今年も名越氏が台北ゲームショウにやってきた

 2016年1月28日~2月2日、台北世貿中心(台北ワールドトレードセンター)にて、台北ゲームショウ2016が開催。台北ゲームショウで初の単独参加を果たすなど、台湾での存在感をますます増しているセガゲームス。その原動力を担っているのが言うまでもなく、『龍が如く』シリーズだ。同シリーズの総監督である名越稔洋氏が昨年に続き台湾を訪れ、“龍が如く 10周年記念スペシャルステージ”に登壇した。

名越稔洋氏が『龍が如く6(仮題)』先行体験版の注目ポイントを語る【台北ゲームショウ2016】_01

 スペシャルステージでは、台湾でも日本と同時の1月21日に発売されたばかりの最新作『龍が如く 極』のPVが紹介。映像に続いて名越氏は、「シリーズ10周年を迎えて、1作目を最新技術で蘇らせました。グラフィックがとてもよくなっています。錦山の、大量に追加したシナリオをみてほしいです」とコメント。加えて、「“どこでも真島”やキャバクラなど、『龍が如く』らしいシステムを楽しんでください」と遊びどころを語った。

 さらに、『龍が如く 極』でファンにとってうれしいのが、『龍が如く6(仮題)』を先行体験できるダウンロードコードが同梱されていることだろう。そこでスペシャルステージでは、先行体験版のデモプレイが披露された。わざわざこのためにストーリーを作ったとのことで、気合いの入りぶりがうかがえる先行体験版。ステージイベントでは、デモプレイを担当したプロデューサーの佐藤大輔氏を交えて、『龍が如く6(仮題)』の魅力が紹介された。グラフィックの格段の向上はもちろんのことだが、まず強調されたのが、ムービーやバトル、アドベンチャーなどがシームレスにつながること。イベントシーンなどからスムーズにバトルに入るようになっているという。実際のところ、デモプレイ中ロードは一切認められなかった。

名越稔洋氏が『龍が如く6(仮題)』先行体験版の注目ポイントを語る【台北ゲームショウ2016】_03
▲名越氏(右)と佐藤氏(左)。

 本作で、いちばん大きく変わったのがバトル。プレイヤーがちゃんと殴ったところに力がかかって、敵がやられたモーションを起こすという。“殴っている”というナマの感覚を大切にしているのだという。デモでは、ヒートモードも確認できた。これは、ヒートゲージが貯まると、いわゆる必殺技のヒートアクションが出せるというもの。今回は体験版のため、ヒートアクションも一部しか実装されていないらしいが、ヒート状態の中で、自分でいろいろなヒートアクションを組み合わせて出すことが可能になっているという。さらにデモでは、桐生一馬が仲間(AI)とともに共同で戦う“マルチバトル”のモードも披露。「まだまだ技の数が少ないですが、製品版では、もっと派手なバトルになると思います」(名越氏)とのことだ。

 さらに佐藤氏からは、「街の中をいろいろと探索する要素も、本作ではたくさんいれていきたいと思っています。街の遊びがより楽しくなっていくと思います」とのコメントも聞かれた。

名越稔洋氏が『龍が如く6(仮題)』先行体験版の注目ポイントを語る【台北ゲームショウ2016】_02
名越稔洋氏が『龍が如く6(仮題)』先行体験版の注目ポイントを語る【台北ゲームショウ2016】_04

 名越氏は、「先行体験版に関して意見があれば、どんどんいってください。チームのみんなはユーザーの皆さんがどう思っているのか、すごく気にしているので、参考になるような意見はたくさんほしいと思っています」とのことだ。

 2016年秋発売予定の『龍が如く6(仮題)』に、期待が高まるところだ。

名越稔洋氏が『龍が如く6(仮題)』先行体験版の注目ポイントを語る【台北ゲームショウ2016】_05
▲事前に申し込んだ方の中から抽選でプレイステーション4本体などがプレゼント。最後に当選者の方を交え、記念撮影。
名越稔洋氏が『龍が如く6(仮題)』先行体験版の注目ポイントを語る【台北ゲームショウ2016】_06
名越稔洋氏が『龍が如く6(仮題)』先行体験版の注目ポイントを語る【台北ゲームショウ2016】_07
▲スペシャルステージのあとにはサイン会が行われ、多くのファンが集まっていた。