『EVOLVE Ultimate Edition』インプレッション 3つの拡張コンテンツを同梱して非対称のマルチプレイはここまで進化した

『Halo』現役日本チャンプVEXATIONが、2Kから発売中の『EVOLVE Ultimate Edition』のインプレをお届けする。

●『EVOLVE Ultimate Edition』は3つの拡張コンテンツを同梱したお得版

 2Kの『EVOLVE(エボルブ)』は4人のハンターと1体のモンスターが惑星シーアを舞台に熾烈な戦いをくり広げるサバイバルアクションシューター。ハンターたちはモンスターが進化して強大な力を手に入れる前に狩らねばならず、逆にモンスターはハンターたちの追跡をかわしつつ捕食を行い、最終形態まで進化して目標を破壊しなくてはいけない。追われるものと追うものの緊張感が手に汗握るゲーム体験を提供してくれている。

 『EVOLVE』は『Left 4 Dead』などを生み出したTurtle Rock Studiosが開発を手掛けており、E3 2014で最優秀賞を受賞するなど、高い注目を集めたタイトルだ。

 2016年1月14日にリリースされた『EVOLVE Ultimate Edition』は、“モンスター エクスパンション パック”、“ハンター シーズン 1”、“ハンター シーズン 2”、合わせて3つの追加コンテンツが同梱されたお得なパッケージとなっており、20人のハンター、5種類のモンスター、16種類以上のマップ、5種類のゲームモードがすべてプレイ可能となっている。価格は、プレイステーション4のパッケージ版が3500円[税抜]、プレイステーション4/Xbox Oneのダウンロード版が3150円[税抜]とリーズナブル。まさにファン必携の“アルティメットエディション”と言えるだろう。


■『EVOLVE』のテーマとも言える“狩り”の魅力

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 『EVOLVE』は4人のハンターと1体のモンスターが“それぞれ”狩りを行う非対称戦闘が特徴となる。“それぞれ”というのも、ハンターはその名の通りモンスターを狩ることが目的となるが、狩られる側のモンスターも惑星シーアに住まう野生生物を狩り、捕食して進化する必要があるためだ。これは『EVOLVE』の代表的なモード“狩猟”の基本的なルールとなる。

 進化を遂げたモンスターは、個々のハンターでは太刀打ちできないほどの強大な力を手に入れるため、“ハンターがモンスターを狩る”から“モンスターがハンターを狩る”に立場が逆転する。状況を把握して、柔軟に取るべきアクションを判断する必要があり、それがゲームを長くプレイしていても飽きさせないポイントにもなっている。


■狩りの成否を左右するハンターの連携と、モンスターの戦術

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 ハンターは特殊な武器や装備でモンスターを狩り、その組み合わせによっては絶大なシナジーが発揮される。トラップでモンスターを拘束して、そこに空爆を落とす、といった効果的な組み合わせをプレイの中から見出すのもおもしろさのひとつだろう。『EVOLVE Ultimate Edition』では20人のハンターが使用可能なので、どんどんそういった連携を探してみてほしい。


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 モンスターは基本的には1体で戦い抜かなくてはいけないため、ハンターを欺く戦術が必要となる。最終形態への進化を狙っていると見せかけて、目標を襲撃。さらに、そこにハンターが駆けつけることを見越して、一時離脱して捕食を行い、最終形態に進化する。モンスターだからといって、力任せのプレイだけでは生き残ることができないのだ。


■『EVOLVE Ultimate Edition』で使用可能な20人のハンター、5種類のモンスター

 ハンターはASSAULT、TRAPPER、MEDIC、SUPPORTの4つに役割が分かれている。それぞれが“攻撃”、“追跡・捕縛”、“回復”、“支援”のスペシャリストだ。今回は“ハンター シーズン 1”、“ハンター シーズン 2”で追加されたハンターの中からオススメを抜粋して紹介しよう。

・シールドで味方ハンターをカバーしつつ、高い火力でダメージを稼ぐ “ASSAULT”


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LENNOX
 射程ごとに使い分けられる武器と、間合い詰めにも活用できる攻撃を備えており、アサルトとして申し分ない働きが期待できる。とくに、近距離でPlasma Lanceのスタックが溜まった際の攻撃は強力。ただ、スタックを溜められない状況が続くと高いダメージを与えることができなくなるので注意が必要だ。味方にモンスターの注意を引いてもらいつつ、懐に入り込みダメージを稼ごう。

