【ファミキャリ!会社探訪(33)】“おもしろそうなこと”から“新しいモノ”をつぎつぎと生み出すDMM.comラボを訪問_08

“ファミキャリ!会社探訪”第33回はDMM.comラボ!

 ファミ通ドットコム内にある、ゲーム業界専門の求人サイト“ファミキャリ!”。その“ファミキャリ!”が、ゲーム業界の最前線で活躍している、各ゲームメーカーの経営陣やクリエイターの方々からお話をうかがうこのコーナー。第33回となる今回は、DMM.comラボ。
 DMM.comグループは、企画・営業から物流まで、グループで一括運用している巨大グループ。DMM.comラボは、サイトの要である、システム開発・運営、ネットワーク・インフラの提供、Webマーケティングを中心に、東京と石川を拠点に展開している。今回は、DMM GAMESにて、ゲームの開発・運営を総括的に担当している、ゲーム開発本部長の坂本学氏に話を聞いた。


さまざまなサービスを生み出すDMM.comラボ

 【ファミキャリ!会社探訪(33)】“おもしろそうなこと”から“新しいモノ”をつぎつぎと生み出すDMM.comラボを訪問_02
DMM.comラボ
執行役員
ゲーム開発本部長
坂本学氏

――最初に坂本さんの経歴から教えてください。
坂本学氏(以下、坂本) もともとはWebディレクターとして、キャリアをスタートさせました。その後もWeb関連の仕事を続けて、2011年にDMM.comラボに入社しました。入社後はさまざまなサービスを担当させてもらい、ゲームのプラットフォームの立ち上げに携わることになりました。業績が伸びていく中で、内製でもゲームも作ろうという話になり、ゲーム開発のディレクターも兼任するようになりました。

――最初からゲームクリエイターを志していたわけではないのですね?
坂本 はい。『スーパーマリオブラザーズ』や『ドラゴンクエスト』あたりはプレイしていましたが、ほかのゲームはほとんどプレイしていないです。ですから、ゲームのプラットフォームを立ち上げるタイミングで、ソーシャルゲームなどに触れ始めました。“子どものころからゲームが大好きで現在に至る”クリエイターの方々とは、少し違いますね。

――入社後はどういった経緯で現在のポジションに就かれたのですか?
坂本 私が入社したのは忘れもしない2011年3月です。入社当日は雪が降り、その週末には東日本大震災がありました。震災後にウォーターサーバーの需要が急激に高まっていることを受けて事業化が数日で決定し、そのサービスの立ち上げにディレクターとしてアサインされました。いろいろな方に協力をいただき、1ヵ月ほどでサービスをリリースすることができたのですが、そのときの対応が評価され、以後並行して複数のサービスを見るようになり、その中のひとつがゲームのプラットフォームでした。オンラインゲーム事業の成長とともに、担当業務もさまざまな方向に広がり、現在のポジションを担当しています。

――現在の具体的な業務はどのようなものですか?
坂本 業務は多岐に渡っています。ゲームのプラットフォーム関連では、Webディレクター、運営、それからメインになりつつあるのが、ゲーム開発におけるディレクターやシステム、デザイン部門のマネージメント業務になります。

――ゲーム開発から運営までとなると、かなりたいへんですね。
坂本 実務という点では、自分でプログラムを書いたり、デバッグ作業をしたりすることはありません。実際にプラットフォームやゲームを開発・運営するメンバーのマネージメントや環境整備が主体ですが、確かに業務の幅という意味ではかなり広いですね。

――坂本さんの現在の仕事内容を、もう少し具体的に教えてください。
坂本 かなり地味です(笑)。各部門の戦略策定、プラットフォームやゲーム開発・運営ラインの状況の把握、問題点の解消、採用に多くの時間を割いています。現状では約10本ほどのラインを管理しており、問題点が出たときにその都度対応しています。

――坂本さんの業務もそうですが、DMM.comグループ自体、業務が多岐に渡っているイメージがあります。DMM.comグループの中でのDMM.comラボの位置付けや、果たす役割はどのようなものでしょうか?
坂本 グループ内で中核を成しているのが、DMM.comとDMM.comラボという会社です。前者は事業会社で、事業を担当するメンバーや営業が集まっています。一方、後者のDMM.comラボはシステムやゲーム開発というサービスを作る部門と、マーケティング、ネットワーク、サポート、運営部門などがあります。社員数も1000名を超えていて、基本的にはサービスを開発・運営する人材が集まっています。

――なるほど。文字通り、“ラボ”といった会社ですね。ちなみに、東京と石川県に事業所がありますが、部署間での交流や転勤等はあるのでしょうか?
坂本 運営やサポート部門の多くが石川の事業所にあるため、事業所間での交流は必須となっています。通常はテレビ会議でのコミュニケーションが主体となりますが、対面での打ち合わせが必要な際には、お互いに出張も行っています。転勤に関しては本人希望がベースです。会社都合による転勤もありますが、石川のメンバーが東京に異動になるケースが多いようです。

――2015年は新幹線が開通して、便利になりましたね(笑)。
坂本 確かにそうですね。いままでは飛行機での移動でした。石川の事業所にも、ゲーム開発のラインが何本かありますので、自分も月に1回程度は石川県に行っています。新幹線の停車駅の近くに住んでいることもあり、かなり便利になりました。