運と実力を併せ持つ最強の8名が対決!

 2016年1月30日~1月31日、千葉・幕張メッセにて開催中の、ゲーム実況とゲーム大会の祭典“闘会議2016”。1月30日の闘会議GPブルーステージでは、“あっちむいてホイ! 日本最強選手権”が行われた。これは文字通り、誰もが知るジャンケンゲーム“あっちむいてホイ!”の覇者を決める決勝大会。熱いバトルがくり広げられた、大会の模様をリポートしよう。

日本ナンバーワンの“あっちむいてホイ!”プレイヤーが決定!!【闘会議2016】_01

 各地区予選を勝ち抜いてこの決勝大会に参戦した選手は、なぎ選手(近畿代表)、ミーシャ選手(北海道代表)、しゅがー選手(東北代表)、透選手(東海代表)、シン選手(関東代表)、ワイエム選手(九州代表)、かるぽん選手(東海代表)、T大西選手(四国代表)の8名。なお中国代表が都合により辞退したため、かわりに東海地区準優勝のかるぽん選手がくり上げでの出場となった。

 トーナメントは変則で、まず通常の対戦で勝ち残った人がウィナーズサイドの代表となり、負けた人たちはルーザーズサイドで再びトーナメントを戦い、勝ち残れば代表となる。最後はウィナーズサイド代表とルーザーズサイド代表が一騎打ちして、勝者が日本一となるわけだ。勝敗は1本勝負、最後の決勝戦のみ2本先取で勝利というルールで行われた。

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▲トーナメント表。左ブロックのウィナーズサイドで負けた人は、右ブロックのルーザーズサイドに回り、敗者復活戦を戦う。
▲アシスタントの“とらの子”ちゃん(中央)が、ステージを盛り上げた。
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▲左から、なぎ選手、ミーシャ選手、しゅがー選手、透選手
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▲左から、シン選手、ワイエム選手、かるぽん選手、T大西選手。

予選決勝戦の両者が最終戦で再び激突!

 まずウィナーズサイドの対戦では、なぎ選手と透選手がともに1回戦を勝ち上がって対決。その準決勝では、なぎ選手が最初のジャンケンで勝っての指差しで“ホイ!”を決め、一瞬で勝利をつかんだ。もう片方のブロックの準決勝は、ワイエム選手とかるぽん選手という顔合わせとなり、ワイエム選手がかるぽん選手のスローモーなリズムに苦しみながらも、なんとか勝利。そしてなぎ選手とワイエム選手による決勝戦は、長丁場の熱戦の末、なぎ選手が見事に勝利し、ウィナーズサイド代表となった。

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▲なぎ選手の指差しと同じ「上」を向いてしまった透選手。秒殺の敗退に、そのまま天を仰いだ。
▲独特のリズムで攻めるかるぽん選手をしのいだワイエム選手が、最後は押し切った。
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▲互いに一歩も引かない熱戦となった、ウィナーズサイド決勝。制したのは近畿代表のなぎ選手だ。

 一方のルーザーズサイドでは、かるぽん選手と透選手が勝ち上がって対戦。このふたりは、じつは東海代表を決める地区予選でも決勝で顔を合わせており、そのときは透選手が勝利している。その対決の再現となったが、今回も透選手が勝利を収め、残念ながらかるぽん選手のリベンジとはならなかった。そして決勝戦は、その透選手とワイエム選手という顔合わせ。互いに相手の攻めをうまくかわすも、最後はワイエム選手が3回連続の「左」差しで透選手を仕留め、もつれた試合に決着をつけた。

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▲東海地区決勝の再現となったバトル。またも勝利を収めたのは透選手だった。
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▲ファイティングポーズを決める、透選手とワイエム選手。対戦では、ワイエム選手の3連続「左」が炸裂!

 熱い予選の末に迎えた、日本一を決める最終決戦は、ウィナーズサイド代表のなぎ選手と、ルーザーズサイド代表のワイエム選手という顔合わせに。奇しくもウィナーズサイドの代表決定戦と同じ対戦となった。互いに1本を取り合う白熱のバトルがくり広げられたが、勝負を決める2本目は、なぎ選手がゲット。見事に“あっちむいてホイ!”日本最強の座に輝いた。

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▲決勝はなぎ選手と、ルーザーズサイドを勝ち上がったワイエム選手の対戦となった。
▲なぎ選手の勝利の瞬間。ちなみに決勝戦は2本とも「下」差しで決めた。

優勝者がインタビューで勝利のコツをコメント!

 盛り上がったバトルも、これにて終了。ステージは表彰式に移り、ドワンゴ取締役・夏野剛氏がプレゼンテーターとして登場し、3位までの選手にトロフィーが手渡された。

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▲「すごいバトルだったね!」と大会を振り返った、プレゼンテーターの夏野氏。
▲夏野氏からトロフィーを受け取る、優勝したなぎ選手。
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▲全員でポーズを決めてのフォトセッション。

 なお表彰式後に、優勝者のなぎ選手をインタビュー取材することができた。最後にそのコメントを紹介して、リポートを締めくくろう。

――優勝おめでとうございます。率直に、優勝してのご感想を教えていただければと思います。
なぎ選手 もう驚きですね、本当に。ビックリしました。

――勝つ秘訣じゃないですけど、コツというか、何かあるんでしょうか?
なぎ選手 まずは、“直感”。なんですけど、やっぱりジャンケンの掛け声を自分で言って、主導権を取ったりなど、ペースを握ることが大事だと思います。

――ふだんからよく、“あっちむいてホイ!”はおやりになるんですか?
なぎ選手 はい。学校の休み時間とかに、友だちと遊びでジャンケンして、“あっちむいてホイ!”するような感じで。

――全国大会に臨むにあたって、「こう戦おう」みたいな、戦略はあったんですか?
なぎ選手 とりあえず主導権は取りたいなということと、あとは“直感”ですね、本当に。「こっちかな?」と思った方向に、ひたすら指を振るという。

――ご自分の戦いぶりを振り返ってみて、いかがですか?
なぎ選手 やっぱり地区とくらべて全国大会のほうが、みなさん強かったというか、ペースを持っていかれて乱されたところもあったので、「さすがは全国だな~」と思いました。

――今回は最終戦で、またブロック決勝と同じ人との対戦になりましたね。最初の戦いを顧みて、何か気をつけたポイントなどはあったのでしょうか?
なぎ選手 いえ、とくには考えてなかったです。

――闘会議は、来年の開催も決定しています。また大会があれば、参加したいと思いますか?
なぎ選手 ぜひ出たいと思います!

――連覇を目指してがんばってください。おめでとうございました!

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▲インタビュースペースで撮影や取材に応じてくれた、左から3位の透選手、2位のワイエム選手、そして1位のなぎ選手。