Plasma Lance
近接戦闘用の武器で、攻撃を命中させるごとにスタックが溜まりダメージが倍増する。攻撃を外したり、ダメージを受けてひるんだりするとスタックがリセットされてしまうため、モンスターの背後を取った際や、味方ハンターに注意が向いている隙に連続で攻撃を叩き込もう。

Autocannon
威力・命中精度の高い2連装キャノン。中~遠距離で安定したダメージを与え続けられる。

Thunder Strike
ジェットパックで跳躍し、モンスターに拳を叩きつける。ジェットパックの燃料は消費しないため、攻撃だけではなく、いざといいうときの移動にも活用できることを覚えておこう。

Personal Shield
アサルトクラスの全員が使用可能なアビリティ。一定時間シールドを展開し、ダメージを無効化する。モンスターの攻撃を引き受けながら、最前線でダメージを与え続けよう。


・味方ハンターを回復、蘇生させるチームの生命線“MEDIC”


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▼SLIM
 ショットガンを装備した前衛タイプのMEDIC。攻勢時には連続して回復アビリティを使用でき、遠距離の味方を回復してくれるドローンも装備している。特性上、前衛で戦いながら回復も行わなくてはいけないため、SLIMを使いこなすには瞬時の判断能力が必要となる。

Leach Gun
近距離で有効な連射式のショットガン。ヒットさせるとHealing Burstのリロードを短縮できる。リロードの短縮時間は散弾の命中率に左右されるため、素早くかつ正確にヒットさせることが重要。

Spore Cloud Launcher
モンスターの嗅覚を妨害する弾を撃つ。モンスターの嗅覚を妨害することで、ハンターに対する目視以外の全ての情報が遮断される。

Healing Drone
味方を自動で回復してくれるドローン。射程が長いため、分散した味方の回復に役立つ。耐久値が低く、モンスターの攻撃に耐えることができないので注意が必要。

Healing Burst
アサルトクラスの全員が使用可能なアビリティ。自身と周囲の味方を回復させることができる。SLIMのHealing Burstは効果範囲が広く回復量が少ないため、Leach Gunで攻撃に加わりながらHealing Burstを連発しよう。


 モンスターは1体1体が固有の種で、移動方法やアビリティ、攻撃力から体力まですべてが異なる。直接攻撃を主体とする扱いやすいモンスターもいれば、特殊なアビリティが揃うトリッキーなモンスターもいるため、まずは特徴を把握して有効な戦いかたを考える必要がある。今回は初心者にもオススメのGOLIATHを紹介しよう。


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▼GOLIATH
 高い攻撃力と体力に頼った肉弾戦を得意とするモンスター。単純明快で使いやすいアビリティが揃っているため、初心者でも扱うのは難しくないだろう。GOLIATHのアビリティは攻撃と移動手段を兼ねており、ヒット&アウェイで戦うこともできれば、先述の通り肉弾戦で一気に畳み込むこともできる。わかりやすく、幅広い戦術にも対応できるモンスターだ。

Rock Throw
岩を投げ、着弾点に範囲ダメージを与える。巨大な岩は当たり判定が大きく、意外にも命中させるのは容易。GOLIATHの貴重な中~遠距離攻撃として積極的に使っていこう。

Leap Smash
跳躍して地面に拳を叩きつけるアビリティ。いったん跳躍してからの攻撃となるので、ハンターを見下ろして楽にヒットさせられる。攻撃の要として、また、高所からの移動手段としても活用できる。

Fire Breath
口から炎を吐き、ヒットしたハンターに継続したダメージを与える。ハンターに囲まれた際の、広範囲攻撃として有用。射程距離はさほど長くない。

Charge
巨体で突進し、ハンターを吹き飛ばすアビリティ。ハンターを壁際に追いやってほかのアビリティに繋げたり、逃亡時に距離を稼ぐといった使いかたもできる。

 『EVOLVE』の魅力はハンター4人の連携と、それに対抗するモンスターとの熾烈なやり取りにある。一般的なシューター以上に連携や戦略といった要素が勝敗に影響するため、逆を言えばエイムがあまりよくなくても、戦いかたといった面でトライ&エラーによるプレイスキルの向上が実感しやすいのは『EVOLVE』ならでは。フレンドがオンラインにいるときはハンターとしていっしょに戦い、ひとりのときはモンスターとして戦うスタイルで力をつけていくといいだろう。『EVOLVE Ultimate Edition』の発売を機に新人ハンターの流入が予想されるため、熟練ハンター、新人ハンター問わず、新たに仲間を作りながら狩りを楽しんでほしい。