人気ゲーム実況集団がセガの名作・珍作に挑戦!

 闘会議2016でのセガブースイベント のトリを飾ったのは、セガの歴代ゲーム機用の有名タイトルを、人気ゲーム実況集団”いい大人達”のメンバーが、ゲーム勘と当時の記憶を頼りに、ぶっつけ本番でプレイするというもの。ブースには、いい大人達のファンと、レトロゲームの気配を嗅ぎつけたアダルト世代のゲーマーが集まり、独特のほのぼのムードが漂っていた。

2016年もセガハードはフル稼動!?  “みんなでわいわい! セガ名作ゲーム祭り”レポート【闘会議2016】_01
▲”いい大人達“の出演メンバー。左からタイチョー、オッサン、マオー。
2016年もセガハードはフル稼動!?  “みんなでわいわい! セガ名作ゲーム祭り”レポート【闘会議2016】_02
▲どのゲームを遊ぶかは、5つの候補の中から、観客の拍手やニコ生の投票によって決めていた。

最初はメガドライブで『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』をプレイ!
 最初にプレイしたハードは、1988年に発売された16ビットCPU搭載マシンの、メガドライブ。発売当時は、多くのゲーマーにスピードショック、ビジュアルショック、サウンドを与え、現在もコアなファンを有する名機だ。
 観客の拍手の大きさによって選ばれたのは、現在も新作がリリースされ続けている『ソニック』シリーズ の第2弾『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』(1993年)。前作を踏襲しつつ、ソニックの弟ぶんの新キャラクター、テイルスを登場させるなど、世界観を一気に広げた意欲作として知られている。
 当時のプレイ経験者は「お金持ちの友だちの家でやったことがある」というタイチョーのみという心もとなさ。最初のゾーンは何とかクリアーできたものの、最後までスピンダッシュの操作法を思い出せなかったため、ふたつめのケミカルプラントゾーンで立ち往生しているうちに、あえなく時間切れとなった。コントローラーがひとつしか用意されていなかったため、2プレイヤーでテイルスを操作できなかったことを悔やむタイチョーだった。

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次にセガサターンで『ダイナマイト刑事』に挑戦!
 続いては、1994年発売の“64ビット級ゲーム機”こと、セガサターン。『バーチャファイター2』などの3Dポリゴンゲームが人気を博した一方で、2Dグラフィックのアーケードゲームの、ハイレベルな移植タイトルが数多くリリースされたことでも、当時のゲームマニアたちの溜飲を下げた。
 ニコ生視聴者の投票によって選ばれた『ダイナマイト刑事』(1997年)は、後の『龍が如く』シリーズにつながる要素を数多く備えた、3D格闘アクションゲーム。敵キャラクターや戦闘シチュエーションにふざけたものが多く、しっかり遊べるバカゲーとしての定評がある一作だ。
 ゲームプレイはオッサンを中心に進められ、デッキブラシ振り回し攻撃の威力や、怒って突進してくるステージボスのファニーな動きを、観客に見せつけた。

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▲セガサターン起動時のお約束行事ともいえる、時刻設定もしっかり実況。
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最後はドリームキャストで『セガガガ』をプレイ!
 トリを飾ったのは、2016年1月時点で最後のセガ家庭用ゲーム機となっている、ドリームキャスト(1998年)。セガサターンをはるかに上回る3Dグラフィック性能や、インターネットモデムを標準搭載した先進的なハード思想によってゲームの新時代を切り開いたものの、他社ハードとのシェア争いで苦戦を強いられ、2001年に惜しくも生産中止が発表された。
 『スペースチャンネル5』との接戦の末にプレイすることが決まった『セガガガ』(2001年)は、セガの家庭用ゲーム機事業の撤退発表の2ヵ月後にリリースされた、セガ経営シミュレーションゲーム。歴代のセガハードやゲームキャラクターへの思い入れいっぱいのオープニングムービーや、「西暦2025年現在もドリームキャストを生産し続けているセガが、トップシェアを奪回すべく立ち上がる」という冒頭部ストーリーだけでも、観客がどよめき、実況主たちが大ウケするほどの、ネタの宝石箱っぷりが特徴だ。
 残り時間が押しせまった中、せめて達成感を味わいたいということで、開発室でのクリエイターとの戦闘(説得)に挑戦。2度目のバトルで見事勝利して会場を沸かせ、実況主としての面目を躍如した。普段はネットゲームの実況が多いという、いい大人達。「今回こうしてセガハードのゲームを皆さんの前で遊べたのは、本当に楽しかったです」とステージイベントをふりかえるタイチョー。そして、今後のゲーム実況活動でも、セガハードのゲームをプレイする可能性を示唆していた。

2016年もセガハードはフル稼動!?  “みんなでわいわい! セガ名作ゲーム祭り”レポート【闘会議2016】_08
2016年もセガハードはフル稼動!?  “みんなでわいわい! セガ名作ゲーム祭り”レポート【闘会議2016】_09
2016年もセガハードはフル稼動!?  “みんなでわいわい! セガ名作ゲーム祭り”レポート【闘会議2016】_10
▲『セガガガ』のインパクトの大きさが、すべてをさらってしまった感があった、今回のイベント。観客やニコ生番組視聴者からは、ゲーム実況のリクエストが乱れ飛ぶほどの盛況ぶりだった。やはりセガは、つねに時代の一歩先をいくメーカーだった!?