の発表など、ファンタシースター感謝祭2016 札幌会場と大阪会場の様子をリポート_02
▲札幌会場では、以前に発表された“ShipTシャツ”や4月から予定されているセガラッキーくじ『PSO2』第3弾の景品などが展示されていた。“セガラッキーくじ『PSO2』~マトイ帰還編~”は、一部店舗を除くセブン-イレブンで1回650円[[税込]で販売される予定だ。
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▲記念撮影スポットとして人気の『PSO2es』撮影コーナー。大阪会場では展示されているパネルに新キャラクターのアネットなどが追加。ジェネとはいろいろな意味で対照的な姿に見入っている参加者も多かった。

会場に驚きの声! 新要素“ギャザリング”と新ボスの幻創戦艦“大和”

 EPISODE4のアップデート情報として、札幌会場では“ギャザリング”や新ペット、大阪会場ではストーリーボードへの物語追加や幻創戦艦“大和”の発表が行われた。当日使用されたスライドとともにそれらを紹介していこう。

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▲採取や釣りで鉱石や食材などを集めるギャザリングが実装に。集めた素材は、新装備のスキルリングや新たな効果を得られる食事と交換できる。
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▲採取や釣りは、自由探索の“森林”、“遺跡”、“海岸”、“東京”に出現する特定のポイントで可能。ギャザリングにアイテムは不要だが、より採取や釣りの効果を高める専用のアイテムも存在する。
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▲ギャザリングをする“ギャザラー”の拠点“フランカ's カフェ”が新登場。『PSO2』プレイヤーにはお馴染みのフランカが、ついに自分の店をオープン。スキルリングや食事はここで交換が可能になる。
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▲新ペットのマロンとメロン。敵の攻撃を受けることで体が大きくなり、限界を超えると爆発する。そのまま持っていると自分自身がダメージを受けるため、敵に投げつけて相手にダメージを与えるのだ。マロンとメロンでは爆発可能な回数とダメージ量に違いがある。
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▲大型アップデート“暴食と指輪”ではPart1、Part2ともにストーリーが追加される。ヒツギの兄のエンガなどの新キャラクターが登場し、物語の謎がさらに深まっていく。
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▲EPISODE4のオープニングムービーが初公開に。A.I.Sと幻創戦艦“大和”、そして幻創種の零戦と思われる機体との戦いがくり広げられていた。実装は5月とのことだが、先行して同戦闘をキービジュアルとしたEPISODE4のデラックスパッケージが4月20日に発売される。

アークスグランプリ──まさかの展開の札幌会場、猛者集う大阪会場

 札幌会場はPC部門、PS Vita部門ともに前回の決勝大会進出チームが参加するなどし、白熱した試合となった。

 セミファイナルのPC部門の初戦は“ギョーフの森の妖精たち”と“まほじる”の対決に。昨年の決勝大会の準優勝チームの“まほじる”がその強さを見せつけるかと思いきや、細かなミスが続き、まさかの敗北を喫した。2戦目は“北の勇者”と“札幌当日P-A 改め 札幌当日OPSF”の戦い。こちらは前回の決勝大会会場最終予選を通過した“札幌当日P-A 改め 札幌当日OPSF”が2分を切る安定の強さを発揮し、“北の勇者”は善戦したものの涙を飲むこととなった。

 PS Vita部門は機材のトラブルで画面の下が一部表示されず、PPが見えない状態での試合となった。PPはHPバーの下に表示されるものの、練習時とは異なる環境に戸惑う参加者も多かったようだ。

 セミファイナルの第1試合は、アイヌ語で“我ら走れり”の意味を持つ“チ・チャプシトゥリリ”対“Cutlass”。予選の2位と3位のチームであり、実力は拮抗していると思われたが、“チ・チャプシトゥリリ”が途中のエネミーを倒し漏らすなど小さなミスが続き、タイムを大幅に落として“Cutlass”の勝利となった。

 2試合目は女性のみのチームの“えれまる”と、前回からひとりメンバーが変わった“Antenna Circle”との戦い。“えれまる”のチームリーダーは各会場にコスプレで参加もしているプレイヤーで、「コスプレイヤーもちゃんとゲームをプレイしている」を実証するために、アークスグランプリにも参加したとのこと。試合のほうは残念ながら“Antenna Circle”に勝ちを譲ってしまったが、ボスのギグル・グンネガムを倒すスピードは非常に早く、会場から大きな拍手が湧いていた。

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▲PC部門の優勝は“ギョーフの森の妖精たち”(左)で2分12秒05、準優勝の“札幌当日P-A 改め 札幌当日OPSF”は2分13秒42と、どちらが勝ってもおかしくない試合だった。
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▲PS Vita部門の優勝は“Cutlass”(左)。ファイナルでは2分31秒03とPC部門に近い好タイムを出していた。準優勝の“Antenna Circle”はメンバーが代わりつつも安定した強さを見せた。決勝大会での活躍も期待される。

 大阪会場には、これまでの会場で予選落ちしたチームを含め名のある強豪チームが多数参加していた。

 PC部門のセミファイナル出場チームは、“├゙├゙├゙├゙├゙├゙├゙”(1分48秒49)、“Thinker”(1分49秒62)、“ラヴフェニックス”(1分50秒85)、“sonne”(1分53秒62)と予選通過タイムがすべて1分台であり、大阪の強さを見せつけていた。セミファイナルの第1試合はラヴフェニックス対Thinker。予選では約1秒の差であったが、この回はラヴフェニックスが2分台にタイムを落としThinkerの勝利となった。2試合目は予選よりタイムを縮めたsonneに対し、├゙├゙├゙├゙├゙├゙├゙が2分15秒17と少しタイムを落とし敗北。ほか会場であれば優勝してもおかしくないタイムでも負けるという大阪会場の怖さを見せていた。

 PS Vita部門はセミファイナル1試合目で“1tension”と“本日出荷”が対決。どちらも3分台前半と好タイムを出していたが、わずかの差で1tensionが勝利。第2試合は“もふもふらっぴ”と前回の大阪会場でPS Vita部門で優勝した“レアドロップなんて無かった”が対決。こちらはレアドロップなんて無かったが安定の強さを見せ、ファイナルへの出場を決めたのだ。

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▲大阪会場、PC部門優勝チームのThinker(左)と準優勝チームのsonne(右)。Thinkerはセミファイナルからさらにタイムを縮めるといったすばらしいプレイをみせた。
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▲大阪会場 PS Vita部門優勝チームのレアドロップなんて無かった(左)と準優勝チームの1tension。1tensionはミスからの挽回に手間取ってタイムをロスし、敗北を喫した。

残すは決勝会場!

 これでファンタシースター感謝祭2016は5都市での開催を終え、残すところ3月21日の決勝会場のみとなった。同会場ではステージイベントにTVアニメ『PSO2 ジ アニメーション』メインキャストの蒼井翔太さん、諏訪彩花さん、M・A・Oさんの出演が決定しており、蒼井翔太さんの“絶世スターゲイト”や諏訪彩花さんとM・A・Oさんによる『レアドリ☆KOI☆こい!ワンモア』のミニライブも予定されている。また、各会場を賑わせたコスプレイヤーによるコスプレコンテストも実施されるので、『PSO2』のプレイヤーや、『PSO2』がちょっと気になるといった人はぜひ足を運んでみよう。